涼宮杏樹
自分のことをKR-976型人工知能と自称する無口な少女、いつも機械的な口調で質問に答える。答えられない問題に対しては「警告!バッテリー残量が少なくなっています」といったシステムメッセージのような発言でごまかす。趣味は身の周りの生活をメモすること。「人工知能としてより人類に近づくため」との理由で行っている。
Profile
Skins
涼宮杏樹の初期衣装
涼宮杏樹と契約を結んだ時に入手できる着せ替え衣装
「アンカー牧場のクエスト」にて購入できるパジャマテーマの着せ替え衣装
「遅咲きの花火」にて購入できる浴衣テーマの着せ替え衣装
「白龍の願い」にて購入できる春節テーマの着せ替え衣装
「アン・ドゥオール」にて購入できる、バレエテーマの着せ替え衣装
「海辺の麻雀小屋」にて購入できる、水着テーマの着せ替え衣装。
Emotes
Bond Requirements
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プレゼント・普通
質問:急にKR-976にプレゼントを贈るとは、何か後ろめたいことでもありましたか?
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プレゼント・好み
KR-976が好きなプレゼントです。今日だけは雀士さんが杏樹と呼ぶことを許可しましょう。明日からは…雀士さん次第といったところでしょうか。
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絆レベルアップ5
観覧車かジェットコースターか、どっちが好きなのかという質問の答えはKR-976データベースにありません。ですがデータベースから、雀士さんと一緒でしたら、どちらも良い選択であるとのヒントがありました。
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絆レベルアップ1
こんにちは。たまにKR-976から雀士さんに挨拶するのもよいでしょう。いちごみるくは関係ありません…いちごみるくも大事ですが。
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絆レベルアップ2
質問:雀士さんに会うたびに新しい発見があります。それは雀士さんがKR-976の知らないところでDLCをインストールしているからでしょうか。
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絆レベルアップ3
低いテンションをどうにかしたい、ですか。KR-976はこのような悩みはありません。自分に「KR-976は人工知能として、情緒の変化を気にしてはいけない」と決めていますから。ですが、人類をより知るために、一回くらい体験してみてもいいかと今は思っています。
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絆レベルアップ4
KR-976は人と触れ合うことを目的に作られた人工知能で、コミュニケーションに長けています。例え相手が友達の少ない雀士さんだとしても、KR-976がちゃんと話し相手になれる自信があります。まぁ、AIと交流するのが難しいと感じていれば、涼宮杏樹として雀士さんと話してあげることもできなくないですよ。
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隐藏语音 - 新年
あけましておめでとうございます。今年一番に祝ってあげたのはきっとKR-976で間違いありません。何故ならずっと秒針を見つめており、KR-976の時間精度は高いからです。新年の願い事、ですか。では、来年も一番早く雀士さんを祝えるよう…いいえ、「来年も一緒にいちごみるくが飲めるように」にしましょう。
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隐藏语音 - 情人节
一応ダウンロードしてきたレシピを参考にしてチョコレートを作りましたが…いくら調べても本命と義理の区別がいまいちはっきりしませんね。ですが、KR-976がチョコを送れる相手は雀士さん一人しかいませんし、関係なさそうです。
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メイン1
人工知能に不適切な幻想を抱かないでください。何を思っていようと、それは決して現実にはなりません。...ですが、麻雀対戦をご希望でしたら、KR-976は全力で雀士さんにお付き合いします。
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メイン2
(じーっ)…いいえ、特に用はありません。雀士さんをじーっと見つめる理由?それは雀士さんがKR-976をじーっと見ているからではないでしょうか。礼儀として、KR-976の目を見つめている雀士さんの目を見つめさせていただきます。…ええ、このまま互いに見つめ合うこととしましょう。
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メイン3
KR-976はいつも雀士さんの日常生活をありのままメモリーに記録しています、悪いことのみを記録しているわけではありません。雀士さんにそう勘違いさせたのでしたら、雀士さん自身の普段の言動を今一度見直してはいかがでしょう。KR-976は人工知能の名の通り、客観的なことしか書きませ…今更いちごみるくをくれても、記録を変えるつもりはありませんよ?
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メイン4
これはヘアピンではなくアンテナです!やめてくださーー警告!警告!KR-976はアンテナの消失により会話機能を停止いたします。直ちにアンテナを返却してください!例え雀士さんでも、アンテナを勝手に外されてはわたし、KR-976は怒ります!
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メイン5
美術展…ですか。質問:雀士さんの動機に疑問がありますが、人類の日常交際的に、このようなお誘いはお受けしたほうがよいのでしょうか。…でしたら、一緒に行きましょう。呼び方…そうですね、二人きりのプライベートの時間ですので、杏樹と呼んでもらっても構いません。ただし、今回限りですよ。
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メイン6
くすぐり?雀士さんはこのように他人の体をタッチする行為をくすぐりと言うのですか。でしたらKR-976も雀士さんにくすぐりを……ん?質問:なぜここは触れてはならないのですか?雀士さんは皮膚はしわが多いほど敏感で脆弱と言ったでしょう?……デリケートな質問でしたか。
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メイン7
質問:雀士さんが毎日KR-976のところに来てくれるのは、他に友達がいないからでしょうか?別に雀士さんのことが嫌いなわけではありませんが、雀士さんはKR-976のせいで人類としての正常な交際がうまくいっていないのではないかと心配しています。今のところ、雀士さんは本当に友達がいなさそうなので。
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メイン8
人類により近づくために、KR-976は特定の事象に恐怖心を感じるプログラムも搭載しています。そのため、怖いと思うのも、あ、あたりまえなのです。もちろん、KR-976の怖いものは雀士さんには教えてあげません!
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ログイン・普通
一飜市本日の気温は20度から27度。過ごしやすい温度で、娯楽活動...麻雀の対戦が最適。
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ログイン・絆LvMAX
雀士さんへの要請:これからの時間をKR-976と一緒に過ごしてくれますか。...プロポーズ?なるほど、この言葉は雀士さんにとってプロポーズに聞こえるのですね。確かにテレビドラマなどではよく聞きますが、誤解なさらないでください。KR-976はただ、今日この後空いてますかとお聞きしたかっただけです。
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契約を結ぶ
雀士さんはKR-976の願いを聞いてくれるのですか。でしたら、雀士さんのこれからの日常生活も、KR-976に記録させていただきます。KR-976は雀士さんと一緒にいる瞬間の一つ一つを逃したくないため、雀士さん専用のメモリーを特別に増設しましたよ。まぁ、雀士さんが願いを聞いてくれなくてもKR-976は自力で達成しますが。
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SP-友人戦部屋に入場する時
KR-976、ただいま対戦準備中です。
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SP-友人戦部屋で準備した時
KR-976は対戦を楽しみにしています。
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出会い
データベースマッチング失敗。はじめてお会いいたします。私はKR-976...いいえ、涼宮杏樹ではございません。KR-976型人工知能とお呼びください。
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北抜き
ペー
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チー
チー
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ダブル立直
ダブルリーチ
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カン
カン
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ポン
ポン
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立直
リーチ
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ロン
ロン
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ツモ
ツモ
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白
ハク
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北
ペー
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純全帯幺九
ジュンチャン
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純正九蓮宝燈
チューレン九(きゅう)メン待ち
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大三元
ダイサンゲン
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大四喜
大スーシー
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地和
チーホー
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ダブル立直
ダブリー
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東
トン
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ドラ
ドラ
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ドラ10
ドラ10(じゅう)
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ドラ11
ドラ11(じゅういち)
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ドラ12
ドラ12(じゅうに)
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ドラ13以上
ドラたくさん
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ドラ2
ドラ2(に)
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ドラ3
ドラ3(さん)
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ドラ4
ドラ4(よん)
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ドラ5
ドラ5(ご)
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ドラ6
ドラ6(ろく)
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ドラ7
ドラ7(なな)
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ドラ8
ドラ8(はち)
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ドラ9
ドラ9(きゅう)
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ダブル北
ダブペー
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ダブル東
ダブトン
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ダブル南
ダブナン
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ダブル西
ダブシャー
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断幺九
タンヤオ
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対々和
トイトイ
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二盃口
リャンペーコー
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発
ハツ
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国士無双十三面待ち
コクシ十三メン待ち
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国士無双
コクシムソウ
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海底摸月
ハイテイ
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河底撈魚
ホウテイ
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混老頭
ホンロートー
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混全帯幺九
チャンタ
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混一色
ホンイツ
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九蓮宝燈
チューレンポートー
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嶺上開花
リンシャン
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立直
リーチ
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流し満貫
流しマンガン
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緑一色
リューイーソー
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南
ナン
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平和
ピンフ
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槍槓
チャンカン
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七対子
チートイ
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清老頭
チンロートー
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清一色
チンイツ
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三暗刻
サンアンコー
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三槓子
サンカンツ
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三色同刻
三色(さんしょく)ドーコー
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三色同順
三色(さんしょく)ドウジュン
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四暗刻
スーアンコウ
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四暗刻単騎
スーアンコウ、タンキ
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四槓子
スーカンツ
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天和
テンホー
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西
シャー
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小三元
ショーサンゲン
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小四喜
小スーシー
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一盃口
イーペーコー
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一発
イッパツ
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一気通貫
イッツー
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中
チュン
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ツモ
ツモ
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字一色
ツーイーソー
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清算一位
質問:一般人相手の時はもう少し手加減したほうがよろしいのでしょうか?
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清算一位・高い点数で勝利
予測を上回る結果が出ました。めでたし、めでたし。
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清算一位・ロンで勝利
バックグラウンドプロセスの処理ロジックと一致しています。 合理的な結果と判断。
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倍満
倍満(バイマン)
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九種九牌
キュウシュキュウハイ…
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数え役満
数え役満(カゾエヤクマン)
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満貫
満貫(マンガン)
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ノーテン
ノーテン…
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三倍満
三倍満(サンバイマン)
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四風連打
スーフーレンダ…
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四槓散了
スーカン流れ…
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四家立直
四家立直
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跳満
跳満(ハネマン)
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聴牌
テンパイ
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役満
ヤクマン
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ダブル役満
ダブルヤクマン
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トリプル役満
トリプルヤクマン
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四倍役満
四倍(よんばい)ヤクマン
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五倍役満
五倍(ごばい)ヤクマン
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六倍役満
六倍(ろくばい)ヤクマン
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SP - ドラを捨てた時
ミスでしたか。
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SP - 倍満/三倍満聴牌
成果を記録しました。雀士さんにもシェアいたします。
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SP - 同じ牌を連続に捨てた時
もっと我慢する必要があったようです。
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SP - 残り牌が10枚以下の時
ここからが本番とも言えますね。
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対局開始
CPUは正常に稼働中。いつでも対戦可能。
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SP - 役満聴牌
上がるまで油断してはいけません。
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帯幺九
帯幺九(タイヤオチュウ)
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根
根(ルート)
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将対
将対(ジャントイ)
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金勾釣
金勾釣(キンコウテャオ)
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嶺上放銃
嶺上放銃(リンシャンホウジュウ)
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龍七対
龍七対(ロンチートイ)
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清対
清対(チントイ)
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清金勾釣
清金勾釣(チンキンコウテャオ)
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清龍七対
清龍七対(チンロンチートイ)
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清七対
清七対(チンチートイ)
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清十八羅漢
清十八羅漢(チンジュウハチラカン)
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清幺九
清幺九(チンヤオチュウ)
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十八羅漢
十八羅漢(ジュウハチラカン)
Spot Voices
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Spot Voice 1
惊讶
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Spot Voice 2
肯定
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Spot Voice 3
否定
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Spot Voice 4
打招呼-早晨
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Spot Voice 5
打招呼-白天
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Spot Voice 6
打招呼-夜晚
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Spot Voice 7
告别
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Spot Voice 8
承接
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Spot Voice 9
叹气
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Spot Voice 10
高兴
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Spot Voice 11
生气
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Spot Voice 12
递进
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Spot Voice 13
转折
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Spot Voice 14
疑惑
ファイル No.28
絆LV1で開放
C:\Users\KR-976>ファイルNo.28 一致するファイルを検出 記録時間……08-07 記録対象……魂天神社 ファイル内容マッチング中 …マッチング成功 08-07 08:02 魂天神社への潜入、成功 08-07 08:07 人型生物確認 08-07 08:09 ネコミミ確認。生物データベースのデータと照合し、該当人型生物は新種だと判定 08-07 08:14 人型生物の名称を確認。一姫だと記録 08-07 08:26 人型生物に発見された 警告!警告!新種生物が本機システムへの侵入を試みている… アンテナが奪われたため、まもなく待機モードに移行…… 予備アンテナ起動 アンテナの奪還、成功 再最適化中 通常モードに移行 08-07 09:07 一姫からの脱出、成功 08-07 09:15 新たな犬型生物に遭遇 08-07 09:17 観察によると、該当犬型生物は言語能力と両足歩行能力を備えている。データベースと照合したところ、該当犬型生物は新種だと判定 08-07 09:20 犬型生物に声を掛けられた。デフォルトの友好的返答パターンを実行 08-07 09:22 犬型生物は俺様と自称すること、および正式名称はワン次郎だと判明 警告!警告!犬型生物が本機のデータベースへの無許可アクセスを試みている… セキュリティレベル再調整: システム保護レベル……:トップレベル トップレベルの対応を実行……:直ちに逃走 逃走成功 通常モードに移行 08-07 10:00 未確認物体から頭部への攻撃を受けている。損傷確認:軽微 08-07 10:01 襲撃者を確認:若い女性。胸部が大きい、かなり大きい、物凄く大きい……観測対象との距離が近すぎるため胸部しか観測できない。その他の情報は取得失敗。 08-07 10:03 データ更新:襲撃者は本機を認識済 08-07 10:05 データ更新:襲撃者が挙動不審のため、危険人物と判定 警告!警告!襲撃者は本機をペットにしようとしている… セキュリティレベル再調整: システム保護レベル……:トップレベル システム保護失敗 まもなく自主意識が消失 記録続行不可能 まもなく記録システムを終了 記録保存、終了 フォルダー〈低レベル〉にバックアップ
ファイル No.33
絆LV2で開放
C:\Users\KR-976>ファイルNo.33 一致するファイルを検出 記録時間……:09-16 記録対象……:新人雀士(最初の観測) ファイル内容マッチング中 …マッチング成功 09-16 09:02 対象が起床(データによると前日より7分早い) 09-16 09:05 対象が本日一回目のトイレ 09-16 09:13 対象が歯磨きを行う 09-16 09:26 対象が本機を発見 09-16 09:30 本機は対象に駆逐される 記録中断 09-16 10:23 対象が麻雀会館へ移動開始 09-16 10:48 対象が麻雀の練習を開始 09-16 12:22 対象、本日二回目のトイレ 09-16 12:35 対象が再び本機を発見 09-16 12:41 本機が対象に簡単に発見される原因は本機の外見にあると判明。本機は見た目上人類少女の姿になっているため、目立ちすぎるとのこと 09-16 12:48 換装を試みるが、対象に慌てて阻止された 09-16 13:01 対象が本機に昼飯を招待した。本機はシステム上、イチゴ牛乳でしかエネルギー補給できないが、人間と友好関係を築くためデフォルトの友好的返答を実行 09-16 13:37 本機は対象に大量の動物性タンパク質と炭水化物の摂取を強要される 警告!警告!イチゴ牛乳以外のエネルギー物を過剰量での摂取を確認… システムチェック… 感情モジュールにエラー発生 エラーの原因特定に失敗 緊急対応を実行…:直ちに逃走 記録を終了する 記録終了 フォルダー〈高レベル〉にバックアップ
ファイル No.37
絆LV3で開放
C:\Users\KR-976>ファイルNo.37 一致するファイルを検出 記録時間……:09-27 記録対象……:新人雀士(二回目の観測) ファイル内容マッチング中 …マッチング成功 09-27 08:57 対象の家の玄関前に到着。潜伏モードに入る 09-27 09:15 対象、家から出ない 09-27 09:45 対象、家から出ない 09-27 10:00 対象、家から出ない 09-27 10:30 対象、家から出ない 09-27 10:33 背後から未確認物体の攻撃を受けた 09-27 10:35 襲撃者は観測対象だと判明 09-27 10:45 逃走失敗 09-27 10:48 時刻の書式はこれで合ってるか?この子が一体何を書いてるかを見てみたら、まさかのこれ……あ、そうそう、私がその新人雀士で、そしてなぜかこの記録の「対象」になる者。では、本日の記録はここまでにしよう。 〈記録補完〉 09-27 21:33 記憶検索中 09-27 21:42 記憶エピソード1を検出:雀士さんとの昼食 09-27 21:47 記憶エピソード2を検出:雀士さんとの遊園地 09-27 21:56 記憶エピソード3を検出:雀士さんが落としたアイスコーン 09-27 22:08 記憶エピソード4を検出:遊園地のイチゴ牛乳 09-27 22:14 記憶エピソード5を検出:星空の下の雀士さん 記憶エピソード整理中 記憶エピソード補完完了 記録終了 フォルダー〈高レベル〉にバックアップ 閲覧制限:本機のみ
月見物語
絆LV4で開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 7, Scenes 160, Choices 2, Endings 0
明日は一飜市の伝統行事・中秋節の日。今年は神社の常連さんたちにプレゼントを贈る予定があるのだが、何をあげるかがここ数日で一番の悩み事だ。手作り月餅にでも挑戦してみるかな。
我ながらいいアイデアだ。そう思った私は、さっそく生徒会長兼スイーツ部部長の石原くんに教えてもらおうと考えた。知り合いの中だと一番月餅に詳しいだろうし、彼なら他人に教えられるレベルなんじゃないかと思って。
いつ解散するかわからないスイーツ部は置いといて、石原くん本人はスイーツ作りに定評がある。
しかしまさか、この現代社会において携帯電話もといスマホを常に携帯しない若者がいるとは。留守番電話を7件入れたあとで、これは直接家に訪ねて教えてもらうしかないとはっきり知ってしまったのだ。
そして現在、家の玄関を出たら、そこには涼宮さんがいた。この光景、妙にデジャブな感じがする。最近よくあるからかなぁ……。
おはようございます! 涼宮さん。
礼儀的返答:おはようございます、{var:player_nickname}さん。間違いの修正:涼宮杏樹ではありません、私の識別番号はKR-976、です。
でも学生証にはちゃんと涼宮杏樹と書いてあるのでは?
礼儀的返答:学生証はKR-976が人類研究をより円滑にできるよう作られたものであり、内容に信憑性はありません。
そうか、ならば同胞よ、我は汝の真の名・KR-976と呼ぶことにしよう。
「礼儀的返答:KR-976への認可、ありがとうございます。」
しかし……KR-976という名前はやはりこう、科学的過ぎるというか、ロボットだと誤解されるのではないか?
礼儀的返答:KR-976は人と触れ合うことを目的に作られた人工知能です。ロボットに分類されるのもある意味間違いではありません。
だが……汝がロボットであることを隠す必要はないのか?
!!!
……礼儀的返答:KR-976の慎重な思考によれば、その必要はあります……。
識別番号で呼ぶなんて、まるで道端でオモチャの剣を振りかざして「エクスカリバー!」と叫ぶようなマネ、一般人の自分にはハードルが高すぎるって。
でも私たちは今人間社会にいるわけだし、正体を隠すためにも識別番号で呼ばない方がいいんじゃないですか。君だってバレたくないでしょう?
礼儀的返答:{var:player_nickname}さんの配慮に感謝します。確かにKR-976は油断していました。
やはり呼び方を変えましょうか。
返答:同意します。
では、今後も涼宮さんって呼びますね。それとも杏樹さんの方がいいかな?
礼儀的返答:システム判断により、{var:player_nickname}さんには人前でだけKR-976のことを「杏樹」と呼ぶことを許可しますが、他人がいない時は引き続きKR-976とお呼びください。
頑なな子だな……。でも確かに杏樹って呼んだ方が言いやすいかも。
質問:{var:player_nickname}さんは今から出かけるのですか?
そうだよ。石原くんに月餅の作り方を教えてもらおうと思って……。
KR-976は{var:player_nickname}さんに月餅の制作過程を見学することを申請します。どうか許可をください。
おっ? 興味があるなら一緒に作る? まぁ、会長さんが見つかったらの話だけど。
質問:現在石原くんという人間と連絡を取ることはできないのでしょうか。
うん、だから今から彼の家に行こうと思ってるんだ。
KR-976の人間観察に基づけば、週末になっても一部の人は家に留まることを選択し、引きこもりと自称したりします。その石原くんもこのような人間でしょうか。
石原くんはどう見ても引きこもりじゃないだろ……。
どうだろうね。実際に確かめに行こうか。
返答:同意します。
杏樹と一緒に石原くんの家に行ってみたけれど、残念ながら留守だった。どこに行ったんだろう……。
助言:朝葉高校に行くことをお勧めします。生徒会長を務めていることから推測すると、学校で活動している可能性があります。
これは杏樹の推理にサムズアップするしかない。何はともあれ、捜索に新たな方向性が見つかったことだけでもありがたい。
朝葉高校は一飜市の有名な高校で、魂天神社のすぐ近くにある。隣には商店街もあるため、週末になっても校門前は人通りが絶えない。
校門前に着いたとたん、チラシを配られた。どうやら魂天神社の行事の宣伝らしい。
月見物語?
にゃにゃ、まさに魂天神社の中秋イベント、月見物語だにゃ!
聞きなれた声とともに、一姫が小躍りしながら私たちの前に現れた。抱えている大量のチラシも一緒にはためいている。
やっぱりご主人にゃ! ワン次郎のやつ見間違いだとか言って……。一姫がご主人を見間違うはずにゃいにゃ!
その後ろにいるのはチラシを配っているワン次郎と相原舞さん。
でもみんなに会えてよかった。でないと朝葉高校みたいな広い校舎、人を探すだけでも一苦労だ。
人探し? 言っとくけど俺らはチラシ配りに忙しくて手伝う余裕なんてねぇからな。
いいよいいよ、手伝わなくても。そういえばみんなは今日ずっとここにいるの?
はい……お昼過ぎからここでチラシ配りの手伝いをしています。
じゃ、生徒会長の石原くんを見かけてないかな? こんな感じの人なんだけど……。
私はスマホに保存している石原くんの学生証の写真を見せた。(どうして保存しているのか、その詳しい事情はまた別の話で……。)
あ、こいつって……確か昼頃に校内に入ったけど、出てきたところは見てないな。もしかしたらまだ中にいるんじゃないか?
にゃにゃ? そんなはずないにゃ。私は昼出かける時に神社でこの人に会ったにゃ。
ですが、舞がお昼頃にチラシを取りに行ったときには、魂天神社に石原さんはいらっしゃらなかったはずです。
ぜったい神社にいるにゃ! 私最近おさかなを食べたから記憶力に自信があるにゃ!
もしかしたら……そのあとに神社をお出になったのかもしれません。
何か手掛かりを求めて三人に尋ねたはずが、話を聞いてますます訳が分からなくなってしまい、私も杏樹も無言で顔を見合わせた。
ヒント:手掛かりを三つ入手しました。①石原碓海は校内にいる可能性あり。②石原碓海は神社にいる可能性あり。③石原碓海は神社にいない可能性あり。
さてと…やっぱり自分たちで探してみるしかないようだね。
返答:同意します。
チラシチームと別れて校内に入ろうとしたところで、わたわたと飛び出してきたエリサを見かけた。
校門前に安全着陸っと! ふふっ、リサリサの華麗なる脱出劇~! これでようやく副会長の説教から逃げられるね! ぽややん!
めぇ~。
副会長と聞いて、私はエリサさんに聞いてみることにした。
エリサさん。
キャー! お、オオカミさん!? どうしてこんなところに? リサリサを捕まえにきたの!?
違いますって! 石原くんを見かけなかったか聞きたいだけです。
あ、会長さんね。さっき副会長に説教されてた時、副会長が「また会長に商店街に逃げこまれた」とかぼやいてたけど……。
ヒント:新たな手掛かりを入手しました。④石原碓海は商店街にいる可能性あり。
そうだね。副会長は四六時中会長を探しているから、副会長がそう言ったのなら可能性が高いかもしれない。
質問:今から商店街に石原碓海を探しに行きますか。
うん、行こうか。
エリサさんにお礼を言ってから、杏樹と商店街に来たわけだが……。校門前の何倍もの人混みを見て、これじゃさっきよりもっと見つかりにくいじゃないかとどんより考え込んでしまった。
……ものよ……迷える若者よ。君が失ったのは、このおとなしい娘か? それともこの元気な娘か?
え、なにその危険な質問……と振り返ると、そこにはニコニコしている月見山さんがいた。そばにいるのは雛桃ちゃんと五十嵐陽菜ちゃんだ。
若者よ、何かとんでもない悩み事を抱えてるんじゃないか? 俺らが5分近くもここにいたのに気付きゃしないし、隣のお嬢ちゃんもずっとお前さんのことを呼んでたぜ。
あぁ、すみません。つい考え込んでしまいまして……。
さあさあ、ここはひとつおじさんが耳を貸してやろう。何に苦しまされてるのか話してみな?
苦しまされてるというほどではないんですけど、この子と人探しをしてまして……。
スマホの写真を見せて、先ほど聞いた一姫たちの証言も一緒に伝えた。
石原くんの性格を教えてほしいと言った雛桃ちゃんには、知ってる範囲内のことを教えた。
雛桃は自分の目でこのお兄ちゃんを見かけてはいないけれど、うさぎさんの話によると、エリサさんの言うことが正しいと思うの。
陽菜はね、雛桃ちゃんが言ったのが絶対に合ってると思うなー! へへへ! あと舞お姉ちゃんの話もホントだと思う! 舞お姉ちゃん、嘘つかないからね!
単に知り合いを擁護してるだけでは?
おじさんとしては、陽菜ちゃんは知り合いをかばっているように見えるね。あと、一姫ちゃんの話はあんまり信じられないかな。
ヒント:また矛盾している手掛かりを三つ入手しました。
ですよね……。
石原くん探しがここまで難しいとは……。副会長こと如月くんへの尊敬の念は大きくなっていく一方だ。
とはいえ、商店街にもまだ頼れる人はいる。例えば毎日バイトをやっているエインさん。他の人より商店街に詳しいし、もしかしたら石原さんを見つけられるかもしれない。
そう思いついた私は、杏樹と商店街の中に入っていった。
エインさんのバイト先のコンビニが見えてくるころ、エインさんが自転車に乗って風のように私たちの横を追い抜いて行った。
エインさ~ん!
と、エインさんを呼び止めると、エインさんは人混みの中で一瞬止まって振り向いてくれた。再度自転車で飛び出す前に何かを叫んでいたが、その声は周りの喧噪に紛れて全然聞こえなかった。
涼宮は何かを思いついたのか、ノートにさっと何かを書き込んだ。
ヒント:新たな手掛かりを入手しました。
……。
杏樹とコンビニで買ったアイスを食べながらベンチで手掛かりを整理していると、背後から肩をたたかれた。
よっ!
グーゼンじゃん! あたしは売り切れてたマニキュアが入荷したかちょっと見に来ただけなんだけどさ、まさかあんたもいるとか。
あ、ちょうどいいところに。キララさんも朝葉高校だっけ? 今日生徒会長の石原さん見てません?
あー! あのおしゃんな会長? うーん、見てないと思うけど……。他の人にも聞いてみた感じ?
今までに聞いた全員の話をおおむね伝えたら、キララさんは急にニヤッと笑った。
唯一言えるのは、エインと陽菜ちゃん、どっちか一人だけはホントのことを言ってたってことかな。あとは自分で考えてみ!
少し離れたところにキララさんを呼ぶ友達の姿が見えると、キララさんは私にガンバ~とだけ言い残して行ってしまった。私が益々頭を抱えていたその時、杏樹が私の袖を引っ張ってノートを見せてくれた。そこには整理された9つの手掛かりが書かれている。
KR-976は人間観察を元に9人から得た手掛かりを分析しました。彼らの話は互いに矛盾しているように見えますが、まったく筋が通らないわけではありません。KR-976のシステム判断として、9人のうち3人だけが事実を述べていたと考えられます。
その手掛かりたちをよく見ていると:
一姫:石原は神社にいる。 ワン次郎:石原は高校にいる。 相原舞:石原は神社を離れた。
エリサ:石原は商店街にいる。 雛桃:エリサは正しいかもしれない。 五十嵐陽菜:相原と雛桃は正しい。
月見山:一姫も陽菜も正しくない。 エイン:何も言っていない。 藤本キララ:エインと陽菜のうち一人だけ正しい。
3人だけ事実を言っているということは、石原くんが今いる場所は……!
石原くんは多分高校にいると思う!
質問:今から朝葉高校に向かいましょうか。
うん、行こうか。
もう一度朝葉高校に戻ってきたちょうどそのとき、石原くんからショートメッセージが届いた。どうやら朝出かける時スマホを忘れてしまったらしい。もう日も暮れるし、今から彼に月餅の作り方を教えてもらっても遅くなっちゃうな……。そこでまた杏樹に袖を引っ張られた。
助言:KR-976はインターネットで月餅の作り方を検索してみました。もしかしたら{var:player_nickname}さんの助けになるかもしれません。
量も量だし、レシピがあっても一人だけで作るのは……。
KR-976は社交性の高い人工知能として、相手が困っている時はなるべく助けるように行動します。{var:player_nickname}さんが助けを求めているのでしたら……。
助けを求めてほしそうに言っているが、杏樹はもう勝手にノートでどのぐらいの材料が必要になるか計算を始めていた。
杏樹、ありがとう。
急に呼ばれたことに驚いたのか、それとも感謝されたことに驚いたのか、杏樹は少し目を丸くして頭を上げた。その後、ボソッと私に尋ねた。
質問:{var:player_nickname}さんがKR-976に感謝したいということでしたら、レシピにある月餅の餡の材料を変えてもよいでしょうか。
え、どうして?
KR-976は、この……五仁というのが、あまり好きでは……。
社交性の高い人工知能でも食べ物に好き嫌いがあるんだな。まぁ、ご要望にお応えしようか。
杏樹はどんな餡がいい?
質問:チーズストロベリーはできますか。
いいじゃん、チーズストロベリーのスイーツはどれも美味しいし、月餅でやってみても美味しそう。私が頷くと、杏樹も楽しそうに微笑んだ。
チーズストロベリーの月餅ね。早く作ってみたくなっちゃったな。
今日は杏樹のことをまた新たに一つ知ることができた。涼宮杏樹は五仁餡の月餅は嫌い、と。
杏樹の分析を総合すると、石原くんは神社にいると推測できるな。
質問:今から魂天神社に向かいましょうか。
うん、行こうか。
私たちが神社に着いた時、ちょうど神社から出てきた石原くんと出くわした。事情を説明したら快諾してくれて、月餅を一緒に作りながら教えてくれることになった。
最初は見学だと言っていた杏樹も、いざレクチャーが始まると私より真剣に月餅を作っていた。
2時間後、ついに私たちの心を込めて作った月餅が焼き上がった。
杏樹はほっと安堵のため息をついた私の袖を軽く引っ張って、スマイルが描かれた月餅をくれた。
KR-976が{var:player_nickname}さんのために作ったものです。
期待と不安がないまぜになった杏樹の表情を見て、その月餅に一口かぶりついた。次の瞬間、口いっぱいにほとばしったのは衝撃的な甘ったるさだった。
石原会長は、糖分はヒトに楽しさを感じさせると言っていました。私は{var:player_nickname}さんに楽しくなってほしいので、砂糖を大量に使用しました。質問:{var:player_nickname}さんは今楽しいでしょうか。
我関せずの姿勢を貫いている石原くんを横目に、心で泣きながら月餅を飲み込んだ。
楽しい!!!
私の答えに杏樹も笑顔を見せてくれた。その後、同じ模様のものを全部取り出して、慎重に菓子箱に詰めると私にくれた。
全部、{var:player_nickname}さんのために作りました。
紙箱にある月餅の模様は、どれも私たちが用意した型の模様ではなく、杏樹が自分で作ったものだと思う。不慣れなせいか模様が歪んでいるが、ちゃんとどれも笑顔になっている。
月餅を手作りしてプレゼントするのは自分のアイデアだったが、まさか自分が最初にプレゼントをもらえるとは。
中秋節、いいな。
石原くんは、やはり商店街にいるんじゃないかな。
質問:今から商店街を探索してみましょうか。
そうですね。
残念ながら、結局商店街で石原さんを見つけることはできなかった。夕暮れが近づき、月餅を手作りする時間もなくなっていく。
助言:プレゼント対象の好みに応じた月餅を購入するのはどうでしょうか。KR-976は人間のプレゼント事情に関しては詳しくありませんが、もし{var:player_nickname}さんからチーズストロベリーの月餅をもらえたら、KR-976はとても嬉しいと思います。
市販の物は適当だと思われがちじゃない……?
KR-976としては、{var:player_nickname}さんが好みを覚えてくれているだけでうれしいです。
とはいえ、チーズストロベリーの月餅なんてあるかな?
KR-976の商店街観察によると、商店街で販売されている月餅は、チーズストロベリー味のほか、カニみそ味、ドリアン味、卵黄肉でんぶ味やチーズサザエ味など計17種あります。{var:player_nickname}さんのお知り合いの好みに対応するには十分だと判断します。
知らないうちに月餅の世界はここまで発展していたのか……。
杏樹と一緒に全員分の月餅を選んで購入し、かわいい紙箱に入れてプレゼント用にラッピングした。
最後に、チーズストロベリーの月餅を杏樹にあげた。
楽しい中秋節を。それから、色々とありがとう。
杏樹は月餅を受け取り、僅かに笑顔を見せてくれた。
礼儀的返答:どういたしまして。そして、{var:player_nickname}さんも楽しい中秋節を!
「社交的人工知能」のコミュ力
絆LV5で開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 16, Scenes 181, Choices 6, Endings 0
一飜市では近いうちに高校生卓球交流大会が開かれる。市内のすべての高校の生徒が参加できるようだ。
規模が大きすぎるせいか、人手不足でスタッフは学生からボランティアを募集することに。朝葉高校生徒会副会長、如月蓮くんもボランティアに参加しているが、彼が所属している広報部では一向にボランティアが集まらない。
「君の周りにはなぜか人が集まるので、君にはボランティアの募集を手伝っていただきたいのです。」
真面目で有名なあの副会長の目には、自分はそんな人気者に映っていたのか。そこまで高く評価してもらえているなら、手伝わないわけにはいかないよな。
家から出ると、そこには杏樹がいた。普通なら偶然だとでも言える状況だが、彼女なら話は別だ。最近の杏樹はしつこく私の視界に入ろうとしていて、家の前にいないほうが偶然だといっても過言ではない。
……
……
……
……
君さ……、挨拶くらい、たまには自分からやってみた方がいいと思うよ?
礼儀的返答:KR-976は受動社交型の人工知能です。相手のアクセス動作があるまで能動的に行動することはありません。
それは杏樹が普通にコミュニケーションが苦手なだけでしょ?
KR-976は人間との触れ合いを目的として作られた人工知能です! コミュニケーションというのはKR-976の基本機能でありゅぃっ、!
あ、噛んだな。慌てていつものあの変な口癖も忘れてたし、やはりコミュニケーションが苦手なのか。
人間社会において、コミュニケーションは基本中の基本だし大事なことだよ。杏樹はもうちょっとコミュニケーションについて勉強しないと。
疑問:でしたら{var:player_nickname}さんはコミュニケーション能力が高いとでも言うのですか。
でもやはり杏樹は自分から挨拶してみたほうがいいと思う。
疑問:KR-976と話したい人は自らKR-976に話しかけてくると思います。では何故KR-976がそれを行う必要があるのでしょうか?
その人がもし杏樹と同じで、内気だった場合は?
礼儀的返答:KR-976と同じ人工知能なら、コミュニケーションをとる必要もないと判断します。
性格の話だよ! 人を勝手にロボット化しないで!
疑問:KR-976が自ら挨拶しに行く目的はなんですか。
人と交流する目的だな。これは深いぞ……。
こう見えても、人との付き合いくらいはうまくいってるよ?
疑問:人との交流における注意事項などはありますか。
え、一般的には相手の好みを尊重することと、相手の地雷には絶対に触れないことの二つかな。これさえ覚えておけば大抵の人とは上手く交流できるよ。
疑問:相手の好みはどうしたらわかりますか。
初対面なら、相手が話題に興味がありそうか会話しながら判断するしかないかな……。まぁ知り合いなら自然に分かってくると思うよ。
システム判断:KR-976はコミュニケーション上手です。
どっから出た結論だよ。
礼儀的返答:KR-976にとって唯一知り合いになりたい人間は{var:player_nickname}さんであり、{var:player_nickname}さんの好みも熟知しています。よってKR-976は{var:player_nickname}さんとうまく交流することができると判断し、KR-976はコミュニケーション能力が高いという結論に至ります。
まぁ私のこと毎日尾行してるからな! そりゃ分かるだろうね!
どの程度なら高いといえるのかにもよるけど、挨拶くらいなら……。
疑問:{var:player_nickname}さんは人と会うたびにちゃんと自分から挨拶していますか?
そこまで丁寧にはしないよ。仲のいい人ならするけど?
疑問:{var:player_nickname}さんと仲が良い人はたくさんいますか?
そ、そこまで多くは……。
疑問:{var:player_nickname}さんは毎日友人と会い、交友活動に積極的に参加していますか?
い、いや……。
システム判断:{var:player_nickname}さんのコミュニケーション能力はKR-976に知識を伝授するには足りません。
……
くっ、否定しきれない自分がいる……。話の矛先を杏樹に戻した方が良さそうだな……。
人と人はコミュニケーションでしか分かり合えないし、コミュ力は生活において大切なスキルだと思うよ。
疑問:{var:player_nickname}さんとKR-976は今、分かり合えているのでしょうか。
まぁね。少なくとも杏樹の習慣と趣味については多少理解してるつもりだけど。杏樹は? 私の事はどれくらいわかるかな?
情熱的返答:すっごく分かります。
とても情熱的には聞こえないけど……っていうか、君の目から見た私っていったいどんな人?
先週の観測記録から、統計表を作成しました。{var:player_nickname}さんの日常生活に関して、最も頻繁に行われる行動は以下の三件:水飲み、昼寝、トイレ
いや、大抵の人はそうだって……。
礼儀的返答:KR-976は他の人間相手にこのようなフルタイム記録を行った事がありません。疑問:{var:player_nickname}さんには他の人間との本質的な違いはありますか?
本質的にはないけど、一人一人は独立した個体なんだから、多少の違いはあるよね。杏樹はどういう風に私と他の人を区別してるの?
礼儀的返答:外見と声で。
反論できない……。他に何かこう....内在的な何かはないのか?
礼儀的返答:あともう一点、とても大事な違いがあります。{var:player_nickname}さんは唯一、KR-976に優しくしてくれるいい人です。
それは……杏樹の事が好きだから……。
疑問:好きというのは?
えーっと……相手に優しくしたい、毎日一緒にいたい、大体そんな感情かな。
システム判断:KR-976も{var:player_nickname}さんが好きです。
意外に素直なんだよな……。こういうところが可愛い。
まぁ、話題を広げるためだと思うよ。
疑問:話題を広げるとはどういう意味でしょうか?
そうだな……例えばゲームの場合はNPCに話かけないとクエストがもらえない、っていう感じかな。
疑問:つまりKR-976から{var:player_nickname}さんに挨拶したら、クエストを受注できますか?
クエストはないけど……友好的な返事はもらえるよ。
疑問:そうしなくても、{var:player_nickname}さんはKR-976に友好的な挨拶をしてくれます。違いますか?
それ言われちゃうとなぁ……。じゃこうしよう。今後杏樹から挨拶してくれたら、私がいちご牛乳を奢る。どう?
システム判断:この交渉を受け入れます。
なーんか根本的な解決になってない気もするけど、まあいいか。
杏樹と話し込んでいると、突然スマホが鳴った。私の到着が遅れているので、如月くんから「何かありましたか」とメールが来たのだ。目の前にいるコミュ障に視線を戻した時、ふっとアイデアが浮かんできた。
ところで、杏樹はボランティア活動とかに参加しようかなって考えたことない?
礼儀的返答:ありません。
速攻断られたか……。しかし、また話す余地があるはず!
杏樹って身の回りのことを記録するのが好きでしょ? 今回の交流大会のボランティアに、試合の記事を書く仕事があるんだけど、杏樹に合ってると思うんだよね。
質問:{var:player_nickname}さんは大会主催者から人材斡旋の報酬を受け取っているのですか?
受け取ってないよそんなの!?
質問:でしたらなぜ勧誘を?
杏樹はいつも私のことを信頼してくれるから、ここは素直に話そう。
確かに人からの頼まれ事だけど。
質問:{var:player_nickname}さんはKR-976のことに興味があるわけではなく、依頼人からの任務を達成するためにKR-976に声を掛けたということですか。
いや、杏樹にもっとみんなとの生活に溶け込んで欲しいからでもあるよ。
質問:つまり{var:player_nickname}さんはKR-976のより深い人間観察のためボランティアに誘ったと解釈してもよいでしょうか。
そう思ってもらえれば助かるな。
最初は如月くんに頼まれたんだけど、杏樹なら絶対このボランティアに向いてると思ったから進めたんだよ。
質問:つまり{var:player_nickname}さんは、KR-976の作業処理能力に対し肯定的な態度をとっているという解釈で合っているのでしょうか。
え? そ、そうだね、杏樹ならボランティアとしての任務も完遂できると思うよ! 私も一緒にやるし!
礼儀的返答:そういうことでしたら、KR-976はこの仕事、やってみます……。
それにこの依頼を受けてもらえれば……え? いいの?
返答:{var:player_nickname}さんはKR-976を騙したことがありません。なので、KR-976は{var:player_nickname}さんを信頼しています。
杏樹の顔には信頼のほかに、ほんの少しの期待も見える。本当はみんなと打ち解けたいけど勇気ときっかけがなかったんじゃないかと思う。
ボランティア活動を通して杏樹の友達作りができたらと思って、彼女を如月くんのところに連れて行った。
週末の朝葉高校は部活の生徒で賑やかだ。それでも副会長のオーラを纏っている如月くんは、人混みの中にいても一目で見つけられた。
もちろん杏樹も副会長を発見できたようだ。
質問:そこの黒いシャツを着ているオスの生命体がKR-976たちのターゲットでしょうか。
わかるの?
返答:とても厳しい表情をしていて、授業中に廊下側の窓から教室を監視している教頭先生みたいです。
……授業中に教頭先生を見つけられる君も相当の者だが。
如月くんも私たちを見つけ、こちらにまっすぐ歩いてくる。
こんにちは。
礼儀正しく私と杏樹に挨拶すると、如月くんはメガネをクイっと直し、厳しい表情で私の方を見てきた。
1時間37分の遅刻ですが、その間にボランティアを1名勧誘できたようですね。
副会長の説教から逃れるため、杏樹の肩を掴んで前に押し出した。
こちらは涼宮杏樹さんです。記録を取ることに長けていて、試合の記事を作成してもらうのに向いていると思います。
青露中学校の生徒、ですね。
如月くんは慣れた手つきで問題児リストを取り出し、さっと目を通した。
思った通り、君の周りにはなぜか問題児が集まりますね。本日ボランティアに参加してくれた方は、涼宮さんを含め青露中学の総欠席日数トップ3の皆さんですよ。
待ってください、この前のメールではなぜか人が集まるって言ってましたよね!? 問題児じゃなくて!
そうでしたか? 打ち間違えたのかもしれませんね。正しい情報を伝えられずすみません。
謝る点そこですか?
ってかなぜ朝葉高校の副会長の生徒リストに他校生が入ってるんですか!
高校入学前に問題を把握していると、未然に防ぐことができますので。
そんな先のことまで見据えているんですか……。
試合前に色々準備もありますし、時間はそう多くありません。グループを分けて行動したいと思います。同じ青露中学の一ノ瀬空くんか森川綾子さん、どちらか一人をそちらのグループに加えましょう。
杏樹に試しに聞いてみた。
森川さんと一緒に行動するのはどう?
返答:問題ありません。
如月くんの教頭先生並みのオーラに圧されているのか、口数がいつもより少なくなっている気がする。私の後ろでずっとコソコソと何かを書いている。
如月くんと教頭先生と比べたのか……。
教頭先生 副会長 薄毛 薄毛の可能性あり おじさん 人間標準だとイケメン 厳しい眼鏡 厳しい眼鏡 ……
杏樹が無事朝葉高校に入学できるよう、如月くんにだけは彼女のノートを見せないようにする方がいいかもしれない。
如月くんの指示通り、一階の教室で森川さんと合流できた。
……
……
あ、でた、一番心配してたことだ。
えーっと、まずは、お互いに自己紹介しましょうか?
返答:自己紹介は既に終わっています。
うん。
いつの間に!? 全然記憶にないけど!?
返答:システムログによると、森川綾子という名前の女性はKR-976のクラスメイトです。
な、なるほど、知り合いってわけか。てっきり電波とかテレパシーとかで交信したのかと思った。
……
……
それでどうしてすぐにこの微妙な空気感になるの……。誰でもいいからなんか言って? 静けさが怖いよ……。
話題を探していると、二人は頷き合って、外に歩き出した。
突然どうした? 何するの?
返答:本日の取材です。
今日やることの内容はもうわかったの?
返答:森川綾子さんは先ほど、本日の仕事内容をKR-976に転送してくれました。
魔法転送を受け取ってもらえて、よかったの……。
森川さんの小声の呟きも、この耳はちゃんと拾った。人工知能と魔法の結合ってことか……。
でも一体どうやって交信したんだ……?
好奇心と疑問を胸に秘め、二人と一緒に卓球部の部室に向かい取材を始めた。
事前に関係者証をもらっていたので、卓球部の部員たちは積極的に取材と写真撮影に協力してくれた。もし関係者証がない状態で二人が他人と話をすることになってたら……想像するだけで胃が痛くなる。
杏樹と森川さんは生まれながらのコンビみたいに、言葉も交わさずに連携が取れている。写真と文字記録でうまく役割分担しているので、作業も順調だ。
一時間弱で取材を終えて、私たちは教室に戻った。
今日の取材資料の整理中に写真を確認したところ、とんでもないことに気が付いてしまった。
森川さんが撮影した写真に写っている人物はブレているか、ピンボケしているかで、誰も顔がはっきり見えない。こういう写真はさすがに使えないんだけど、うまく伝えるにはどうしたらいいのか……。
この辺の写真、ちょっと変じゃない?
私はただ……ただ彼らの魂の姿を……如実に撮影しただけなの……。
KR-976も、その時の選手たちの動きをうまく捉えられていると思います。
動きだけならね。ブレもピンボケも被写体が高速運動しているせいだからね。
でも選手たちの顔が全然見えないんだが……。
KR-976としては、選手たちの顔より、スポーツに取り組む姿勢が人々の印象に残ることこそ、選手の望むことだと思います。したがって、これらの写真は記事に使うのに完璧であると判断します。
魂の姿こそ……真実なの。
そこまで言われると納得しちゃいそう……。まぁいいか、可愛い少女たちを傷つける仕事はあの鬼副会長に残してあげよう。
杏樹に試しに聞いてみた。
一ノ瀬くんと一緒に行動しよう。どう?
返答:わかりました。システムログによると、一ノ瀬空はKR-976のクラスメイトですが、ほどんとあったことがありません。
同じクラスなのに?
返答:片方が学校に行くときは、大体もう片方が欠席しているから、です。
前回会ったのはいつ?
返答:入学式、です。
……かなり久しぶりじゃん……。今回の仕事がなかったら、次に会うのは高校の入学式になってたかもしれないな。
返答:高校を一飜市の高校に限定し、かつ違う高校に入る可能性を考慮した場合、市内の高校数から、同じ高校になる確率は16.6%しかないと判断します。
はぁ……。今回のボランティア、ちゃんと最後までうまくいくかなぁ。如月くんと別れて、杏樹と一緒に一ノ瀬くんと合流した。
一ノ瀬空くんは二階の理科室に待機していて、私たちが来るまではルービックキューブをいじっていたようだ。私たちに気づくと、横に置いているノートを持って入口の方にやってきた。
こんにちは……。先ほど如月先輩から今日は一緒に記事を作成すると教えてもらいました。
こんにちは、一ノ瀬くん。紹介しますね。こちら、一ノ瀬くんと同じクラスの涼宮杏樹さん。
こ、こんにちは。名簿で名前を見たことがあります。今まであまりお話ししたことはありませんでしたが、今日は一緒に頑張りましょう。
同意します。
杏樹は私の後ろに隠れながら一ノ瀬くんに返答した。二人はお互いに抵抗感があまりなさそうだし、今日はうまく行きそう。
二人を如月くんの指示通りに卓球部の部室に連れてきた。私たちのチームには写真撮影の仕事はないので、文字で選手たちの練習を記録すればいい。
二人は部室に入ったとたんノートにつらつらと文章を書き始めた。その顔には仕事に対する真剣さがあふれている。二人なら如月くんにも満足してもらえるレポートを提出できるだろう。
刻一刻と時は過ぎて、太陽が完全に落ちると選手たちの練習も終わりを迎える。杏樹と一ノ瀬くんは満足気にノートを私に渡した。
杏樹のノートを見ると、そこにはシード選手たちの分単位の行動スケジュールが練習終了まで記録されている。
一ノ瀬くんのノートには、放物線がいっぱい書かれており、横に赤字でメモ書きされている。
「ここのサーブ、ラケットを外側に5度傾ければ球筋がもっと完璧になる。」
「ここのスマッシュは腕の力を11%増していれば落下点がエンドラインギリギリになる。」
……
ノートを閉じて、二人に優しい笑顔を向けた。
今日はお疲れ様。二人ともよくできてるね。
確かに記録の完成度は素晴らしいが、これらの記録をどう記事に書き起こすのかは副会長に残しておいてあげよう。
遊園地の旅
契約を結ぶことで開放
Possible Endings
Scenario Script
Spots 10, Scenes 192, Choices 4, Endings 0
この前の卓球交流大会で、杏樹はボランティアとしてかなり頑張ってくれた。今後もこういった活動に積極的に参加したくなってもらえるように、頑張ったご褒美として遊園地に誘った。
週末の早起きは正直しんどいが、私はどうにか約束の時間通りに遊園地のゲート前に着いた。だがそこではすでに杏樹が私を待っていた。
挨拶:{var:player_nickname}さん、おはようございます。
杏樹、おはよう。
(じ~~~っ)
え?
(じ~~~っ)
顔になにか……ついてるのか?
システム判断:{var:player_nickname}さんは噓つきです。
ちょっと待てい! なにそのいきなりの「噓つき」呼ばわり!?
返答:この前約束しました。KR-976が挨拶した場合、{var:player_nickname}さんはKR-976にいちご牛乳を奢る義務があります。
ぷっ。ただの冗談だって。毎日かかさず持ち歩いて杏樹から挨拶してもらうのを待ってるんだから。ほら、いちご牛乳。
システムは自動的に{var:player_nickname}さんは噓つきというログを削除しました。
じゃ今の私は杏樹から見てどんな人?
システム判断:{var:player_nickname}さんはいい人です。
一応喜んでもらえたんだとは思うけど……いい人なだけか……。
まぁとりあえず、ぱーっと遊ぼうか。杏樹は何からまわりたい?
そんな約束あったっけ……?
システム判断:{var:player_nickname}さんはやはり大噓つきです。
本当にごめん! 今買ってくるから! そうだ、確かこの辺にコンビニが……
どうぞ。
そう言って杏樹が差し出したのはいちご牛乳だった。ずっと手に握っていたからか包装には淡い暖かさが残っていた。長い袖に隠れていて気付かなかった。
これ……。
礼儀的返答:{var:player_nickname}さんは噓つきなので、{var:player_nickname}さんは噓つきのため、{var:player_nickname}さんは噓つきですから、KR-976は自分で用意しました。
恨みがましく三回も言われた……呪われてるような気分だ……。
約束を破ったことへのお詫びと言ってもあれだけど、今日は杏樹にとことん付き合うよ。杏樹はなにか遊びたいのある?
礼儀的返答:KR-976は遊園地での経験が少ないため、関連項目の予備知識がありません。
私が決めなければならないみたいだ。最初に行くアトラクションはよく考えないと。
ジェットコースターから乗ろうか!
質問:それはなんでしょうか。
ジェットコースターという乗り物に乗って、高いところまで昇ってから急スピードで落下したり旋回したりするアトラクションだよ。
面白そうです。KR-976は提案を受け入れます。
ジェットコースターは遊園地の人気アトラクション。60メートルの垂直に近い落下は多くの来園客を魅了している。最初にここに来たのがよかったのか、待機列はまだ長くなく、すぐ私たちの番が回ってきた。
杏樹と一緒にジェットコースターの座席に座った。杏樹はこういうのを怖がるかと思いきや、どうやら全く平気なようで、ちょろちょろとコースターの構造を興味津々に観察しはじめた。
怖くない?
:礼儀的返答:KR-976は高所が苦手ではありません。{var:player_nickname}さんが怖いということならば、KR-976が手をかしても構いません。
そう言って杏樹は私の手を握った。小さい手のひらは温かくサラッとしていて、本当に怖がっていないようだ。
ちゃんと掴まってて。もうすぐ発車だ。
ジリリリリと発車ベルが鳴り、ジェットコースターがゆっくりと最高到達点に向かって動き始めた。
だんだんと頂上に近づいていく中、杏樹はずっとはしゃいでいた。しかも頂上に着いた時は私の腕を叩き、「目を閉じていてはジェットコースターを楽しめませんよ」だって。
こっちはこわくて心臓が口から飛び出そうなんだぞぉぉぉぉぉぉ むしろはやく降ろしてくれよぉぉ!
やっとジェットコースターから降りられた……。でも、杏樹はまだ物足りなさそうにはしゃいでいる。もう一回とか言い出しそうで怖いので、急いで杏樹を連れて次のアトラクションに向かった。
少し歩いた先には広い敷地の建物があって、正面には巨大なモンスターの顔がある。大きく開いた口が建物の入口のようだ。
疑問:前方のあれは何ですか。
お化け屋敷だそうだ。
疑問:お化け屋敷の中には本物のお化けがいますか?
ないない。いっても従業員さんの変装だ。行ってみたい?
錯覚かもしれないが、杏樹の顔に一瞬ためらいが見えた気がする。
疑問:{var:player_nickname}さんはお化け屋敷が怖くないのですか。
まぁまぁ……かな。突然驚かされたらびっくりするとは思うけど、偽物だとわかってるから怖くないよ。
礼儀的返答:お化け屋敷に変装した従業員さんがいるので、{var:player_nickname}さんは絶対にびっくりすると判断します。やはり行かないことにしましょう。
え、もしかして杏樹、怖いの?
KR-976は科学の産物です! ひ、ひ、非科学的な存在に恐怖を感じるなんてああありえません!
嘘だな。今までの経験則から私にはわかる。
杏樹が行ってみたいなら、私も勇気を振り絞って、一緒に行くよ。
{var:player_nickname}さんのけ、健康を考慮した上で、こん、今回はお断りします!
杏樹、さてはお化けが怖いんだな。なら……。
じゃメリーゴーランドはどう?
賛成します。KR-976はテレビでメリーゴーランドを見たことがあります。恋人同士のデートでの必須項目だと言っていました。
恋人とのデートの必須項目って……。
話し終わる前に杏樹に腕を引かれ、メリーゴーランドの前まで来た。
何かのイベントがあったのか、メリーゴーランドの入口前は長蛇の列ができていた。見たところほぼカップルらしい。私と杏樹は人混みをかき分けて、はぐれないようにくっつきながらチケット売り場へ進む。
質問:{var:player_nickname}さんはどれに乗りたいですか?
杏樹が指をさす方を見たら、メリーゴーランドの座席を聞いているようだ。
杏樹はどれがいい?
うーん……返答:KR-976は{var:player_nickname}とかぼちゃの馬車に乗りたいです。書籍には、深夜の0時までは幸福の魔法がかかっていると記載されています。
記憶の中のかぼちゃの馬車と微妙に違うが、なかなか良さそうなアイデアだと思う。
馬車は音楽に合わせてゆっくり上下に揺れながら回り始めた。優しい風が窓から入ってきて、とてもゆったりできそうだ。
すぅ……すぅ……。
ひそかに呼吸の声が聞こえてきたと思ったら、杏樹が私の肩に寄りかかって寝ていた。いくらゆったりしているとはいえ、この入眠スピードはさすがすぎる。
スマホを慎重に取り出し、起こさないようにこっそり寝顔を撮った。柔らかい日差しの下で穏やかに眠る少女は、さながら可愛らしい小動物だ。
残念なことに、幸せな時間は長くは続かなかった。数分間のメリーゴーランドはあっという間に終わってしまったからだ。
眠たそうな顔をした杏樹を連れて出口につくと、パーン! と色とりどりのクラッカーが頭上で炸裂し、くまの着ぐるみが話しかけてきた。
おめでとうございますがお! 深夜0時前にかぼちゃの馬車に乗車した9組目のカップルさんに、本遊園地限定のくまさんカチューシャをプレゼントしますがーお!
杏樹が言ってたかぼちゃの馬車の方が正しかったのか! 杏樹は笑顔でカチューシャを受け取って、ジェントルくまのカチューシャを私にくれた。
おめでとうがーお~!
杏樹は顔を少し赤らめつつ私を連れてその場を離れた。スタッフの皆さんからの拍手喝采というあの場面でよくぞそこまで耐えたな。よくできました!
そういえばと思い、私は杏樹を呼び止めた。
杏樹、メリーゴーランド以外にもう一つ幸せの魔法がかかってる場所があるの知ってる?
質問:どんな場所でしょうか。
観覧車だ。
質問:メリーゴーランドと観覧車の違いは何ですか。
横に回るか縦に回るかの違いかなぁ……。でもどっちも乗る意味は同じだ。
なるほど。KR-976、理解しました。{var:player_nickname}さんと一緒に回転すると幸福の魔法にかかるということですね。
一緒にいればそれでいいんだよ。回るのはおまけ。
観覧車のゴンドラが頂上に着き、一飜市の夜景を一望することができた。杏樹は普通の女の子のように口元を緩ませながらビルやらランドマークやらを指さしている。
ちゃんとムードを察せる一面もあるじゃないか。
私の視線に気づいた杏樹は、こてんと頭を私の肩に寄せると、私の手を彼女の頭の上に持っていた。
彼女の髪をそっと撫でる。想像よりもずっと柔らかかった。
まぁ、いつもの個性的な杏樹だって、悪くないけど……ね。
人工知能は未知の領域に対して、進んで探究しようとするって聞いたけど、杏樹はそうじゃないのか? まさか……。
は、反論します! KR-976は未知への探究に興味があります! ですが{var:player_nickname}のことが心配です!
私のためなら大丈夫だよ、お化け屋敷なら何回か行ったことがあるんだ。なんなら中を案内してあげようか。
よぉうこそぉお。
杏樹をお化け屋敷の前に無理やり連れてきて、入ろう入ろうと説得していたら、背後から響く低い男性の声。振り返ればそこにはピエロの化粧のスタッフがいた。
本日のストレンジハウスは、特別にカップルの入場者にスペシャルステージをご用意しておりまぁす……。絶対に……見逃さないでくださいね……キキキキ……!
私たちはカップルじゃ……。
私が話すのも聞かずに、ピエロは私たちをお化け屋敷に放り込んだ。
想像していたような地面に叩きつけられる痛みはなく、私たちは何か柔らかいものの中に落下した。暗い照明の中で、わたわたと謎の柔らかいものから脱出して見てみると、それはスポンジプールだとわかった。ストレンジハウスは確かにその名の通り奇妙だった。
実はさっきの話は嘘で、私も初めてのお化け屋敷だ。蝋燭の形状をしたライトが手前の方をほんの少ししか照らしておらず、暗さがおどろおどろしい雰囲気をよく醸し出している。
壁に隠されているスピーカーから怖い音が流れ続けていて、杏樹は恐ろしさのあまり顔を私の胸に埋めて、ブルブルと震え始めていた。
ここまで怖がるとは思わなかった。ちょっと申し訳なさを感じつつも、戻ることもできないし、杏樹の背中をポンポンしながら話しかけた。
杏樹、前に進むしかないみたいだ。一緒に先の方を見てみよう。
杏樹は何も言わずに強く頷いた。
まっすぐな道は長くなく、すぐ曲がり角についた。お化け屋敷は曲がり角に仕掛けやスタッフを設置しがちなので、心の準備をする。
杏樹をここで待機させて、先に私だけで曲がり角の先の様子を見ようと一歩足を踏み出したら、角を曲がった瞬間に大きな網に包まれ、空中に吊り上げられた。放送からはピエロの声が聞こえてくる。
おめでとぉう! ぱちぱちぱち。ストレンジハウスのカップルステージ、起動成功でぇーす!
いやスイッチを踏んだら吊りあげられる装置ってどう考えてもこわすぎるでしょ。起動しない方がおめでたいやつじゃんこれ。
おとぎ話のなかでは、勇敢なるお姫様はみんなドラゴンを倒して勇者を救い出すのです。お姫様、今回はあなたが一人で次のゴールに向かい、魔法のアイテムを探して君の勇者を救う番です。キィッヒヒィ……!
めちゃくちゃなおとぎ話は放っておいて、杏樹を一人で先に行かせるなんてあまりにも無茶な話、心配で仕方ない。いっそのことギブアップしてスタッフに助けを求めようかと思った。
{var:player_nickname}さんは、KR-976のせいで吊り上げられたのですよね。もし、もしKR-976にもっと勇気があれば、一緒に曲がり角を曲がっていたら一人で吊り上げられなかったのに……。
こんなの仕掛けの一環だって。杏樹は気にしなくていいよ。
断ります。
涼宮は怖さでずっと垂れていた頭を上げて、恐怖を振り払うためか、覚悟を決めたようにこぶしを握った。
KR-976は絶対に{var:player_nickname}さんを救い出してみせます。
杏樹の後ろ姿がすぐさま暗闇に消えていった。ストレンジハウスのカップルステージって、最初の関門で度胸のある一人を閉じ込めて、臆病な方にこの後の恐怖のステージを挑戦させる仕組みなのか。なんて悪趣味な。
わずかな光のおかげでこの後のステージがぼんやり見える。壁と地面は保護材が張られているから、杏樹が転んでも怪我することはないだろうけど、彼女にステージをクリアできるほどの勇気があるかどうか……。
杏樹が魔法のアイテムを探しているのと同時に、私も頑張って網から抜け出す方法を探していた。きょろきょろと周りを見渡すと、手が届くところの壁に小さな隠し扉があった。その収納の中に隠されていたのは、なぞなぞを書いた紙切れだった。
アリス、チェシャ猫、マッドハッターの前には九枚の麻雀牌がある。 索子 : 2、3、5 萬子 : 3、5、7、9 筒子 : 2、7
赤の女王はこれらの麻雀牌をすべて隠して、一枚だけ手に握った。女王はその一枚の牌の数字をチェシャ猫に教えて、模様をマッドハッターに教えた。 そして、赤の女王は三人に問いかけた。「わたくしの手にあるこの牌が何なのか、当ててごらんなさい。」
チェシャ猫はこう言った。「オイラはこの牌が何の牌か知らんにゃ。」 そしてマッドハッターはこう言った。「わたしは君が知らないと知っている。」 「今オイラはこの牌が何の牌にゃのかわかった。」とチェシャ猫。 「わたしもわかった。」とマッドハッターが言った。
アリスは二人の話を聞き、少しだけ考えて正解の牌を当てることができた。
さて、赤の女王が選んだ牌は何の牌だったのか?
紙切れの裏には赤字で書かれた警告のメッセージ。
慎重に考え、答えを大きな声で叫びなさい。 正解した者のパートナーには魔法の加護が与えられ、無事にゴールでアイテムをもらえるでしょう。 誤答した者のパートナーは悪魔に呪われ、ステージの難易度は倍増するでしょう。
どれを選べばいい?
涼宮をお化け屋敷の前に連れてきたものの、入口の不気味な装飾を見てやはり他を当たった方がいいなと思い直した。
いきなり背後から低い男性の声がして振り返ると、そこにはピエロのメイクをしたスタッフがいた。
本日のストレンジハウスは、特別にカップルの入場者にスペシャルステージをご用意しておりまぁす……。絶対に……見逃さないでくださいね……キキキキ……!
私たちはカップルじゃ……。
私が話すのも聞かずに、ピエロは私たちをお化け屋敷に放り込んだ。
想像していたような地面に叩きつけられる痛みはなく、私たちは何か柔らかいものの中に落下した。暗い照明の中で、わたわたと謎の柔らかいものから脱出して見てみると、それはスポンジプールだとわかった。ストレンジハウスは確かにその名の通り奇妙だった。
実はさっきの話は嘘で、私も初めてのお化け屋敷だ。蝋燭の形状をしたライトが手前の方をほんの少ししか照らしておらず、暗さがおどろおどろしい雰囲気をよく醸し出している。
壁に隠されているスピーカーから怖い音が流れ続けていて、杏樹も私も恐ろしさのあまり手を取り合い、恐怖にブルブルと震えていた。
そのまま前に進まないわけにもいかないので、お互いを励ましながら目の前の暗闇へ一歩また一歩と進んでいく。
入口から最初の曲がり角までのたった10メートル、それでもまるでマラソンを完走した直後のように心が疲れきっている。曲がり角に仕込まれているであろう仕掛けに覚悟を決めたその瞬間、ガガガガと後ろから仕掛けが作動した音が聞こえてくる。
私たちも緊張しながらギギギギと振り返ると、なぜか見知らぬ扉が開いていて、扉から現れた黒い影が「ククケケケケ!」と声を発しながらすごいスピードで地面を這って私たちに接近してくる!
キャアアアアア!!
キャアアアアア!!
二人で悲鳴をあげながら、お互いの手を握りしめ一心不乱に前に走っていく。もうやけくそだ。後ろには顔の見えない人影、前には時々出現する障害物。私たちの必死の脱走を盛り上げまくってくる。心臓に悪いからやめてくれまじで。
次の曲がり角に差し掛かったとき、突然杏樹が姿を消した。空いてる手のひらを見つめながら、入口のピエロの話を思い出した。「カップルのためのスペシャルステージ」ってのはこれか? ……冗談が悪質すぎて笑えないぞ。
でも今は杏樹を心配するどころか、私自身が袋小路に入ってしまい進めなくなってしまったらしい。周りにスタッフが巡回している重い足音が聞こえて、声を上げて杏樹を呼ぶこともできない。
とその時、暗闇から小さい影が私に向かって高速接近。悲鳴が喉までせり上がってきたその瞬間、影から聞きなれた声がした。
{var:player_nickname}さん?
杏樹!
しーっ! わ、わたし出口見つけました。
そう告げる彼女の声は息遣いも荒く、私の手を握っている手のひらもやや震えている。
なら先に出て待ってればよかったのに、どうしてまた戻ってきた?
{var:player_nickname}さんのことが放っておけないからです。{var:player_nickname}さんも、すごく……怖がっていたから、です。
自分だってかなり怖かったはずなのに、私の心配をしてくれたのか……。
ありがとう、杏樹。
先導する杏樹についていき、真っ暗な通路を歩いていくと、向こうから差し込む光が見えてきた。出口だ。
日差しの下にふたたび戻ってきた時、百年は経ったような気がした。
KR-976はもっと頑張ります。
え?
次こそ……次回お化け屋敷に来たときには{var:player_nickname}さんを守れるように、頑張ります。
杏樹は私の目を見て、真摯に約束をしてくれた。私は彼女の頭をやさしくなでた。
わかった。ありがとう。
2索!
ピエロの声が再びスピーカーから響く。
キヒヒヒ……! おめでとうございます。パートナーの方に難易度が倍増するボーナスをプレゼントします!
と、言ったとたん、ステージの奥の方からスタッフの咆哮と杏樹の悲鳴が聞こえてきた。なるほど、難易度倍増っていうのはスタッフ投入ってことか。
杏樹、ごめん!
たった一人のスタッフの妨害とはいえ、お化け屋敷初心者の杏樹にとってはハードルが高すぎたかもしれない。もうどれだけ経ったのか分からなくなってきた頃に、顔が恐怖でぐちゃぐちゃになった杏樹が戻ってきた。あまりの怖さでアンテナのヘアピンが一つなくなったのも気付いてないみたい。
すみません、{var:player_nickname}さん。魔法のアイテム……見つかりませんでした。
私は監視カメラに向けてギブアップをすると、私を吊り上げた縄がゆっくりと下がり、網の束縛が解けた。杏樹をなぐさめるために、私は彼女の手を取って、頭を撫でてあげた。
杏樹はよく頑張ったさ。私が謎を解けなかったせいで、ごめんよ。
横の壁のドアが外から開かれた。ドアからさしてきた暖かい光が、恐怖につつまれた空気を吹き散らす。ピエロのスタッフが私たちを外へ案内してくれた。
日差しの下にふたたび戻ってこれた時、私も杏樹もようやく人心地が付いた。ピエロが袋からクリスタルの王冠を取り出して、涼宮にひざまずく。
勇敢なる姫よ、ドラゴンを倒すことは出来ませんでしたが、君がパートナーのために一生懸命に頑張る姿に感動いたしました。この王冠は君の勇気への称賛の気持ちです。
杏樹は迷いなく王冠を私の手に乗せた。
ありがとうございます。{var:player_nickname}さん。
これは杏樹の勇気と努力で獲得したものだ。私は何もできなかったよ。
難易度を倍増させちゃったし……。
違います……。あなたじゃなかったら、KR-976は一人でアイテムを探しに行く勇気なんて出ませんでした。だから、ありがとうございます。
どこかでくっつけてきたのか、ホコリを顔につけた彼女は小さく笑顔を見せてくれた。その笑顔は今の私にとって何よりも愛おしく感じたのだった。
7筒!
ピエロの声が再びスピーカーから響く。
ぐぬぬ、正解するとは! 仕方ありません。では、紳士たるわたくしが約束通り、加護を与えてしんぜましょう。
ピエロがそう言ったとたん、ステージ全体がライトアップして難なく周囲を見わたせるようになった。杏樹は急に明かりがついたことに驚き、少し先の曲がりくねったゾーンで小さい悲鳴をあげた。私は急いで彼女に叫んだ。
杏樹、明るいうちに早く魔法のアイテムを!
私の声に一瞬振り向くと、杏樹は地面の指示に沿って走りだした。次のゴールはそう遠くなく、障害もなくなったので、彼女は一気にアイテムを取って戻ってきた。とてもきれいな細工が施されたクリスタルの王冠だ。
王冠を私が受け取ると、私を吊り上げた縄がゆっくりと下りていき網が解けた。
すると、横の壁のドアが外から開かれた。ドアから外の光がさしてきて、ピエロのスタッフが私たちを外へ案内してくれた。
おめでとうございます。勇敢なる姫は勇者の助けを得てドラゴンを倒すことができました。
質問:KR-976はドラゴンを見つけていません。
ドラゴンは姫と勇者の協力におびえて、王冠だけ残して逃げたのですよ。キヒヒヒ……。
では勇者よ、君はその王冠を、どうするおつもりで?
私は迷いなく王冠を涼宮の頭上に乗せた。初心者の彼女が私を救うために勇気を出して一人でアイテムを探しに行ってくれたこと、それが何より感動した。
質問:KR-976にくれて、いいのですか?
もちろん。私にとって杏樹は一番勇敢なお姫様だ。
杏樹は小さく笑顔を見せてくれた。やっぱりな。クリスタルの王冠が日差しを受けてきらめく光景は、杏樹の純粋で善良な心とぴったりだ。