四宮夏生
バー「LULLABY」でバーテンダーのアルバイトをやっている普通の大学生。ちょっと中二っぽい、ゲームと漫画が大好きなオタクさん。バーのオーナーの影響で麻雀を始めた。麻雀の腕には結構自信がある。 よく遊ぶMMORPGでは「白夜」というIDで盗賊職業のキャラを使っている。普段自分の中に抑えていた感情を吐き出すためか、ゲーム内の言動はリアルとは真逆の荒らい感じがある。 同人イベントなどにはよく「白夜」のコスプレをして参加し、最も再現度の高い白夜レイヤーと称賛されている。
Profile
Skins
四宮夏生の初期衣装
四宮夏生と契約を結んだ時に入手できる着せ替え衣装
ハロウィンテーマの着せ替え衣装
「冬日祭・西羽流光」にて購入できる新年テーマの限定着せ替え衣装
「雀魂夏祭り2022・にゃん国無双」にて購入できる水着テーマの着せ替え衣装
Emotes
Bond Requirements
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プレゼント・普通
サンキュー
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プレゼント・好み
なぬ!これめっちゃ欲しかったんだ!
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絆レベルアップ5
僕は友たちとかそんなにいないから、君がいてくれて本当に良かったよ。そうだ、もし時がきたら今度は僕の秘密を教えてあげるね?
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絆レベルアップ1
君もカクテルに興味があるみたいだね。一緒にお酒の組み合わせを勉強してみない?
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絆レベルアップ2
最近新しいカクテルを作ろうと試しているんだ、ゴールデンドリームとマルガリータの特徴を組み合わせてみたよ。どう?飲んでみないかい?
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絆レベルアップ3
ち、違うよ!この写真に写ってるのは僕じゃない!人違いだ!絶対違う!絶対!
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絆レベルアップ4
どう?たまには一緒に遊んでみないかい?新しいパーティーゲームが出たんだけど、おもしろそうだし
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隐藏语音 - 新年
新年あけましておめでとう!せっかくだし一緒に酒飲まない?
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隐藏语音 - 情人节
どうしようかなぁ…この限定フィギュア、やっとのことで手に入れたけど、あげるよ。…心配すんなって、ちゃんとした方法で入手したから。
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メイン1
麻雀は素晴らしいよ。美酒と一緒で、人を魅了するからね。
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メイン2
漫画の展開がもうすぐクライマックスだって時に唐突に休刊発表するなんて、非道だと思わない?あまりにあんまりだ!
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メイン3
配牌が良くて勝てるのは大したことではない。逆にゴミ配牌で逆転することこそ我が求める麻雀道である。
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メイン4
今日の調子は悪くない気がする。どう?僕と1局打たない?大丈夫、勝ちすぎたりしないから。
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メイン5
お酒とか好き?僕はカクテルにちょっとした心得があってね。よかったら一杯くらいどう?甘いのや酸っぱいの、苦いのだったらどれが好き?
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メイン6
安心するといい、雀卓に上がったからには失敗なんてありえない!
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メイン7
「白夜」が生まれたきっかけ?僕の本当の願いはね、あの人の心をつかむことだよ。だからなんでもできる怪盗なら...って。...冗談だよ冗談。漫画家の原稿を取りたかっただけさ。
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メイン8
来週のイベントなんだけど、一緒に行かない?僕思ったよ、「白夜」の助手は君しかいないって。
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ログイン・普通
今日も来てくれたね
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ログイン・絆LvMAX
ちょうどいいところに来てくれたね。...さぁ、麻雀やろう!
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契約を結ぶ
ずっと黙っててごめん。これこそ僕の真の姿、ずっと心の中に隠していた本当の僕だ。だから...ふっはははは!光栄に思うがいい!君はこの白夜の正体を知った唯一の者だ!
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SP-友人戦部屋に入場する時
き、来ちゃいましたよ
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SP-友人戦部屋で準備した時
皆さんお手柔らかに
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出会い
「Lullaby」にようこそ!へぇ、初めてみる顔だね。バーは初めてかい?緊張しないで。僕は四宮夏生、バーテンダーをやっているよ。君にピッタリなおすすめのカクテルを紹介してあげよう。
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北抜き
北(ペー)
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チー
チー
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ダブル立直
ダブル立直!
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カン
カン
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ポン
ポン
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立直
そうしよう、立直。
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ロン
ロン!これだ!
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ツモ
ツモ!ふっはははっ!
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白
ハク
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北
ペー
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純全帯幺九
ジュンチャン
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純正九蓮宝燈
チューレン九(きゅう)メン待ち
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大三元
ダイサンゲン
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大四喜
大スーシー
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地和
チーホー
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ダブル立直
ダブリー
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東
トン
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ドラ
ドラ
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ドラ10
ドラ10(じゅう)
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ドラ11
ドラ11(じゅういち)
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ドラ12
ドラ12(じゅうに)
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ドラ13以上
ドラたくさん
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ドラ2
ドラ2(に)
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ドラ3
ドラ3(さん)
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ドラ4
ドラ4(よん)
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ドラ5
ドラ5(ご)
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ドラ6
ドラ6(ろく)
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ドラ7
ドラ7(なな)
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ドラ8
ドラ8(はち)
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ドラ9
ドラ9(きゅう)
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ダブル北
ダブペー
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ダブル東
ダブトン
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ダブル南
ダブナン
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ダブル西
ダブシャー
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断幺九
タンヤオ
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対々和
トイトイ
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二盃口
リャンペーコー
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発
ハツ
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国士無双十三面待ち
コクシ十三メン待ち
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国士無双
コクシムソウ
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海底摸月
ハイテイ
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河底撈魚
ホウテイ
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混老頭
ホンロートー
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混全帯幺九
チャンタ
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混一色
ホンイツ
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九蓮宝燈
チューレンポートー
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嶺上開花
リンシャン
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立直
リーチ
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流し満貫
流しマンガン
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緑一色
リューイーソー
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南
ナン
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平和
ピンフ
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槍槓
チャンカン
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七対子
チートイ
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清老頭
チンロートー
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清一色
チンイツ
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三暗刻
サンアンコー
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三槓子
サンカンツ
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三色同刻
三色(さんしょく)ドーコー
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三色同順
三色(さんしょく)ドウジュン
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四暗刻
スーアンコウ
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四暗刻単騎
スーアンコウ、タンキ
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四槓子
スーカンツ
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天和
テンホー
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西
シャー
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小三元
ショーサンゲン
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小四喜
小スーシー
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一盃口
イーペーコー
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一発
イッパツ
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一気通貫
イッツー
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中
チュン
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ツモ
ツモ
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字一色
ツーイーソー
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清算一位
楽勝楽勝〜
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清算一位・高い点数で勝利
ふっはははははっ!見るが良い!この炎のように燃え上がる勝利を!
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清算一位・ロンで勝利
あがりです。すみません。
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倍満
倍満(バイマン)
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九種九牌
九種九牌(キュウシュキュウハイ)ね
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数え役満
数え役満(カゾエヤクマン)
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満貫
満貫(マンガン)
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ノーテン
えー、ノーテンか
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三倍満
三倍満(サンバイマン)
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四風連打
四風連打(スーフーレンダ)ね
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四槓散了
四槓散了(スーカンサンラー)
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四家立直
四家立直(スーチャリーチ)か
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跳満
跳満(ハネマン)
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聴牌
聴牌
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役満
ヤクマン
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ダブル役満
ダブルヤクマン
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トリプル役満
トリプルヤクマン
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四倍役満
四倍(よんばい)ヤクマン
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五倍役満
五倍(ごばい)ヤクマン
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六倍役満
六倍(ろくばい)ヤクマン
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SP - ドラを捨てた時
すべては最後の勝利のために
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SP - 倍満/三倍満聴牌
さぁ、来い!
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SP - 同じ牌を連続に捨てた時
全く私としたことが…
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SP - 残り牌が10枚以下の時
最後まで気を緩めちゃダメだよ
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対局開始
舞台は整った!
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SP - 役満聴牌
見よ、この華麗なる手牌!
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帯幺九
帯幺九(タイヤオチュウ)
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根
根(ルート)
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将対
将対(ジャントイ)
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金勾釣
金勾釣(キンコウテャオ)
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嶺上放銃
嶺上放銃(リンシャンホウジュウ)
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龍七対
龍七対(ロンチートイ)
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清対
清対(チントイ)
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清金勾釣
清金勾釣(チンキンコウテャオ)
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清龍七対
清龍七対(チンロンチートイ)
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清七対
清七対(チンチートイ)
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清十八羅漢
清十八羅漢(チンジュウハチラカン)
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清幺九
清幺九(チンヤオチュウ)
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十八羅漢
十八羅漢(ジュウハチラカン)
Spot Voices
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Spot Voice 1
安慰1
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Spot Voice 2
安慰2
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Spot Voice 3
安慰3
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Spot Voice 4
悲伤1
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Spot Voice 5
承接1
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Spot Voice 6
打招呼1
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Spot Voice 7
打招呼2
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Spot Voice 8
道谢1
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Spot Voice 9
道谢2
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Spot Voice 10
愤怒1
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Spot Voice 11
否定1
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Spot Voice 12
否定2
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Spot Voice 13
高兴1
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Spot Voice 14
高兴2
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Spot Voice 15
高兴3
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Spot Voice 16
高兴4
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Spot Voice 17
高兴5
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Spot Voice 18
惊讶1
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Spot Voice 19
惊讶2
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Spot Voice 20
肯定1
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Spot Voice 21
肯定2
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Spot Voice 22
肯定3
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Spot Voice 23
思考1
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Spot Voice 24
叹气1
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Spot Voice 25
询问1
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Spot Voice 26
询问2
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Spot Voice 27
询问3
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Spot Voice 28
邀请1
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Spot Voice 29
邀请2
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Spot Voice 30
语气1
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Spot Voice 31
语气2
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Spot Voice 32
自信1
嘘とカーディナル
絆LV1で開放
「今のわたしに、一番似合うカクテルを作ってくれる?」 妙齢の女性客が、皮肉めいた笑みとともにオーダーしてきた。 深夜1時のオーセンティックバー。薄暗い照明。心地よいアルコールの香り。 バーカウンターでグラスを拭きながら、四宮夏生は考える。 この女性客は、七年間に及んだ大恋愛に終止符を打ったばかりだという。二人の将来のための、前向きな別れ話。そんな人生の分岐点を越えてきたばかりの彼女に、相応しいカクテルとは何だろう。 答えはすぐに出た。 夏生は特注のグラスに赤ワインを注ぎ、カシス・リキュールを加えて軽くステアする。素早くカットしたオレンジとミントを添えれば完成だ。一切の無駄がない優雅な動作で、女性客の前にカクテルを差し出した。 「お待たせいたしました。【カーディナル】でございます」 「……その心は?」 「カクテル言葉は、『優しい嘘』」 彼女は薄く微笑むと、深紅のカクテルに口を付ける。 「……美味しい。でも、ごめんなさいね」 「お気に召しませんでしたか?」 「失恋した話は嘘。彼との仲は良好よ。ちょっと、可愛いバーテンダーさんをからかいたくなってしまっただけ」 「はは。それは一本取られました」 しっとりと流れる時間の中、夏生は込み上げてくる感情を堪えるので必死だった。 (完璧なシチュエーションすぎる!!) (今の流れは、我ながら格好よすぎるんじゃないだろうか。) カウンターの向こうにいる少年が、美女に口説かれて興奮しているように見えるかもしれないが、そういうわけではない。 たしかに今、彼の脳内では壮大な物語が繰り広げられている。だが、それはロマンチックなラブストーリーなどではなく――銃声轟き、硝煙立ち込めるスパイアクションなのだ。 ――そう、四宮夏生はオタクだった。 どちらかというと、脳内で架空の世界観やキャラクターを創造して密かに楽しむタイプの。 こういう映画みたいなシチュエーションに憧れて、夏生はバーテンダーのバイトを始めたのだ。 「でも詳しいのね。カクテル言葉」 「ええ。バーテンダーのたしなみです」 (それもまた、妄想の糧だからな!) 代表的なカクテル言葉は、バーテンダーになってすぐに暗記している。「武器」や「能力」の名前を考えるときに役立つ知識だからだ。【カーディナル】なんて、響きが超カッコいいじゃないか。主人公というよりは、初めは反目していたけどラスボス戦の手前で仲間になるライバルキャラに相応しい気がする。たぶん愛用の剣の名前。風属性の魔力を纏っている。奥義は荒れ狂う嵐のエネルギーを剣身に乗せた一撃で、その技名は――。 もちろんここは落ち着いた雰囲気のオーセンティックバーだ。妄想を爆発させてニヤニヤしているわけにはいかない。あくまでバーテンダーらしい穏やかな微笑を浮かべながら、脳内ではどんどん発想を飛躍させていく。 もし、この女性客が何らかの「組織」のエージェントだったら。恋人は敵組織の幹部で、使命と恋愛感情の狭間で揺らいでいるのだとしたら。 先ほどサーブしたカクテルをきっかけに、このエージェントは恋人のために組織を敵に回す覚悟を決めたのかもしれない。やがて彼女の「能力」は覚醒し、この戦いにおける最重要人物へと成長していくのかもしれない。だとしたら……。 (いま僕、「歴史」を動かしちゃった……?) 取り澄ました顔で次のカクテルを作りながら、夏生の妄想は世界規模にまで広がっていた。 これだから、バーテンダーという仕事はやめられない。
【ナイトメア】、夜明けに討つ
絆LV2で開放
漆黒の闇の中を、ピアノの旋律が響き渡っていく。 儚くも美しい和音が心地よく鼓膜を叩き、闇の底を光で照らしていく。 いつまでも聴いていたい気分だった。 幻想のような時間を、まだまだ引き延ばしていたい気持ちに駆られる。 そしてまた、意識は暗闇の底へ……。 「……っ!!」 大いなる力に弾き出されるように、四宮夏生は眠りから覚めた。 目覚ましに設定していた幻想曲はすでに停止している。恐る恐るスマホを見ると、時刻は午前八時を回っていた。どうやら時間が何らかの【能力】によって消し飛ばされている。これでは、どれだけ急いでも一コマ目の授業には間に合わないだろう。 要するに大遅刻が確定しているわけだが、夏生はこんなことで落ち込むような性格をしていない。 すでに、このハードな状況を楽しむだけの余裕が生まれてきていた。 「ふう、いつの世も戦いか……」 誰も見ていないのに、やれやれと呟いてみせる。 たっぷり五分間かけて睡魔と布団による誘惑に打ち勝ち、夏生は部屋を出た。 一階のリビングに向かい、家族に挨拶をする。「遅刻する!」と叫びながら慌てて玄関へと走る父とすれ違いながら、食卓の椅子に腰を下ろした。 「お兄、今日は大学休みなの?」 妹の冬実が、バタートーストを齧りながら問いかけてくる。 夏生はまだ追撃してくる欠伸を噛み殺しながら、肩をすくめてみせた。 「えっ、遅刻……? 何回起こしても寝てたからてっきり……」 「ちょっと【ナイトメア】との戦いが長引いてね」 「……それで、トドメは刺してきたの?」 淹れたてのコーヒーをトレイに乗せて運んできた母が、食卓に加わる。 「もちろんさ。……まあ、簡単な戦いじゃなかったけどね。一コマ目の授業を代償に、どうにか運命を改変させてみせたよ」 「遅刻する運命なら変わってないけど……?」と冬実。 「気を付けなさい。【ナイトメア】の魔力はまだ消えていないから」母は真剣だった。 また始まった、と溜め息を吐く妹を尻目に、親子の【対談(セッション)】は続く。 「ご忠告、痛み入るよ。確かにやつはしつこい。どれだけ【睡眠時間(ザ・タイム)】を確保したつもりでも、必死に追いすがってくるからね……」 「【純黒の奇蹟(カフェイン)】を【充填(チャージ)】しておきなさい。【ナイトメア】の残滓から、あなたの身を守ってくれるはず」 「ありがとう、母さん。あ、角砂糖は二ピースで頼むよ」 「あの【白夜】が、たった二ピース……? なにかあったの?」 「ふっ、たまにはビターな感傷を味わいたくてね」 「二人とも、朝くらい普通に会話しようよ……!」 冬実がテーブルを叩きつけて立ち上がった。 「中二病は家を出てから発症させて!」 「冬実、僕だって時と場合は考えてるよ」 「そういう常識は一応あるんだ……」 四宮家の、いつもの日常だった。 夏生と同じ世界観を共有する母と、ちょっとだけ……いやかなり精神年齢の高い妹。さきほど急いで会社に向かった父は、そんな家族のやり取りをいつも優しく見守ってくれている。 「そういう冬実こそ、学校に行かなくていいのかな? 相談なら乗ってあげるよ」 「開校記念日で休みなの! お兄とは違うから」 「やれやれ、手厳しい妹だ……」 肩をすくめつつ、熱いコーヒーに口をつける。 今日も楽しい一日になりそうだ、と夏生はこっそり確信した。
カオスに思いを馳せて
絆LV3で開放
講義が始まる五分前の教室は、喧噪に包まれていた。 友人たちの中に、同じ講義を受けている者はいなかった。たまにはこういう孤高な時間を過ごすのもアリかもね、と思いつつ、夏生は後ろの方の席に座って準備を始める。 講義のテーマは『エントロピー概論』。エントロピーとは物理学の用語で、「無秩序さの度合いを示す量」のことらしい。 無秩序――混沌――ザ・カオス。 (何だそれは。格好よすぎる。) 全く馴染みのない分野の講義を夏生が選んだのは、とどのつまりそういう理由だった。 今のところ、内容が難しすぎてあまり理解できていないけれど。 男子学生三人組が、一つ前の列を陣取っている。彼らはどうやら徹夜でオンラインゲームをしていたらしい。かなり仲が良さそうだ。 微笑ましく眺めていると、あるワードが鼓膜を揺らした。 「知ってる? 『パラダイスロスト』には、伝説のプレイヤーがいたらしいんだよ」 ――【白夜】って名前なんだけど。 思わず、ペンケースを取り落としそうになった。 ……まさか、そのゲームだったなんて。 「パラダイスロスト」というゲームのことなら誰よりも知っている。中学生の頃から大流行し始めたMMOARPG。もちろん夏生は隅々まで遊び尽くしている。仲間たちとともに、あらゆる高難易度クエストを攻略してきた。 夏生は席を移動しようと考えたが、すでに両サイドに別の生徒が座ってしまっていた。 「びゃくや? 知らない。おれ、最近始めたばっかだし」 「【パンデモニウムの夜会】の世界最速クリアとか、秘密結社【皇(すめらぎ)】との三日間戦争とか、まあとにかく伝説的なエピソードがいろいろあるんだよ」 「一時期、【亜音速のベルモンド】とも共闘してたよな」 「ああ、あれはホント熱かったよな~」 「うわ、すげえ気になる。詳しく教えてよ」 古参の二人が、初心者に解説する流れになってしまった。 相棒の短剣【ルミナス】。盗賊の七つ道具。様々な戦場を駆け抜けた日々。 夏生――かつて【白夜】と呼ばれていた男の脳内を、鮮明な記憶が駆け巡っていく。 「でさ、運営が著作権を買い取って公式キャラクターにしちゃったこともあるんだよ」 「凄すぎない? ただのプレイヤーなのに?」 「白夜の伝説を間近で見るためにログインしてたやつも多かったからな」 「【白夜ウォッチャーズ】な。おれの友達にもいたわ」 「へえ、じゃあ今もそいつ――」 周囲の喧噪が一斉に止み、男子生徒たちも会話を中断させる。白髪の教授が教室に入ってきたのだ。 夏生の心臓は早鐘を打っていた。 危ないところだった……。こんなところで自分の正体がバレたら、面倒なことになる。 【白夜】の力を維持するため、夏生は「正体を無闇に知られてはならない」という制約を己に課している。なので今は、世を忍ぶ仮の姿を演じていなければならない。 (……というか。) (今の状況、ちょっと主人公すぎない……?) テンションが急上昇して、もはや講義どころではなくなってしまった。まさか、学校で【白夜】についての話題を偶然耳にするなんて……。しかもそれを隠し通さなければならない状況……。いつもの妄想が現実になった感じだ。 「……でもさ」 教授に聴こえないように、古参の男子生徒が小声で呟く。 「【白夜】って、もう何年もログインしてないんだよね」 「え、なんで?」 「知らないけど。……まあ、色々あるんじゃね?」 (……うん、色々あるんだよ。) ノートを取るフリをしながら、夏生は心の中でだけ答えてみせた。
再び燃える英雄の心
絆LV4で開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 1, Scenes 265, Choices 5, Endings 2
うわ、すごい熱気だねー! みんな、クオリティが高くて驚いたよ~!
……異世界にいる気分。
それだけ大きなイベントということなんだろうね。
おお、あっちもいい感じだな。
私たちは、一飜市の総合展示場に来ていた。
会場の前には、様々なキャラクターに扮したコスプレイヤーたちが 大勢集まっていた。しかし、四宮くんの姿が見当たらない。
本当だ……あれ?
……!
……おーい!
……なんか聴こえない?
遠すぎてはっきり聴こえないが……聞き覚えのある声かも?
道路を挟んだ反対側……ほら、あの牛丼屋の前! 誰かいるよね!?
あ、走ってきた。
……ハァ、ハァ。ようやく追いついた……! 物資が重くて大変だったよ!
物資って……。
フフフ、待たせてしまったようだな、闇の中に彷徨える友よ!
この【白夜】が駆けつけたからにはもう安心だ!
……え、私たち何か困ってたっけ?
少なくとも、今注目を浴びてしまっていることには困っているかな。
な……。サプライズ登場が不発……!?
時間ギリギリまで演出を練っていたのに……
まぁまぁ、少なくともセリフだけはかっこよかったよ。
フフンッ、{var:player_nickname}のセンスを信じてたぞ!
自分たちは、四宮くんの提案で一飜市最大のコスプレイベントに参加していた。
それぞれが好きなゲームやアニメのキャラクターに扮して、 写真を撮り合ったり交流したりするというイベントだ。
小鳥遊さんは王道RPGゲームに登場する聖職者。
未来さんは人気SFアニメに登場する時間操作能力者。
アニメなどに疎い八木さんは、未来さんの勧めで 同じアニメに登場する召喚士のコスプレをしていた。
もちろん、四宮くんが扮しているのは【白夜】。
有名オンラインゲーム「パラダイスロスト」の伝説のプレイヤー、らしい。
しかし、そうそうたるメンバーが揃ったね。
これならきっと「伝説」を作れる……!
みんな、覚悟はいいかい?
「伝説」と「覚悟」の内容にもよるけど……。
ならば説明しよう! ……って、あれ? ちょっと待ってくれ。
{var:player_nickname}、どうして君はコスプレをしていないのかな?
ぎくっ。
せっかくの{var:player_nickname}さんの初参加なのに~?
そう。先輩も初心者、私と一緒。
フフ、諦めるのはまだ早いぞ!
せっかくのイベントだ、ちゃんと楽しまないと!
こんなこともあろうかと、予備の衣装をいくつか持ってきてるんだ。
普通そこまで用意しないと思うんだけど!
何を言う! 【白夜】はこれ以上の窮地をも切り抜けてきたのだぞ! さあ、しかとその目に焼き付けてくれ!
四宮くんは目を輝かせて「物資」の箱を開いた。
他のみんなも、ニヤニヤと期待のこもった視線を送ってきている。 これは、断れそうにない……。
四宮くんが両手に持った衣装を、それぞれ見比べてみる。
どちらにしよう?
聞いたことのある名前だ。
麻雀の全国大会で、数々の盤外戦術を駆使して 優勝をかっさらっていった正体不明の雀士。
ミステリアスな雰囲気で人気を集め、 今ではインターネット上で大量のファンアートが公開されているらしい。
更衣室で着替えて戻ってくると、四宮くんが不敵な笑みで迎えてくれた。
……フフ、{var:player_nickname}の感性には驚かされるよ。
ここであえて、悪のカリスマを選択するなんて。
その選択にはどんなメッセージを込められているのか、 聞いてみてもいいかな?
別に、深い理由なんてないけど……
さすがだよ! 悪が悪であることに理由などない、 存在そのものに刻み込まれた原罪が表出しただけ……ということだね?
そんなこと一言も言ってない!
なるほど、常人の理解など断固拒否ってわけか……
孤高の存在はそうでなくちゃね。いや、恐れ入ったよ。
無駄に熱量が高まってきた議論のせいで、 周囲に人だかりができてしまっていた。
なんというか、この状況を客観視してしまった時点で負けな気がする。
オーディエンスが集まってきたね。さて、ここで一つ質問をいいだろうか?
君にとって、「悪」とは? 「正義」とは?
さあ、答えてくれ!
舞台に立った主演俳優のようにいきいきとした四宮くんの姿を、 周りを取り囲むスマホのカメラから放たれたフラッシュが照らす。
めちゃくちゃ恥ずかしいけれど、こんなに楽しそうな姿を見れたのなら、 これでよかったのかもしれない。
うーむ、まだ完全にキャラに入り込めていないらしいな。 これはコスプレ特訓が必要そうだ。
コスプレ特訓……?
聞いたことのないキャラクターだけど、細身のレイピアを持った 騎士のような見た目が何となく気に入った。
更衣室で着替えを済ませ、みんなの前に戻ってくる。
四宮くんは、なぜか一瞬だけ寂しそうな表情を浮かべ、 すぐに笑顔で取り繕った。
……?
……よし、これで役者がそろったね。
さあみんな、目一杯楽しもう!
メイン会場となる大ホールへとみんなで向かう。
さすがに、さっきの表情について確かめてみないわけにはいかなかった。
四宮くん。
【亜音速のベルモンド】って、どんなキャラクターなの?
……ああ、えーっと。
「パラダイスロスト」っていうMMOゲームの、有名プレイヤーだよ。
ゲーム内での人気が高まって、公式キャラクターになったんだ。
それって、【白夜】と同じ……四宮くんは会ったことあるの?
もちろん。最高のライバルだって認め合ってたよ。
まあ、現実世界では会ったことないけどね。
そう言った四宮くんの瞳には、やっぱり寂しさのようなものが見える。
……その人と、何かあったの?
あー……フフ、やっぱり{var:player_nickname}の目は誤魔化せないね。
……でも別に、仲違いしたわけじゃないよ。
ただ単純に、僕が受験勉強のためにゲームを離れてしまっただけなんだ。
確かに、受験勉強は大切だ。
おかげで、{var:player_nickname}やみんなと会えたわけだしね。
納得してるんだ。
僕のことはさておき、{var:player_nickname}はまだ納得していないようだな!
え、何を……?
それはもちろん、「自分の本来の姿」にだとも!
コスプレってのは、ただキャラの服を着ればいいってわけじゃないんだぞ!
四宮さん、急にやる気満々だ~!
いいか? コスプレというのは、 すなわち自分の魂とキャラクターをシンクロさせる活動!
心を込めてキャラクターを演じてこそ、 作品を追体験する楽しさを味わえるんだ!
……同意。
確かにね~。せっかくの機会なんだし、{var:player_nickname}には ちゃんと楽しんでほしいって、四宮さんも思ってるんだろう?
わかった……やってみるよ。そんなに難しいことじゃないよね?
フハハ……今、君の目の前に、伝説の【白夜】がいるんだぞ。 たとえ難しかろうと、華麗に解決してみせるさ!
コスプレマスターランクRTAは任せろ!
その後、四宮くんの熱心な指導のおかげで、 すぐにキャラクターの設定とコスプレの心得を掴むことができた。
その後、みんなでイベントを真っ当に楽しんだ。 ただ賑やかしとして参加するよりも、中に入って参加するほうが ずっと楽しいと感じられた。
こうして、瞬く間に時は過ぎ、 一日がかりのイベントは幕を閉じた。
かんぱーい!
イベント、楽しかったね。 たまにはこういう賑やかな雰囲気を味わうのも悪くないよ。
うん! 次があったら、また参加したいな~!
……面白かった。
そういえば……四宮くん、またいなくなってない?
お待たせ! 悪いね、着替えに少し手間取ってしまって。
さあ、今日の戦利品のお披露目といこうか。
未来くんのキャラクターは時間操作能力者だから、 【ブランデー・クラスタ】というものを作ろう。 カクテル言葉は「時間よ止まれ」。
小鳥遊さんは聖職者だったから、【サンライズ】かな。
八木さんのキャラには【ゴールデン・ドリーム】が合うと思うんだ。
{var:player_nickname}には、そうだな……。
勇気を出してコスプレに初挑戦したことを称えて、 「冒険」を象徴する【アラウンド・ザ・ワールド】を作ってみた。
ちなみに、今日のドリンクは全てアルコールなしのモクテルだ。 存分に楽しんでくれ。
すごい。お客さんに合わせて即興で作れるんだ……
カクテルを作るときだけは真剣なんだよな~。
……美味しい。レシピ集に載ってないようなモクテルばかりなのに。
普段もこんな感じだったらいいのに~。
心外だね。僕はいつだって真剣だよ。
一瞬でも気を抜いていたら、【能力】のキレが悪くなってしまうからね。
毎日が修行なんだ。 カクテルを作りながら、実は精神を研ぎ澄ませる訓練を……
む!? 半径一キロ以内に【邪】の気配が……!
一日中コスプレしてたから、中二病が抜けなくなってる……!
これでこそ四宮さん、という気もするけどね。
オシャレなモクテルの影響もあって、 打ち上げはどんどん盛り上がりを増していく。
そんな時、店の入り口で鈴が鳴った。時刻は夜九時。 そろそろ、バーの常連客たちが集まり出す時間かもしれない。
おそらく三十代半ばの男性客が店内に入った。 黒いスーツとサングラスの組合せは、 要人を警護するSPのような雰囲気を醸し出していた。
【ホワイト・ナイト】を一杯。
カウンターの端に座るなり、その男性客は静かに呟いた。
……珍しいカクテルをご存知のようですね。
珍しいの?
かなりね。 「パラダイスロスト」の中にも登場している、 ウォッカと生クリームをシェイクした創作カクテルだよ。
ただ、残念ながら当店のメニューには……
……この【白騎士(ホワイト・ナイト)】の頼みであってもか。
!?
……なあ、あんた【白夜】だろ?
どこでその名前を……
【タナトス】であれば、その名を知っていてもおかしくはないだろう。
【タナトス】……あなたが……
あれ、その名前って確か……?
そうだ、俺が【白夜ウォッチャーズ】のリーダーで、 後にあんたの部下になった【白騎士(ホワイト・ナイト)のタナトス】さ。
ファンクラブの応援団長みたいなこと~?
なるほど。ファンミーティング、なう。
今日のコスプレイベントにたまたま参加してたんだがな。 一目であんたが演じてるのは【白夜】だってわかった。
しかも、コスプレショーのコーナーで言った名セリフの数々は、 ファンなら誰もが覚えている【白夜】自身の言葉だ。
まるでゲームから【白夜】が飛び出してきたかのようなコスプレだったんでな、 あんたこそが【白夜】だと確信したんだよ。
そんな、ゲームから飛び出してきた、だなんて……
{var:player_nickname}にそう言われると、ちょっと恥ずかしいな。
実は今日、【白夜】……いや、白夜さんにはお願いをしにきたんだ。
え……?
単刀直入に言う。 白夜さん、「パラダイスロスト」に戻ってきてくれねえか。
……!!
今、「パラダイスロスト」は危機的状況なんだ……!
そう言われても……。
あのゲームが? どうしたんですか?
昔、リリース五周年を機に運営の方針が変わって、 プレイヤー同士の戦闘が解禁された。
おまけにランキングまであってな、【白夜】は無敗記録で 全サーバートップに君臨した。プレイヤーは皆【白夜】に憧れた。 【白夜ウォッチャーズ】もその時に結成されたんだ。
四宮さん、そんなにすごかったんだ~!
けどある日、【白夜】はゲームを去った。 そのあとすぐ、【ノーフェイス】ってプレイヤーが表舞台に現れた。
【ノーフェイス】……?
グリッチとバグを多用する、悪名高いプレイヤー。 ネットニュースで見た。
その通り。奴は昔【白夜】に嫉妬し、何度も対戦を挑んだが一勝もできなかった。 それでも負けを認められずに挑もうとしたところで、 【白夜】が引退し、一切音信不通になった。
それでおかしくなっちまったのか、グリッチの研究に没頭するようになって、 見つかったグリッチとバグを駆使して暴れるようになっちまった。
最悪なことに、奴はグリッチを利用して、 安全エリアでも対人戦を一方的に仕掛けられるようになった。 しかも、気の合う連中に、そのグリッチの詳細を教えちまったんだ。
奴とその一味は極悪非道。 PK(プレイヤーキル)を何とも思っちゃいねえ。
今の「パラダイスロスト」は、 安全エリアに居ても殺される、理不尽な無法地帯だ。
そんな……!
酷いね。
俺らももちろん抵抗したが、 グリッチを使いこなす奴にはどう足掻いても勝てねぇ。 噂だと、【白夜】と長い間肩を並べていた【ベルモンド】も負けたって話だ。
【亜音速のベルモンド】が!? ……あいつ、今どうしてるんだ?
俺も知らねぇんだ。 あんたが引退したあと、【ベルモンド】もいつの間にか消えちまってよ。 あれから彼を見た奴は一人もいねぇ。
とにかく、今「パラダイスロスト」はユーザーがどんどん離れていってる。 この状態が続けばサ終、なんてことも……
……なあ白夜さん。世界を救えるのはあんただけなんだ!
俺らと一緒に、【ノーフェイス】と戦ってくれねえか……!?
再び頭を下げた男の前に、 四宮くんはビールの注がれたグラスをそっと置いた。
顔を上げない男を尻目に、そのままナイフで氷を切る作業を始めてしまう。
……四宮くんらしくない態度だ。
……【タナトス】さん、ここまで必死に頼んでるけど。
四宮くんはどう思う?
……自信がないんだ。
自信……?
受験のために引退した時は、 もう二度と「パラダイスロスト」に戻らないと思った。
まさか、【ノーフェイス】がそんなことをするようになるなんて……。
彼が納得するまで戦ってあげていれば……完全に、僕のせいだ。
今さら、みんなに合わせる顔がない。
だいたい、ブランクもあるんだ。 【ノーフェイス】なんかに勝てるはずがないよ。
いつも謎に明るい四宮くんが、初めて見せた苦悩だった。
今、四宮くんにどんな言葉をかけてあげるべきだろうか……?
四宮くんには四宮くんの人生がある。
受験のためだったんだ。仕方ないよ。
……うん、そうだね。
{var:player_nickname}、本当にありがとう。
四宮くんの笑みが、どことなく寂しそうに見えたのは気のせいだろうか?
とにかく、考えておいてくれ……!
ビールを一気に飲み干すと、【タナトス】さんはそう言い残して 店を出ていってしまった。
……はは、情けないところを見せてしまったね。
ざく、ざく、ざく。
四宮くんは、再び氷を切る作業に戻った。
ざく、ざく、ざく。
やけに心地よい音だけが、薄暗い店内に響き渡っていく。
……情けなくなんかない。 「パラダイスロスト」のことはよく知らないけど、 四宮くんは必死に戦ってきたんでしょ?
誰もがすべてを肩に負えるわけないし、 目の前のことを精一杯できていればそれで充分だと思う。
……それに。
ゲームから離れて受験を頑張ったから、私たちは友達になれたんじゃないか。
……{var:player_nickname}。
{var:player_nickname}さん、いいこと言うね~。
うん。先輩、熱い。
僕も正しいと思うよ。 ゲームは、人生のほんの一部分でしかないからね。
……ありがとう、{var:player_nickname}、みんな。
うん、ようやく吹っ切れたよ……!
そうだ! みんな、新作モクテルはどうかな? みんなに飲んでもらうために、こっそり開発してたやつがあるんだ。
【原初の果実・ノヴァ】っていうんだけど。
「パラダイスロスト」に登場する蘇生アイテムから名前を取っていてね。 カクテル言葉は「大いなる復活」なんだ。
……「パラダイスロスト」のみんなも、 目の前の問題を克服できるといい。
四宮くんが作ってくれたモクテルは、やっぱりとても美味しかった。
こんなに楽しい夜が、いつまでも続いてくれたらいいと思うほどに。
……それなのに、四宮くんの笑顔はどこか後ろめたそうだった。
四宮くんは、それでいいのかな?
それは……。
もちろん、「パラダイスロスト」が無法地帯になってるからといって、 四宮くんに責任があるわけじゃないよ。
四宮くんは、大好きなゲームをあきらめてまで受験勉強を頑張ったんだ。
そのおかげで、私たちと出会えた。友達になれた。
……だけど。
今、「パラダイスロスト」を救えるのは、四宮くんしかいないんじゃないかな。
四宮くんは――【白夜】は、本当はどうしたいの?
……そんなの、僕だって……
でも、今の実力じゃみんなを失望させることに……
「今、君の目の前に、伝説の【白夜】がいるんだぞ。 たとえ難しかろうと、華麗に解決してみせるさ!」
……!!!
コスプレ特訓してくれた時、言ってたよね。
どんな時でも諦めない、困難が立ちはだかろうと 乗り越えていく【白夜】には、
グリッチにしか頼れない【ノーフェイス】なんて、 相手にもならないはずだよ?
……僕は、また舞えるのかな?
うん、舞えるよ。
また伝説をつくっていけると思う? ブランクだってあるのに?
そんな常識なんて関係ないから、【白夜】は伝説なんだよね?
……そうか。
僕は伝説……生ける神話……。 全知全能の超スーパースター……。
いや、そこまでは言ってないけど……。
いいだろう! 受けて立ってやるよ【ノーフェイス】!
僕という伝説の帰還を、怯えて待っているといい!
【白夜】が紡ぐ物語の第二章が、ようやく幕を開けるんだ……!
やったっ! それでこそ【白夜】だ!
これで世界を救える! 決断してくれてありがとう!
礼には及ばないさ……ふふっ……。
ふははははははははははははっ!!
……あっ。
完全覚醒してるところ悪いけど、お客さん来てるよ……?
ちょっと、四宮くん?
ゴホッ。 ……いらっしゃいませ、今夜はどうしましょうか。
中二ワールドに入り込んだ四宮くんは、一瞬にしていつものバーテンダーに戻った。
そんな芸当もできる四宮くんは、 きっと「パラダイスロスト」でもうまくやれるだろうな、と思った。
伝説の怪盗は臆さない
絆LV5で開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 1, Scenes 235, Choices 11, Endings 2
四宮くんが「パラダイスロスト」を救うと決意した数日後。
四宮くんの働くバーをオーナーの厚意で貸し切り、 PCやディスプレイを持ち込んでゲームに挑むことになった。
いやー、持つべきものは優しいボスだな~。
バーを貸切にしたい、なんて言ったらさすがに怒られるだろうなって思ってたけど、 まさかあっさり許してくれるなんて。
そりゃ、バーに昼間から来る人なんてほとんどいないからなあ……。
端末も通信も良好。ログインも問題なく成功した。
これで準備万端だね~! 全部終わったら、みんなで写真撮ろ~!
なんだか、すごい緊張感……お兄、頑張って!
……決戦。
ふむ、確かにこれからオンラインゲームをやるとは思えない空気感だ。
四宮くんも覚悟決めたことだし、全力でいこう!
……みんな、ありがとう。
ああ、武者震いがしてきたよ…… フフ、僕の中の【白夜】も楽しそうに笑ってる……!
ところで、【タナトス】さんは……?
参加する予定だったんだけど、リアルの仕事が繁忙期に入るらしくてね……
あ、ちゃんと現実も大事にしてる人なんだ……。
その代わり、各種アイテムを十分すぎるくらい用意してくれたよ。 【タナトス】は、元々ギルドの後方支援担当だったからな。
だから{var:player_nickname}、アカウントを作成して、 僕と一緒に「パラダイスロスト」の世界を救おう!
というか、【タナトス】さんのアカウントを使わせてもらうのはダメなのかな……?
相手は初心者狩りするような奴だし、 新規のアカウントの方が釣られやすいんじゃないか?
えっ、そうなの~!? {var:player_nickname}さん、これからおとりになるってこと? なんだか危ない感じがするけど~。
先輩、お大事に。
いや、実際に傷を負うことはないから……あー、おほん。 伝説はいつも、何もないところから始まる! {var:player_nickname}よ、我に見せてみろ! お前がゼロから英雄に成長する物語を!!
大丈夫、僕がしっかりサポートするよ。 よし、早速始めるとしよう!
初期ステータスが平均的な剣士のジョブを選び、「パラダイスロスト」にログインした。
モニターが強い光を放ち、しばらくすると……。
ヒャッハー! こんな場所に何の用だァ!?
……!!
気づいたら、ドクロの仮面を被った野盗四人に囲まれていた。 まさか、待ち伏せされていた……?
素人かてめえ? リスポーン地点で【隠匿(ハイド)】を使わねえなんて、 カモにしろって言ってるようなもんじゃねえか!
ゆっくり操作方法を確認しようとしていたのに、いきなりの大ピンチだ。
ナイフを構えた野盗たちが、じりじりと近づいてくる。
まずい! こっちはまだ、どのキーで攻撃できるかすら……
フハハハハハッ! 待たせたな、{var:player_nickname}!
遥か上空から、大量の光の矢が降り注いでくる。
光の矢は野盗たちを貫き、大ダメージを与えていく。
四宮くんが操作するキャラクター、【白夜】がいつの間にか地上に降り立っていた。
これが、伝説のプレイヤー……!
あぁ……我が愛剣【ルミナス】が泣いている……。
優しい子だ。本当は戦いたくないのだな……。
あ、いつものお兄だった。
絶好調なのは間違いないね。
に、逃げろ! 【ノーフェイス】様に報告するんだ!
{var:player_nickname}、マウスカーソルで狙いを定めて「F」と「Q」を同時に押すんだ。
こ、こうかな!?
キャラを操作し、剣を高く持ち上げた。 それと同時に【白夜】も手を掲げ、私の武器に光の束のようなものを籠め始めた。
どこからともなく力が湧いて来る感じがする。 そのまま剣を振り下ろすと、衝撃波が敗走中の野盗たちに襲いかかった。
ぎゃああああああっ!!
今、初期アカウントで出ていいダメージじゃない数字が出なかった!?
この【白夜】の援護が付いてるからな!
これから三十分間で、君にこのゲームの操作方法をたたき込む。
ついてきてくれるな……?
もちろん、こちらの返事は決まっていた。
……こんなところだろうな。 うーん、とはいえ、【ノーフェイス】とやり合うとなると準備不足は否めないが……。
さすが{var:player_nickname}だ、わかってるじゃないか。それでこそ、この【白夜】の相棒だ!
それにしても、【ノーフェイス】の手下がチュートリアルエリアに現れるとは…… やはり、安全な場所はもう無いに等しいのだな。
私も思った。 初心者がゲーム開始早々にあんな攻撃的なプレイヤーと戦わされるなんて、 心が折れるよね……。
ならば、ひとまず【隠密】機能を使ってみてはどうかな? そうすれば、あいつらに見つからずに済む。
でも……それだと、おとり役は果たせないんじゃ?
おっと、そうだったな……。 フフッ、君、思ったより勇敢ではないか! ならば、君のことはこの【白夜】が守ろう!
だがその前に、「絶対安全」な場所に行くとしよう。
そんな場所が本当にあるの?
フッ、任せてくれ。我についてきてくれさえすれば良い。
『疾風の精霊よ……我が意志に従え!』
【白夜】の詠唱と共に、風が私たちの体に集まってきた。 小さな風鳴りの音が耳に届く。
【白夜】は私の手を取り、すごいスピードで走り出した。
加速魔法の効果で、私たちのスピードはどんどん上がっていき、 目の前の景色も目まぐるしく変化していく。
渓流や谷を抜け、都市と村を抜け、そして雪原や砂漠を抜けて……。
いくつものバリエーション豊かなゲームフィールドを駆け抜けた末に、 目の前に一面の白が広がった。
……白というより、虚無と表現すべきだろうか。 ここには何もない、そう感じられる空間。
よし、着いたぞ!
ここは……?
ようこそ――【白夜】の秘密基地へ。
ここ、何にもないよね……?
その通り。ここは我が偶然見つけたエリア。 ゲームマップにも載っていない「空白地帯」なのだ。
あのさ、単に未完成のゲームマップにしか見えないんですけど?
……バグ。
と、とにかく! このエリアからなら、【白夜】の宝物庫へ行ける。 そこにはきっと、この戦局を打開するための助けとなる宝物が、出番を待っているはずだ。
【白夜】が魔術師のように虚空に向かって指先を横一直線に振ると、 のっぺりとした空間に細長い入り口が現れた。
中を覗いてみると、薄暗く細長い廊下らしき空間が広がっている。
安心したまえ、我にしかとついてくるがいい!
全知全能の【白夜】と一緒なら、何も心配することなんてないよ?
フッ、やっとエンジンがかかってきたようだな……その意気だ!
【白夜】が恭しく「私」に手を差し伸べる。 マウスをクリックしてその誘いに応えると、 実際に手のひらに温もりが伝わってくるかのように感じられた。
フンフ~ン♪
薄暗い廊下を進んでいくと、前方の景色が次第にはっきりとしてくる。 【白夜】の案内のもと、やや手狭ながらも華やかな部屋に辿り着いた。
棚の上、壁、床面にさえも、無数の豪華絢爛な装備がセンス良く並べられている。 もしかして、これが四宮くんの妄想の源泉だったり?
【罪の魔眼】、【漆黒の戦鎧】、それに【永夜の冠】……。 ああ……! 聞こえる、聞こえるぞ、お前たちの我を呼ぶ声が!
これ、全部四宮くんのコレクションなの?
フッ……伝説の大義賊【白夜】だぞ。 極上のコレクションを所有していることなど、至極当然だろう!
しかし、今重要なのは、そういった品よりもこちらの方だ。
これ……宝箱? すごく綺麗だね。
ああ。はるか昔、「パラダイスロスト」初のPvP大会で一位を取った時の報酬だ。 中からは、サーバーに一つしか存在しない「神器」が出ると言われている。 その時は記念に取っておこうと思って開けずにいたのだが。
そんな貴重なもの……ここで使っちゃうの?
ああ。 我も、この宝箱は永遠に開けることはないと思っていた。 なにせ、最初にして最高の栄誉の証だからな。
だがしかし! 栄誉と思い出を乗せた世界そのものが消えてしまうのなら、証の意味も消失する! であれば、今こそこれを使う時だろう!
それに、今なら、僕を最も理解してくれる人とこれを開ける喜びを分かち合えるしね。 さあ{var:player_nickname}、君の手で開けてくれ!
……と言いたい所だけど、箱に何か書いてない?
ん? そうだったか? どれどれ……
「……偽りの仮面が天空を覆いし時、【清貧なる掃除人】のみが虚妄を掃き清めるだろう」
……面白い、実に面白い! 何を言っているのかさっぱりだが、これこそ「パラダイスロスト」らしさというものだ!
それはさておき、とにかく早く開けてみよう。
【白夜】に促され、私は箱を開けた。 眩い光が放たれた後、中から二つの装備が姿を現した。
一つは、金色の光を放つ長弓。 もう一つは。何の変哲もない鉄の箒。
まぶしっ! これが【神器】なのかな~?
……もう片方は、箒か。 【神器】のおまけ的なヤツかな?
あはは……。 まあ、迷う余地はなさそうだね!
そうだな。 弓の方は、見た目からして強そうだ。実際ステータスも優秀だな。 で、こっちの箒だが……
……どう見ても、ただの鉄の箒でしかないな。 ただ妙なのは、周囲のデータがこれを避けるような挙動を見せていることだ。 まるでこれを畏れているかのように。
確か、この宝箱はどちらかを選ぶ方式だったはずだ。 片方の【神器】を選ぶと、もう片方が消滅すると思った方がいい。
さあ{var:player_nickname}、運命の選択は君に任せよう!
私が選ぶの? こっちは初心者なんだけど……。 というかこれ、四宮くんの賞品だよね?
フッ、だからこそだ! {var:player_nickname}が使うからこそ、敵も警戒しないはずだ。 それに……我が愛剣【ルミナス】を放っておくわけにはいかないからな!
そこまで言うなら……わかったよ。
改めて宝箱の前に立つと、二つの武器の名前が目の前に表示された。 【天界の弓 星落とし(シュテルネン・シュトゥルツ)】と【カリガネの鉄箒】 ……どちらを選ぶべきか。
じゃあ……
まあ、どう考えてもこっちのほうが強そうだし……
フハハハハハ! 完璧な選択だな、{var:player_nickname}! これならきっと勝てるはずだ!
むしろこっちしか選択肢がない感じだね。
うん、安全牌。
なんとなくだけど、こっちを選ぶべきかなって。
おお……。さすが{var:player_nickname}、道理に囚われない選択を成す者といったところだな!
いいのかい? これどう見てもまともな武器には見えないんだけど……。
先輩、オカルトを信じがち。
二人とも、マップを見て! 何か来てないかな~!?
ホントだ。赤い点が増えてるみたいだよ?
これ、敵のマークだよね! もしかして見つかった!?
フハハハハハ! このエリアはゲームマップの狭間にある、「パラダイスロスト」を隅々まで走り回って ようやく見つけた隠れ家なんだぞ。人に見つかるはずが……
見つけたぞ! 【白夜】ー!
乗り込まれてるじゃん!
な、貴様ら、どうやって……!
【隠密】も知らないド素人のおかげでな……! 【白夜】! やっと貴様の拠点を見つけたぞ!
貴様の時代はもう終わった! 【ノーフェイス】様こそナンバーワン! 今ここで貴様を葬ってや……グハァ!
言い終わらないうちに、【白夜】が敵を一閃した。 白く眩い光がほとばしったかと思うと、 無数の斬撃が咲き乱れ、敵のHPは一瞬にしてゼロになった。
【白夜】は相変わらず優雅で落ち着いたモーションをしているが、 モニターの前の四宮くんの顔には、わずかに怒りが滲んでいる。
……お喋りが過ぎるぞ。
僕と{var:player_nickname}の秘密基地デートを邪魔するなんて…… 地獄でその行いを悔いるがいい!
あの、【白夜】さん?
……あ。あ~、ハハハ! ……すまない。つい頭にきて……少しばかりやりすぎてしまった。
それは別にいいんだけど……。 そういえば、今みたいに倒されたプレイヤーって、どうなるの?
うーん、レベルに応じたペナルティを受けるのではなかったか? 装備もしくは経験値を失うとか……。
詳しいことは、我もよく知らないのだ。 なぜなら、我は負けたことがないからな……
うわ、ヘイト稼ぎそうな発言。
フフッ……心配するな、この奇跡の【白夜】がいれば負けることはありえない…… ん? DMが来たようだ。
送り主は?
……【ノーフェイス】。
お、向こうからのお出迎えかな?
つまり、果たし状。
『久しぶりだな白夜 ずいぶんオレ様の部下をかわいがってくれたらしい』
『1対1で決闘をしないか? 1時間後、クオンの塔の頂上で待っている』
……1on1か。どう思う? {var:player_nickname}。
我としては、【ノーフェイス】との一騎打ちは望むところではあるが……どうも妙だ。
……受けて立とうよ、【白夜】。
君なら、負けないと信じてるから。
{var:player_nickname}……ありがとう! 君の信頼は、我が力の源だ!
罠のような気がしなくもないが、ここは{var:player_nickname}の判断を信じよう。
任せろ、皆のもの! この【白夜】こそ、「パラダイスロスト」の希望! 唯一絶対の生ける伝説!
軽く世界を救ってくるとしよう……!
結局四宮くんは、意気揚々と一人で敵地へ向かった。
クオンの塔に待ち構えていたのは、総勢百人近くという大軍。
は、話が違うぞ……! まあ良い、百人程度で倒されると思うなよ!
まさか、本当に一人で来るなんて……。
そうとなったら、【白夜】の伝説に終止符を打つとしよう。 お前ら、やれ!!
【ノーフェイス】が手を挙げると、 【白夜】を取り囲むようにして【隠密】を解除したプレイヤーが続々と姿を見せた。
二十、三十……一瞬にして、ミニマップに追加で五十以上の敵マークが増えた。
四方八方からの攻撃によって、【白夜】のヒットポイントは凄まじい速度でゼロになった。
自分も四宮くんも、PCの前で呆然とするしかない。 どうしてこんなことに……。
いや、これは避けられた罠だったよ……!
こんなの罠に決まってる!
そ、それもそうだ……
今の我には頼れる相棒がついている! {var:player_nickname}、我と共に来てくれ!
冷静になった四宮くんと作戦を考え、装備を整えてから約束の地へと向かった。
クオンの塔……「パラダイスロスト」の中心部に。
まさか、本当に一人で来るなんて……。
そうとなったら、【白夜】の伝説に終止符を打つとしよう。 お前ら、やれ!!
【ノーフェイス】が手を挙げると、 【白夜】を取り囲むようにして【隠密】を解除したプレイヤーが続々と姿を見せた。
二十、三十……一瞬にして、ミニマップに追加で五十以上の敵マークが増えた。
百人程度であれば、あるいはお前もやられなかったかもしれねえな! しかし今いる待ち伏せはそれ以上……さて耐えられるかな!
フン、読み通りだな! 安全エリアにまで手下を送り込む貴様のことだ、 タイマン勝負なんてするつもりは端から無いと思っていた!
さぁ、{var:player_nickname}! 君の出番だ!
【神器】で敵を一掃するぞ!
こいつ……レベル一桁!? ははははっ!! 【白夜】サマよお、そんな素人を連れて何をするつもりだ?
まぁ、過去に生きているお前が何をしようと無駄だがな!
隣に座る四宮くんと目を合わせる。
……不思議と、胸の奥から勇気が湧いてきた。
【天界の弓 星落とし(シュテルネン・シュトゥルツ)】を装備する。
私が限界まで弓を引き絞ると同時に、【白夜】は補助魔法を発動した。 前と同じように、キャラと武器が白く輝き出す。
そのまま、レーザービームのような一撃を放った。 派手な爆音が連続で響き渡り、敵がみるみる消滅していく。
そんなバカな……! まさか、あいつ、【ベルモンド】か!
【ベルモンド】はもういない! ここにいるのは我が無二の相棒、{var:player_nickname}だ!
【ノーフェイス】! 貴様の悪行は今日ここで終わらせる! 【白夜】の審判を受けるがいい!
ぐわあああーーっ! そんな、この俺が……!!
お、おのれ! このまま終わってたまるか!
絶対もう一度這い上がってやる! 待ってろよ、【白夜】ぁぁ!!
…………終わった?
そうだ! 我らの勝利だ!
君のおかげだ。これで、さすがに【ノーフェイス】とその取り巻きも懲りるだろう。
{var:player_nickname}……! 本当にありがとう!!
そうだろうそうだろう! 本当に素晴らしいゲームなんだ!
……とはいえ、 【ノーフェイス】とその一味がまた暴れることのないように、 もうしばらくの間二人で見張る必要がありそうだな。
まだまだやることが山積みだ! 【白夜】の伝説の新たな一ページを、共に刻もうではないか!
【カリガネの鉄箒】を装備する。
もうどうにでもなれ、という気持ちで、箒を構えて敵の総本山へと突進する。
ハッハッハッハ! なんだそのおもちゃは! 【白夜】、お前もお前の仲間も頭をやられちまったんじゃねえのか!
お前ら、さっさとやっちまえ! ……あれ、なんか人減ってない?
箒を振るったその時、信じられないことが起こった。
箒が無数の光る数字を纏い、ひと振りするごとに、 【ノーフェイス】の手下が姿を消していったのだ。 まるで、データごと削除でもされたかのように。
ま、まさか、あれは伝説の【神器】……!? 装備もレベルもすべてリセットするという、あの【神器】だというのか!?
すごいぞ{var:player_nickname}! その調子で、次は【ノーフェイス】を狙うんだ!
わかった……!
ぐわあああーーっ! おのれ……なぜだ! 【白夜】! なぜいつも貴様が勝つんだ!
納得いかねえ! このまま終わってたまるか! 俺のランキング、俺の装備、俺の……!
【ノーフェイス】が言い終わらないうちに、 【カリガネの鉄箒】は彼をデータの塵へと変え、 悪事を働いていた仲間たちもろとも消滅させてしまった。
【カリガネの鉄箒】の攻撃を受けたプレイヤーは、 経験値がリセットされ、装備もすべて失う。 バグを利用してのし上がった【ノーフェイス】にとって、それは致命的な一撃だった。
その後、力を失った【ノーフェイス】とその取り巻きは初心者狩りもままならなくなり、 すごすごとゲームから去っていったという。
こうして、パラダイスロストの世界に平和が訪れたのだ。
うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!
バーは熱狂に包まれ、みんなが健闘を称え合って乾杯していた。
気づいたら、自分は満面の笑みの四宮くんと抱き合っている。
ありがとう、{var:player_nickname}! 君のおかげだよ……!
……まあ、今日は特別な日だ。
我に返って恥ずかしくなるのは、もう少し後でいいか。
異世界への招待状
契約を結ぶことで開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 1, Scenes 262, Choices 7, Endings 2
宿敵【ノーフェイス】たちとの最終決戦から、三日ほど経った頃。
オンラインゲーム「パラダイスロスト」を救うための戦いが幕を閉じ、 いつもの日常がまたやってきた。
何かが、我を呼んでいる……! {var:player_nickname}、いつもの場所で会おう!
……うん、この口調も、心なしか懐かしい。
そんな四宮くんとの約束を果たすべく、大学近くの麻雀会館に向かった。
奇遇だね、{var:player_nickname}! ここで会えたのも、まさに【運命(デスティニー)】と言うべきだろうか。
それもそうだな。
というかだな、こっちは早く会いたくて、ここで待ってたんだぞ。
それはもちろん……
早く君に会いたかったからだ!
そうだ、もう世界を救った冒険の仲間だし、 これからは気軽に夏生とでも呼んでくれよ。
じゃあ……夏生くん、どうしてバーテンダーの格好なの?
バイトがある日でも、いつも学校では私服なのに。
さすが、鋭いね! 【白夜】の相棒はこうでないと。
それより{var:player_nickname}、ちょっと目を閉じてくれるかな?
え?
戸惑いながらも、言われたとおりに目を閉じることにした。
夏生くんの足音がゆっくりと近づいてくる。
息がかかりそうなほどの距離。
え? えっ?
こちらの混乱をよそに、夏生くんは優しく右手をつかんできた。
もう片方の手で、何か封筒のようなものを握らせてくる。
目、もう開けていいよ。
言われたとおりに目を開く。
右手には、封蝋で留められた白い封筒が握られていた。
表裏を確認してみるけど、特に何も書かれていない。
……ええと、これは?
招待状だよ。
……一緒に「パラダイスロスト」を救ってくれたお礼に、 これからちょっとしたパーティーに招待したいと思ってね。
……どうかな?
いつも自信満々の夏生くんにしては珍しく、少し照れているようにも見えた。
大丈夫、ドレスコードがある場所じゃないから。 前々から考えていた【約束の地】だからね。
なにそれ、気になる。一体どこに行くつもり?
それは、着いてからのお楽しみさ。
さあ、着いたよ、{var:player_nickname}。
ようこそ、【白夜】の邸宅へ!
いや、夏生くんの家じゃん!
バーテンダーの格好をしていたから、いつものバーに行くとばかり……。
いや、でも、実家に呼んでくれるのはちょっと嬉しいかも。
バーテンダーの格好なのは、私をおもてなしするためだったんだ……?
そういうこと。……さあ、入ろうか。
{var:player_nickname}さん、ようこそ我が家へ!
お兄がいつもごめんね?
冬実、どうしていきなり謝罪から入るのかな?
お兄のことだから、なんか妙なサプライズで {var:player_nickname}さんを連れてきたんだろうと思って……。
あー、お兄流だと、【運命】とか【約束の地】とか言ってさ。
さすが実の妹。完全に読み通りだった。
別にサプライズなんてしてないよ。 だって、僕は常に世界を驚かせて続けているんだから。
つまり、サプライズこそが通常運転なんだ。 だからさっきのはサプライズとしてはカウントされていない。ただの日常さ。
また始まった……。
ここまだ玄関だから! このペースじゃリビングまでたどり着けないよ!
……ほんと、うちのお兄がごめんね?
お、主役が到着したようだね。
ダイニングテーブルの上には、すでに料理が並んでいた。
夏生くんのお父さんとお母さんが、お皿を並べたり料理を運んできたりしてくれている。 さすがに、ご両親に会うのは初めてだ。少しだけ緊張してきた。
座ってて、僕は料理の手伝いをしてくるから。
あ、私も手伝います!
いいのいいの、客人に手伝わせるわけにはいかないよ。
……あなたからは洗練された【妖気】を感じる。
そうね……そこの、右端の席に座りなさい。
そこなら【闇夜の力場】とこの屋敷の結界が共鳴して、暴走せずに済むから。
は、はい、わかりました……
そういって、夏生くんのお母さんはキッチンへと戻っていった。
……今の、どういうこと?
ごめん……、お母さんもお兄と同じ属性なの。
つまり、中二病ってこと……?
まさか、夏生くんのアレは母譲りだったのか。
いただきます。
料理がすべて並び、みんなの合図とともに食事がスタートする。
ローストビーフ、ビーフシチュー、シーザーサラダ。
まるでホテルのビュッフェみたいな豪華さだ。どれもものすごくおいしい。
夏生、この短期間でずいぶん成長したんじゃない?
隣に座る夏生くんは、得意げな顔をしていた。
フフフ、わかる? 僕も、数々の修羅場を潜り抜けてきたからね。
今なら、四宮家に代々伝わる一子相伝の奥義を授けることもできるかもしれないわ。
僕にはまだ早いよ。もう少し、【白夜】とのシンクロ率を高めてからでないと……
……夏生くん、一子相伝の奥義って何?
僕も今初めて聞いた。
えっ。
この親子、本当にノリだけで会話しているのか……!
……ところで、{var:player_nickname}さん。
旅に出るなら、「純白の雪原」と「灼熱の荒野」のどちらがいい?
母さん……{var:player_nickname}を「試す」気だね?
{var:player_nickname}さん、適当に流してくれればいいから……!
ははは、今日は一段と賑やかな食卓だね~。
四宮家一同の視線がこちらに向けられる。
何一つヒントがない。こんなの、どちらを選べばいいんだろうか……?
なるほど……
大義を成し遂げるためには、一片の曇りもない純粋さが必要ということね。
え、そんなこと一言も……
それでこそ{var:player_nickname}だよ!
今度、一緒に雪原へ行こう。
汚れのない大地の果てに、世界の真実が眠っているかもしれないからさ……
いやいや、そんな意味不明な大冒険は怖いでしょ!
……まあ、夏生くんとの旅行にはぜひ行きたいけど。
よし、決まりだね。
どこがいいかな、内なる【白夜】は「北へ向かえ」って言ってるけど。
お兄、雪原なんだから北に決まってるでしょ?
いつの間にか旅行の約束が決まってしまった。
……まあ、夏生くんとならどこへ行っても楽しいはずだ。
……!?
……!?
なんですか、二人してその反応は……。
恐ろしい子……。戦士、いやもはや修羅ね。
あなたにとっては、地獄すらただの旅行先でしかないというの?
いや、そんなつもりで言ったんじゃ……。
適当に答えただけだとは、とてもじゃないが言えない雰囲気だ。
……{var:player_nickname}、僕は自分が恥ずかしいよ。
いきなりどうしたの!?
修羅に休養はいらない、か……。はは、目が覚めたよ。
僕も乗った! 灼熱の荒野で壮絶な修行編だ!
これで僕もようやく、【白夜】の第二形態に覚醒できるかもしれない……。
ふ、普通に旅行しようよ! 普通の場所で!
お兄たちはこうなったら聞かないよ。諦めて……。
灼熱の荒野で夏生くんと二人、壮絶な修行をする自分を想像する。
……どうしよう。それはそれで楽しそうな気もしてきた。
……いやでも、本当に火山とか行ったりしないよね!?
ちょっと変わった話題のあとも、四宮家の食卓はとても賑やかなものだった。
中二病談義に花を咲かせる母と息子。
翻弄されながらも的確にツッコミを入れる妹。
父は優しい笑顔でそれを見守っている。
トリッキーなくせに温かくて、もっと一緒に過ごしていたいと思える家族だった。
……うん、なかなか素晴らしいランチタイムだったんじゃないか?
{var:player_nickname}、これからもご飯に来てよ。また招待状を渡すからさ。
ああ、そういえば渡した招待状、今も持ってるんだったら、 もう一度細かくチェックしてみてくれないか。
細かく……?
夏生くんに言われ、改めて招待状を取り出し、よく見てみた。
……あ、封筒が二重構造になってる!
いかにも中二病患者が好みそうな仕掛けだ。
隠し封筒の中を探ると、中から金色のカードが出てきた。 表面には、手書きでこう書かれている。
「屋敷の奥底に、真の約束の地あり」
おめでとう! 最後のヒントを見つけたね。
屋敷の奥底ってなに? 最奥とかならまだわかるけど…… って、まさか。
そのまさかだ! 時、ようやく来たれり! この次元に存在する、【白夜】の宝物庫に招く時が!
夏生くんに連れられて二階に上がり、 花や果物、そして上質な酒類の香りが漂う部屋に入った。
ようこそ、僕が最も敬愛するお客様。
予想通り、ここは夏生くんの居室だった。 部屋の中はかなり整頓されている。
意外だったのは、部屋の中にしっかりした造りのバーカウンターがあったことだ。
机の上にはおしゃれなグラス、シェイカー、計量カップ。 部屋の隅には小型の冷蔵庫。 どれも、カクテル作りに必要な道具だ。様々な種類の酒瓶も置いてある。
夏生くんは努力家だね。 家でもバーテンダーの練習をしてるんだ。
先輩たちに追いつくために必死だったんだよ。
最近はどちらかというと、新作カクテルの開発がメインだけどね。
そういえば、夏生くんはよくCatChatに新作カクテルの画像をアップしている。
創作意欲が溢れててすごいなあ、と軽く考えていたけど、 その裏側にはこういう地道な努力があったのだ。
どこにあったかなあ……
そうつぶやきながら、夏生くんは背丈ほどはある本棚を探している。
読書家の側面もあったのだ。 まだまだ、自分の知らない夏生くんはたくさん存在しているらしい。
あ、あった!
夏生くんが取り出したのは、少し年季の入った絵本だった。
外国語で書かれているため、タイトルはわからない。
絵本の表紙には、白いマントと黒い仮面を被った、 三等身くらいのかわいらしい怪盗が描かれていた。 小さな【白夜】と言うべき姿の怪盗だ。
これって……
『かいとう・ホワイトナイトのぼうけん』
子供のころ、父さんが海外出張のお土産でくれた絵本だよ。
白いマントの怪盗が、悪い大富豪を懲らしめるために活躍する物語……
{var:player_nickname}にだけ教えるけど、これが僕の原点なんだ。
正義のために、大切な誰かのために、
マントをはためかせて空を駆ける……
子供ながらに、その姿に憧れたよ。
そうなんだ……
だから夏生くんは、【白夜】を作ったんだね。
うん。「パラダイスロスト」のキャラメイクで、何時間もかけてね。
そう笑う夏生くんには、いつもの中二病っぽい雰囲気はなかった。
真剣に、今の夏生くんを形作ったものについて語ってくれている。
誰にも明かしていない秘密を、打ち明けてくれている。
僕は、少しでも近づけたのかな。
この絵本の中の怪盗に……
夏生くんは、「パラダイスロスト」の世界とみんなの思い出を救ったんだよ。
しかも、入試のために、大好きなゲームをやめてまで勉強したし……
アルバイトとはいえ、立派なバーテンダーになろうと努力したでしょ。
誰にでもできることじゃないよ。 私の目には、正真正銘の「正義の味方」に見えたよ。
そうかな……?
ただ、普通に生きてきただけなんだけど、 このくらいのことで、ここまで褒められるとは思わなかったなぁ……。
夏生くんは照れくさそうに笑った。柄にもなく謙遜しているらしい、と気づく。
こんな時、なんて言えばいいだろう…… 頭の中で、次の言葉を必死に探した。
何も普通じゃないよ。
たしかに、【白夜】は「パラダイスロスト」の世界を救った。
でも、夏生くんの真の実力はこんなものじゃない。 そんなに色んな事を頑張ってきた夏生くんは、 もっと壮大な夢を見ているはず……そうでしょ?
これから先も、近くで【白夜】のーーいや、夏生くんの活躍を見せてほしいんだ。
夏生くんなら、もっともっととんでもない伝説を……
{var:player_nickname}、君は……
やっぱり最高の相棒だ!!
夏生くんの声のトーンが跳ね上がった。その瞳は、未来への希望で輝いている。
な、夏生くん……?
では、ぜひ味わってみてくれ。 {var:player_nickname}のために作った、特製カクテルを!
まるで大いなる挑戦を目の前にした怪盗のように、夏生くんは優雅に一礼すると、 颯爽とバーカウンターへ向かい、いくつかの瓶を流れるような手捌きで取った。 続いて、冷蔵庫から、オレンジジュースと氷の入った袋を取り出した。
その一連の動作は、【白夜】が武器を持ち替える時のように、 余裕があって優雅なものだった。
本当は、氷を削るところから始めたかったんだけど…… 招待状を渡した日の前の夜、どうしても眠れなくて、 つい我慢できずに準備しちゃったんだ。
なんてったって、君専用の特製カクテルだからね。 そう考えただけで、氷の一粒一粒の形まで、奇跡的なほどに完璧であってほしいと 願わずにはいられなかったんだよ。
今この袋の中にある氷はどれも、 僕が何度も練習を重ねて、厳選に厳選を重ねたコレクションなんだ。
そう言いながら、夏生くんは真剣な顔でカクテル作りを始めた。
デスクチェアに座って、その様子を特等席で見守る。
シェイカーに氷と材料を入れて、夏生くんは踊るような軽快さでかき混ぜていく。
相変わらず、惚れ惚れとするほど美しい所作だ。
もしかしたら、この姿を見るためだけにバーに通う常連客もいるのかもしれない。
シェイクが終わる。心地よい静寂。
夏生くんは、グラスへと静かにカクテルを注ぎ始める。
お待たせいたしました。【パラダイス】です。
カクテル言葉は、「夢の途中」。
……もっとも、きみにはアルコールが入っていない方がいいかなと思ったから、 モクテルにアレンジしてみたんだ。
さしずめ「パラダイスロスト」ってところかな?
楽園を照らす太陽のような色をしたモクテルを、慎重に口へ運んでいく。
なめらかな口当たり。 氷でかなり冷やされているはずなのに、嫌な鋭さがまるでない。
オレンジの爽やかさと、アプリコットの芳醇な甘さが高いレベルで共存している。
アルコールなんて入っていないのに、 まるで楽園(パラダイス)に連れて行かれた気分だ。
……すごくおいしい。
忙しい脳内とは裏腹に、口から出た感想は実にシンプルなものだった。
このカクテルの素晴らしさをバーテンダーに伝えるには、 大げさに着飾った表現なんていらない。 なんとなく、そう思ったのだ。
……なんというか。
もしかしたら僕は、今この瞬間のためにバーテンダーを続けてきたのかもね。
ありがとう、{var:player_nickname}。
おかげで、これからも頑張っていける気がするよ。
まだ夢は終わってないからね。
はは、本当にそうだね。
夏生くんは自分の分のカクテルをグラスに注ぎ、真剣な瞳でこちらを見た。
これから先も、二人で夢を追いかけていこう。
{var:player_nickname}、ずっと隣にいてくれる?
……もちろん。
気恥ずかしさをかき消すように、グラスとグラスがぶつけられる。
その軽やかな響きは、 白いマントの怪盗がくれたプレゼントなのかもしれないと思った。
今の夏生くんは、新たな称号を得るに相応しい。
さしずめ、【純白の閃光】といったところか……
いつもの夏生くんに合わせた単語を出してみると、思った以上の反応が返ってきた。
……!
夏生くんは目を見開き、よろよろと後ずさりする。
そんな、僕にはまだその称号は早すぎる……。
今の僕のレベルでは、【ジャスティス・ホワイト】くらいがちょうどいいんだよ……。
世界観が微妙にズレてるし、なんならそっちの方が凄そうに思えるけど、 選択肢を間違ったことは確かだ。
どうにか取り繕おうと、己の中の中学二年生に必死に働きかける。
謙遜はよしなよ。【白夜】は伝説の存在なんだ。
世界中の路地裏で、【白夜】の伝説を称える鼻歌が奏でられる……
その旋律は風に舞って、大気のマナと混じり合って、 世界の大いなる流れに循環していく。
お、おお……
大いなる流れは、やがて短剣【ルミナス】へと収束する。
それこそが、【白夜】覚醒の条件なんだ。
だ、第二形態……!
そう! 覚醒の刻はもうすぐそこまで迫ってーー
ふと、いくつかの視線が背中に刺さっていることに気づく。
慌てて振り向くと、一番見られたくない部類の人物が二名、そこに立っていた。
コーヒーカップを乗せたお盆を持った冬実ちゃんと、四宮兄妹のお母さんだ。
お、終わった……
……み、見なかったことにするから!
……同志ね。
恥ずかしそうに顔を覆う冬実と、「すべてわかってる」といった顔で神妙に頷く母。
私の人生、完全に終わった……!!
ではまたあとで、【白夜】。
それから{var:player_nickname}さん、――いや、「【鉄箒】を揮いし者」と呼ぶべきか。 お主の箒さばき、見事であった。 最高の相棒にして好敵手を得た今の【白夜】に、もはや【亜音速】は不要……。さらばだ!
え……?
て、鉄箒という武器名は、家で話した覚えがないぞ…… それに、【亜音速】は不要、って……
ま、まさか母さんが……? ちょっと、待ってよ……!
{var:player_nickname}、急いで追いかけるよ!
新たな物語が始まる予感。
思っていた方向と全然違う気もするけれど、 これはこれで楽しいのかもしれない……のかな?
なんだか、もうわからなくなってきてしまった。