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ジニア — ジニア
ジニア — 契約
ジニア — 仮装舞踏会
ジニア — ビーチパーティ
ジニア — 綺春歌
ジニア — ファンタジック&ロマンチック
ジニア — 校舎を吹き抜ける風
ジニア — 素敵な夜と共に

ジニア

貴族出身は大していいことではなかった。 屋敷の高い壁の外に憧れ、神秘的で綺麗に見える世界がいつも彼女を誘惑するが、古く堅い家の教えはいつも彼女を苦しめている。 彼女の夢は家から離れ、自分の力で世界中を探索すること。

Profile

Stature
158cm
Birth
2月2日
Age
17
Blood Type
O
CV
中原麻衣
Hobby
ゲーム、キャンプ、料理

Skins

ジニアの初期衣装

ジニアと契約を結んだ時に入手できる着せ替え衣装

ハロウィンテーマの着せ替え衣装

「夏祭り・のんびりサマーデイ」にて購入できる限定の着せ替え衣装

「迎春祭り」にて購入できる春節テーマの着せ替え衣装

「サンリオキャラクターズ × 雀魂 コラボイベント」にて購入できる、私服テーマの着せ替え衣装

「授業中のナイショ話」で購入できる、制服テーマの着せ替え衣装。

「花の暖夜」にて購入できる、温泉テーマの着せ替え衣装。

Emotes

ジニア emote 0 ジニア emote 1 ジニア emote 2 ジニア emote 3 ジニア emote 4 ジニア emote 5 ジニア emote 6 ジニア emote 7 ジニア emote 8 ジニア emote 10 ジニア emote 11 ジニア emote 12 ジニア emote 888 ジニア emote 998 ジニア emote 994 ジニア emote 966 ジニア emote 947 ジニア emote 937 ジニア emote 929
  • プレゼント・普通

    はぁ...いかにも庶民が好きそうなプレゼントですね。

  • プレゼント・好み

    あなた、いいセンスですね、気に入りましたわ!

  • 絆レベルアップ5

    わたくしはこの世のあらゆる美しいものを見てみたいんですの。...あなたと一緒に。あなたなら、きっとそんな世界に連れて行ってくれると思いますわ。よかったらわたくしと共に、旅をしませんこと?

  • 絆レベルアップ1

    くだらない物にも人にも興味がないですけど、あなたならこのわたくしを失望させなさそうですね。

  • 絆レベルアップ2

    旅の途中に誰かが一緒にいてくれるのは、一人きりよりはマシかもしれませんわね。

  • 絆レベルアップ3

    こんなに楽しませてくれたのは、あなたが初めてですわ。ずっと...ずっとこのままでいられたらいいですね。

  • 絆レベルアップ4

    早くあなたと出会えていれば、屋敷に囚われていたあのモノクロな日々も、もっと鮮やかになっていたのでしょうか?

  • 隐藏语音 - 新年

    あけましておめでとうございます。これから両親と各所に挨拶をしに行きます…たしかに面白くはないですが、年に一度の日ですし、神様に怒られないように我慢しておきますわ。

  • 隐藏语音 - 情人节

    何ですの?このわたくしがチョコを作れるなんて意外だとでも?大したことないわ、貴族であっても料理ができるのは当然ですのよ。え…?わたくしからチョコが貰えるのが意外ですって…?べ、別に、あなたとわたくしの関係ですから…

  • メイン1

    はぁ...もうすぐ休みが来ますわ。またあの退屈なお屋敷に数日間も囚われなければならないと思うとなんだか悲しくなります。

  • メイン2

    旅行の途中で色んな雀荘、色んな人や出来事を見てきました。そのいずれもわたくしに世界の広さを実感させてくれましたわ

  • メイン3

    このわたくしが勝てるのは名前のおかげですって!?...まったく、自分の失敗を他人のせいにするなんてみっともないですわね!

  • メイン4

    コンパスは良いものですわよ、どんな旅でもコンパスを持っていれば安心できます、例えそれが人生という旅だとしてもーーと、コンパスをくれた探検家の方がそう仰ってましたわ。

  • メイン5

    博物館を見て回るのはとても面白いですわ。所蔵品を見ていると、なんだか過去の世界に触れられるような感じがします。

  • メイン6

    行きましょうか。どこかの山頂へ...わたくしたちだけの日の出を探しに

  • メイン7

    最近、両親からメールを頂きました。あれから両親も時々麻雀を嗜んでいらっしゃるようです。これも、あなたが一緒に帰ってくれたおかげですね。ありがとうございます。

  • メイン8

    今日はお家で過ごしたいですって?ふふ、たまには良いのではないですか。せっかく二人きりですし...何かト・ク・ベ・ツなことをいたしません?

  • ログイン・普通

    来てくれましたのね。ちょうど暇なところでしたし、一緒にどこかに出かけてくれるのかしら?

  • ログイン・絆LvMAX

    とても良い天気ですわね!ちょっと紅茶に付き合ってくれます?

  • 契約を結ぶ

    どうかしら?このわたくしの新しい衣装、惚れてくださいましたか?

  • SP-友人戦部屋に入場する時

    皆さん、ごきげんよう。

  • SP-友人戦部屋で準備した時

    いつでも始めて良いですわ

  • 出会い

    ジニアと申します。ラテン語では、わたくしの名前は縁起のいい名前だそうですわ。これからよろしくお願いしますね。

  • 北抜き

    北(ペー)

  • チー

    チーです

  • ダブル立直

    ダブル立直ですわ

  • カン

    それ、カンですわ

  • ポン

    ポンですよ

  • 立直

    立直です

  • ロン

    ロンですわ、ごめんあそばせ

  • ツモ

    ツモですわ!計算通りです

  • 白

    ハク

  • 北

    ペー

  • 純全帯幺九

    ジュンチャン

  • 純正九蓮宝燈

    チューレン九(きゅう)メン待ち

  • 大三元

    ダイサンゲン

  • 大四喜

    大スーシー

  • 地和

    チーホー

  • ダブル立直

    ダブリー

  • 東

    トン

  • ドラ

    ドラ

  • ドラ10

    ドラ10(じゅう)

  • ドラ11

    ドラ11(じゅういち)

  • ドラ12

    ドラ12(じゅうに)

  • ドラ13以上

    ドラたくさん

  • ドラ2

    ドラ2(に)

  • ドラ3

    ドラ3(さん)

  • ドラ4

    ドラ4(よん)

  • ドラ5

    ドラ5(ご)

  • ドラ6

    ドラ6(ろく)

  • ドラ7

    ドラ7(なな)

  • ドラ8

    ドラ8(はち)

  • ドラ9

    ドラ9(きゅう)

  • ダブル北

    ダブペー

  • ダブル東

    ダブトン

  • ダブル南

    ダブナン

  • ダブル西

    ダブシャー

  • 断幺九

    タンヤオ

  • 対々和

    トイトイ

  • 二盃口

    リャンペーコー

  • 発

    ハツ

  • 国士無双十三面待ち

    コクシ十三メン待ち

  • 国士無双

    コクシムソウ

  • 海底摸月

    ハイテイ

  • 河底撈魚

    ホウテイ

  • 混老頭

    ホンロートー

  • 混全帯幺九

    チャンタ

  • 混一色

    ホンイツ

  • 九蓮宝燈

    チューレンポートー

  • 嶺上開花

    リンシャン

  • 立直

    リーチ

  • 流し満貫

    流しマンガン

  • 緑一色

    リューイーソー

  • 南

    ナン

  • 平和

    ピンフ

  • 槍槓

    チャンカン

  • 七対子

    チートイ

  • 清老頭

    チンロートー

  • 清一色

    チンイツ

  • 三暗刻

    サンアンコー

  • 三槓子

    サンカンツ

  • 三色同刻

    三色(さんしょく)ドーコー

  • 三色同順

    三色(さんしょく)ドウジュン

  • 四暗刻

    スーアンコウ

  • 四暗刻単騎

    スーアンコウ、タンキ

  • 四槓子

    スーカンツ

  • 天和

    テンホー

  • 西

    シャー

  • 小三元

    ショーサンゲン

  • 小四喜

    小スーシー

  • 一盃口

    イーペーコー

  • 一発

    イッパツ

  • 一気通貫

    イッツー

  • 中

    チュン

  • ツモ

    ツモ

  • 字一色

    ツーイーソー

  • 清算一位

    勝たせていただきました。よろしければもう一戦いかが?

  • 清算一位・高い点数で勝利

    思った通り、完璧な一撃ですわ!

  • 清算一位・ロンで勝利

    失礼、和了らせていただきました。

  • 倍満

    倍満(バイマン)

  • 九種九牌

    ん...九種九牌(キュウシュキュウハイ)ね

  • 数え役満

    数え役満(カゾエヤクマン)

  • 満貫

    満貫(マンガン)

  • ノーテン

    ぐぅ...わたくしが甘かったせいですわ

  • 三倍満

    三倍満(サンバイマン)

  • 四風連打

    ちっ、四風連打(スーフーレンダ)ですか

  • 四槓散了

    ふん、四槓散了(スーカンサンラー)ですのね

  • 四家立直

    あら、四家立直ですか

  • 跳満

    跳満(ハネマン)

  • 聴牌

    あら、残念でしたわ

  • 役満

    役満

  • ダブル役満

    ダブル役満

  • トリプル役満

    トリプル役満

  • 四倍役満

    四倍役満

  • 五倍役満

    五倍役満

  • 六倍役満

    六倍役満

  • SP - ドラを捨てた時

    打点を下げたと?大間違いですわ。これは、宣戦布告ですわ!

  • SP - 倍満/三倍満聴牌

    完璧勝利の予感がしますわ!

  • SP - 同じ牌を連続に捨てた時

    これは…意外ですわ。しかしこういうことがあるからこそ麻雀は面白いですわ

  • SP - 残り牌が10枚以下の時

    残り枚数が少なくなって来ました。ここからが勝負ですよ。

  • 対局開始

    正々堂々、華麗に戦わせてもらいますわよ!

  • SP - 役満聴牌

    華麗に参りましょう!

  • 帯幺九

    帯幺九(タイヤオチュウ)

  • 根

    根(ルート)

  • 将対

    将対(ジャントイ)

  • 金勾釣

    金勾釣(キンコウテャオ)

  • 嶺上放銃

    嶺上放銃(リンシャンホウジュウ)

  • 龍七対

    龍七対(ロンチートイ)

  • 清対

    清対(チントイ)

  • 清金勾釣

    清金勾釣(チンキンコウテャオ)

  • 清龍七対

    清龍七対(チンロンチートイ)

  • 清七対

    清七対(チンチートイ)

  • 清十八羅漢

    清十八羅漢(チンジュウハチラカン)

  • 清幺九

    清幺九(チンヤオチュウ)

  • 十八羅漢

    十八羅漢(ジュウハチラカン)

Spot Voices

  • Spot Voice 15

    惊喜

  • Spot Voice 16

    沮丧

  • Spot Voice 17

    骄傲

  • Spot Voice 18

    准备出发1

  • Spot Voice 19

    打招呼

  • Spot Voice 20

    叹气

  • Spot Voice 21

    生气1

  • Spot Voice 22

    准备出发2

  • Spot Voice 23

    准备出发3

  • Spot Voice 24

    心虚1

  • Spot Voice 25

    心虚2

  • Spot Voice 26

    高兴

  • Spot Voice 27

    得意

  • Spot Voice 28

    疑惑1

  • Spot Voice 29

    叹气2

  • Spot Voice 30

    叹气3

  • Spot Voice 31

    生气2

  • Spot Voice 32

    感谢

  • Spot Voice 33

    肯定

  • Spot Voice 34

    提问

  • Spot Voice 35

    嗔怪

  • Spot Voice 36

    遗憾

雨の詩

絆LV1で開放

「このジャム、甘すぎますわ」 ジニアはホーロー製の皿を押しやった。 豪雨の前の蒸し暑さが、彼女の食欲をすっかり奪っていた。 その傍らで、ジニアの兄が優雅に詩集をめくりながら言った。 「その程度のことで、優雅なひと時を台無しにすることはないであろう。この句を聞いてみたまえ。 『雨、それは身を焦がすほどの歓喜』……」 遠くに雷鳴が轟く中、メイド達は、 音一つ立てないようにして雨除けの天幕を調整している。 ヴァイオリンの優雅な音色と兄の詩の朗読が、 子守唄のようなハーモニーを奏でていた。 この屋敷に、主人が定めたティータイムを妨げるものは、 一つとして存在しない。 しかしこの習慣は、何世紀にもわたって門扉の上に嵌め込まれている家の紋章と同じくらい無味乾燥なものだった。 ジニアは気付いていた。今浮かべた自分の微笑みは、 いかなる時も求められる、忍耐と教養の表れでしかないことを。 「まるで、機械仕掛けのお人形のようですわね」 と、ぼんやり思う。 彼女の指先は、無意識のうちにスカートの裾のレースを撫でた。 先週世に出たばかりの新しいデザインだが、彼女からすれば、 去年やおととしに出た「新デザイン」と何ら変わりない。 繰り返し、繰り返し。 心臓は、穏やかに脈打つだけではない、 もっと別のリズムを刻むことも出来るのだということを、 忘れかけるほどに。 ……それでも、長く暗雲が立ち込めていれば、 いつかは雨の降る時が来る。 それはまるで、彼女の胸に燻る、満たされない思いのよう。 初めて庶民の間で親しまれている冒険小説を隠れて読んだ時から、 初めて礼儀作法の授業中に窓の外の雀をぼんやり眺めた時から…… 今やそれは、心の中を荒れ狂う大波となっていた。 最初の一滴が、階段の下の薔薇の花びらを叩いた、その時。 ジニアは、自らの胸の高鳴りを隠すことをやめた。 雨音が響く中、彼女は手を伸ばし、 兄が持つ本のページを押さえ―― 「お兄様、 雨に濡れたことを歌った詩をお読みになったことはありまして?」 朗読の声が、ぴたりと止まった。 兄は妹に視線を向けた。 少女の顔に浮かぶ悪戯っぽい微笑みに、 彼は本能的な警戒を覚えた。 「何をする気だ?」 「わたくしはただ…… 詩人様が、なぜ雨のことを『身を焦がすほどの歓喜』と 表現したのか、知りたくなっただけですわ!」 ジニアはそっと半歩横にずれると、革靴を履いた右のつま先を天幕の外へと伸ばす。 その仕草に、二人のメイドが同時に息を呑んだ。 執事が傘を手に駆け寄ろうとしたところで、 彼女はすっとつま先を引いた。 しかし、皆がほっと息をついたその瞬間、 足を引いた勢いのままにくるりと一回転し、雨の中へと躍り出た。 「ジニアお嬢様!」 『雨の曲』を奏でていたヴァイオリンの音は♯Eを残して止み、 執事とメイドたちの悲鳴が上がった。 兄は、妹を捕まえようと手を伸ばした。 ジニアは、それらの一つも気に留めない。 騒ぎが大きくなるにつれて、水たまりを踏みつける革靴のリズムも どんどんテンポが上がっていく。 びしょ濡れのレースのドレスが肌に張り付いていた。 しかし今、彼女は今までにないほど身体が軽いと感じていた。 外の世界に焦がれる心が、 ようやく思う存分脈打つことが出来るほどに。 「お兄様、わたくし、ここを出ていきますわ」 豪雨が明けた草地の上に佇む、ずぶ濡れの少女。 その瞳は、先ほどまで黒雲を貫いていた稲妻よりも爛々と輝いていた。 兄は何も言わず、彼女の足元に落ちたものを拾い上げた。 先ほどのひと騒動で落とした、真珠のイヤリングだ。 留め具はすでに緩んでしまっている。 ややあって、彼はため息を一つ吐いた。 「ならば、父上と母上にはなんと……?」 「きちんとお手紙を出しますからと、お伝えくださいな!」 ジニアは楽しそうに笑った。 「それから、詩人様にもこうお伝えくださいませ。 『あなたが歌い忘れた草の香り、 これこそ豪雨の詩を締めくくる最高の言葉です』と!」

ユートピアと人間界

絆LV2で開放

「……ふぅ。……ここが、ユートピア……ですの?」 目の前に広がる野原。満天の星のごとく山の草花が咲き乱れ、 そよ風に優しく揺れている。 ジニアは風に乱れたスカートの裾を直し、 こめかみを伝う汗を拭ったが、内心少しがっかりしていた。 今日の旅の途中で、彼女は地元の人々から、この丘の上に 「ユートピア」と呼ばれる場所があると聞いていた。 しかし、いざ実際に見てみると、美しいことは美しいが、 これまでの旅の中で見てきた美しい景色と大差ない、 唯一無二とまでは行かない場所だった。 ちょうどその時、山を下りてきた一人の老婦人が通りかかった。 諦めきれないジニアは、老婦人を呼び止めた。 「あの!……呼び止めてしまって申し訳ありません。この近くに、 有名な『ユートピア』があると伺ったのですけれど……」 「ああ、はいはい、そうですよ。ここがその場所です。 昔、駆け落ちした一組の男女が身を隠しましてね……」 老婦人の濁った目に光が宿り、ゆったりとした口調で語り出した。 「……かの伯爵令嬢は、莫大な富を持つ家柄を捨て、身に着けていた宝石や首飾りを全て絵の具に変えた。 画家の夫の方は、毎日彼女のために絵を描いていたんだそうです。 二人は集めた花の種で、ここにハート型の花畑を作ったとか。 俗世の煩わしさから離れて、ここで一生を添い遂げたんですよ。 今では、二人が生前に植えた花がこんなに広いお花畑になって…… この花々は、素晴らしい愛情の証なんでしょうねぇ。 今では、村の若い衆がプロポーズする時は、 決まってここに来るんですよ。 愛を守ってくれる地だ、なんて言って」 一度吹いたそよ風が、ジニアのスカートの裾を、 花々と一緒に優しく揺らした。 「……そういうことでしたのね。ありがとうございます」 老婦人と別れた後、ジニアはこの野原を散策した。 一輪の小さな花にそっと触れ、柔らかな花びらの感触を確かめる。周りを見渡すと、画家夫婦の姿がありありと想像できた。 きっと、二人は毎日、ここに写生に来ていたのだ。 夏には木陰にイーゼルを立てて、光が花びらの上で飛び跳ねる様を観察し、 冬には寄り添い合って、雪化粧をした山々の間から昇る黄金の日の出を描いたのだろう…… 「あら……?」 ジニアはふと足を止めた。 視線の先、若いカップルが、花畑に沿ってゆっくりと歩いてくる。 少女がつけた花冠が歩くリズムに合わせて小さく揺れ、 少年は少女の手を、壊れ物を扱うかのようにそっと握っている。 二人の囁きと微笑みが、山の風に乗って花畑へと運ばれていった。 ジニアは思わず口元を綻ばせた。 少女は不意につま先立ちになり、少年の頬にキスをした。 少年はその場で固まってしまい、しばらくして、恥ずかしそうに 手を伸ばすと、少しずれてしまった彼女の花冠を整えた。 恋人達が寄り添いあって遠ざかっていくところで、ジニアはシャッターを切った。 ファインダー越しに、二人の後ろ姿がちょうど花畑の真ん中に収まっている。 まるで古い愛の物語から、新しい花が咲いたかのようだった。 「……ここで生まれた物語が、 この景色に魂を吹き込みましたのね」 ジニアは、胸に込み上げる感動を覚えた。そして、こう思った。 「もしかしたら、今までのように世界中の珍しい絶景を探し求めるよりも、 人々が紡ぐ暮らしの中に身を置いてこそ、もっと美しい、 別の『ユートピア』を見つけられるのかもしれませんわ」 鳥が花の間から飛び立ち、空に優美な弧を描く。 それは、再び旅立つ少女の姿そのものだった。

旧跡の奇縁

絆LV3で開放

「カン!」 「ロン! 満貫!」 桜の花弁がひらひらと拝殿前の石段に舞い落ちる中、ジニアは旅行ノートを握りしめ、半歩後ずさった。 本殿に掲げられた「魂天神社」の四字の荘厳な佇まいは、目の前で繰り広げられているどんちゃん騒ぎとはあまりにもかけ離れていた。 旅行ガイドに「一飜市最大級の神社」と書かれていたこの神社だが、側殿の一室に麻雀卓が所狭しと並べられ、老若男女問わず大勢の人が、腕を突き上げ歓声をあげたり、悔しがって腕を組んだりしている。 あちこちから聞こえてくる小気味良い打牌の音が、軒下の風鈴の音をかき消していた。 「初めてのお客さんかにゃ?」 戸口から三人?組が入ってきた。左側の猫耳の少女は耳を揺らし、鈴の髪飾りをチリンと鳴らしている。右側の人物は、驚くべきことに、二足歩行するモフモフの犬とでも言うべき姿をしていた。 真ん中の人物だけは、特に変わったところはない普通の人間の姿をしており、ジニアに軽く会釈すると、まっすぐ空いている卓に着き、手慣れた様子で麻雀牌を整え始めた。 「私は一姫、ここの巫女にゃ! こっちはワン次郎、あれはご主人にゃ!」 猫耳の少女は仲間を順番に紹介し、ジニアの手を取ってぴょんぴょん跳ねながらこう言った。 「一緒に麻雀しないかにゃ? 絶対気に入るにゃ! もちろん、一姫が教えてあげるにゃ!」 ジニアは無意識に自分のスカートの裾を撫でた。神様にお会いするためにと着てきたかしこまった服装は、この場ではひどく浮いて見えた。 物心ついた頃から、彼女の生活の中に存在していたゲームと言えば、チェスのような高尚なゲームばかり。 麻雀のような庶民的なゲームに、彼女は一度も触れたことがなかった。 返事もまだしていないのに、刺繍の入った座布団が敷かれた木の椅子に座らされてしまった。白玉を彷彿とさせる麻雀牌を手に取ると、ひんやりとした感触が指に伝わってくる。 あっけに取られていると、ワン次郎が説明するのが聞こえた。 「神主の奴が言ってたワン。『みんなで楽しく麻雀を打てば、福運は自然とやってくる』ってな。」 楽しげな雰囲気に当てられたのかもしれない。 ジニアは、その理屈に納得してしまった。 「そういうことでしたら、改めて名乗らせてくださいませ。」 場違いかもしれないとは思いながらも、ジニアはそっと椅子を引き、心からの敬意と感謝をもって、スカートの裾をつまんだ。 「ジニアと申します。古い言葉では、わたくしの名前は縁起のいい名前だそうですわ。これからよろしくお願いしますね。」 こうして、ジニアにとって人生初の麻雀が始まった。 最初はルールに戸惑ったものの、ジニアはすぐにこのゲームにすっかり魅入られた。 麻雀では、一枚一枚の牌が未知の可能性を秘めており、一つ一つの選択がまったく異なる結果をもたらすのだ。 「ということは、この牌はここに入って……七対子、ですわね!」 「にゃにゃっ、ご主人!  ジニアにゃん、一姫と同じで、才能あるタイプだにゃ!」 時間はあっという間に過ぎていった。 ジニアはすっかり麻雀に没頭し、ここが神社であることさえ忘れていた。対局が終わる頃には、幸運にもかなりの点数を稼いでいた。 「ビギナーズラック、とか言いますが……」 近くで優しい声がした。一姫に「ご主人」と紹介された雀士だった。 「あなたが心を開いて挑戦してくれたからこそ、勝ったんだと思います。」 ジニアはポカンと呆気に取られ、続いて心臓がとくんと高鳴った。 彼女が言葉を返そうとしたその時、とある卓の方から、突然大きな音が響いた。扇子を手にした小柄な人影が、腰に手を当て、椅子の上に立っている。 「わらわの嶺上開花にケチをつけるなど、なんという不届き者じゃ!」 振り返ると、一姫が東の牌をひっつかんで詰め寄っていくのが見えた。 「このバカウサギ! イカサマしてるにゃ! 一姫がお供えしたどら焼きを盗み食いした件もまだ清算してないのにゃー!!」 「あのうさ耳の子は、かぐや姫って言います」 雀士は呆れ半分で麻雀牌を並べながら言った。 「騒がしい人達だけど、みんな、心からこの神社を愛しているんです」 追いかけっこをしている少女たちを眺めながら、ジニアは笑って頷いた。その微笑みは、次第に深まっていく。 「ええ、これからゆっくり知っていきますわ。ここはとても面白い場所ですわね。あの……」 彼女は、牌山を積んでいる雀士の袖をそっと掴んだ。 「麻雀のこと、もっと教えていただけないかしら?」 そよ風が旅行ノートの空白のページをめくる。 ジニアは、この街で過ごす旅の続きが、待ちきれないほど楽しみになっている自分に気づいた。

オープンキャンパス

絆LV4で開放

Possible Endings

End1.青春のときめき
勇気の宝玉 ×1
End2.暴走するお嬢様
コイン ×8000
End3.好事魔多し
コイン ×12000

Scenario Script

Spots 1, Scenes 246, Choices 11, Endings 3

#10000 Spot 0
#10001 Spot 0

今日は朝葉高校の芸術展覧会の一般公開日。 生徒達の創作活動の成果をお披露目するため、学校を一般に開放する日だ。 体験型ワークショップやパフォーマンスアートもあるため、学校は賑やか。 私も色々見たくてやって来たんだけど……校門で、思いがけない人物に遭遇した。

#10002 Spot 0
おはよう、ジニアさん。 → Spot 10004
あれ? どうしてここに? → Spot 10004
#10004 Spot 0
ジニア

ごきげんよう、{var:player_nickname}さん。 あなたも芸術展覧会を見にいらしたの?

#10005 Spot 0
はい。中に入らないんですか? → Spot 10007
そうです。ここで誰かを待ってるとか? → Spot 10007
#10007 Spot 0
ジニア

話せば長くなるのですけれど、 わたくし、庶民の方の芸術というものを理解したくて、 それで学校に見に行こうと思いましたの。

#10008 Spot 0
ジニア

そうしましたら、さきほど校門で、どういうわけか、 新しく来た転校生の部員だと勘違いされてしまって……。

#10009 Spot 0
ジニア

その生徒さんは、写真部の部長と名乗られて、 わたくしにこちらを渡してきたのですわ。

#10010 Spot 0
これは? → Spot 10011
#10011 Spot 0
ジニア

記録媒体ですわ。中には、チラシのデータが入っていました。 写真部が、芸術展覧会のために特別に作ったものなのでしょう。

#10012 Spot 0
ジニア

あの慌てん坊の部長さんいわく、 「チラシが今回の展示成功の鍵だ、 だから必ずきちんと仕上げてほしい」とのこと。

#10013 Spot 0
ジニア

うふふ、面白いですわ。庶民の皆さんの学生生活を体験できる折角の機会ですもの。 こうして頼られたからには、わたくし、 いっそこの勘違いに乗って差し上げますわ。

#10014 Spot 0
ジニア

そうですわね……あと三分、といったところかしら。

#10015 Spot 0
player

え?

#10016 Spot 0
ジニア

一飜市トップクラスのデザイン会社のチームを手配してもらいましたの。 あと三分ほどで車が到着するはずですわ。 最新の印刷機材も持ってきてくださるはずですわよ。

#10017 Spot 0
player

……?

#10018 Spot 0
印刷屋さんなら、すぐ近くにあります! → Spot 10021
貴族お抱えのプロ集団……ぜひ見てみたい! → Spot 10258
#10021 Spot 0
player

あの……ジニアさん。 そこまで大袈裟にしなくてもいいんじゃないですか? 学生が使うものを作るのであれば、昔からある近くの印刷屋さんで十分ですよ。

#10022 Spot 0
ジニア

印刷……屋さん?

#10024 Spot 0
ジニア

まあ、面白いですわ……こうして、一枚一枚印刷できるんですのね。 デザイン会社のディレクターと打ち合わせする必要もないなんて。

#10025 Spot 0
ジニア

皆さんも、生活を便利にする素晴らしいものをお持ちなんですのね。 決めましたわ、わたくしの屋敷の書斎にも一台、 プリンターを置くことにいたしましょう。

#10026 Spot 0
店主

お嬢ちゃん、印刷終わったよ。 ツケにするかい? それとも今払うかい?

#10027 Spot 0
ジニア

カードは使えまして?

#10028 Spot 0
店主

……?

#10029 Spot 0
player

すみません、後で写真部の子が支払いに来るって意味です!

#10030 Spot 0
店主

お……おお、毎度あり……!

#10032 Spot 0
ジニア

さて、次はこのチラシを配る作業ですわね。 さあ、案内人さん。わたくしを導く、またとない機会ですわよ。

#10033 Spot 0
案内人? いつから? → Spot 10034
あんまりやる気は……お給料は出ますか? → Spot 10037
#10034 Spot 0
ジニア

もちろん、たった今わたくしが任命したのです。 感謝して、この役目をお引き受けあそばせ?

#10035 Spot 0
player

……頑張ってみます!

#10037 Spot 0
ジニア

当然、わたくしからの報酬も、あなたをがっかりさせないとお約束いたしますわ。 少なくともこれから一年、あなたが衣食住に困らないことを保証いたします。

#10038 Spot 0
player

ジニアさん、いえ、ジニア様、何なりとお申し付けください。

#10039 Spot 0
ジニア

良いですわ。 では仕事の第一歩として、案内人のあなたから、 ルールについて教えていただくとしましょう。

#10040 Spot 0
player

ルール……?

#10041 Spot 0
ジニア

チラシ配りのルールや、マナーのことに決まっていますわ。 わたくしにとって初めての庶民としての活動になりますし、 それなりに様になるやり方を知っておかなくては。

#10042 Spot 0
ジニア

例えば、お渡しする際のお辞儀の角度や、 相手の目を見る際の位置と見つめるべき秒数、 加えて具体的な言葉遣いや話術……

#10043 Spot 0
player

ストップ、ストップ……! そこまで気にすることなんてないですよ!

#10044 Spot 0
player

チラシを配る時は、 「写真展、ぜひ見に来てください」って一言言うだけでいいんです。 自然に、友好的にするだけでいいんですよ。

#10045 Spot 0
ジニア

「友好的に」ですのね……このように?

#10046 Spot 0
player

——って、そんな大げさな貴族式のお辞儀はしなくていいですって!

#10047 Spot 0
ジニア

あら? 皆さんの間では、 友好的な態度を示すために、このようなことはなさらない? 複雑ですわ……。

#10048 Spot 0
player

と、とにかく! 時間も限られてるし、始めましょう!

#10050 Spot 0
ジニア

もし、そちらのあなた。こちらのチラシ、お受け取りいただけません? 写真部の展示がまもなく始まりますの。大変見ごたえがありましてよ?

#10051 Spot 0
生徒A

んなっ、なんて可憐な人なんだ……わかりました! 見に行きます! ありがとうございます!

#10052 Spot 0

ふさわしい言葉遣いかと言われるとちょっと疑問だけど、 チラシ配りの効果はかなりいいみたいだ。

#10053 Spot 0
ジニア

これでよろしくて? 造作もありませんわね。 あら……? 案内人さん、こちらは何ですの?

#10054 Spot 0
player

ジニアさんが言ってるのは、隣の黒板に描いてある絵のことですか? これは黒板新聞といって、黒板アートのひとつですよ。 生徒が描いた作品でしょうね。

#10055 Spot 0
ジニア

黒板新聞? わたくし、このように生徒さんがチョークで創作した校内アートを、 自分の目で見るのは初めてですわ。実に興味深いです。

#10056 Spot 0
ジニア

ですが、タイトルをあと五センチ右にずらせば、 全体がもっと調和するように思うのですけれど……?

#10057 Spot 0
player

そうですね。 でも、そうすると、右側の日直欄に被ってしまいます。 日直欄に被らないようにするのは、黒板新聞界のマナーなんですよ。

#10058 Spot 0
ジニア

……なるほど! でしたら、厳守しなければなりませんわね!

#10060 Spot 0
ジニア

こちらには、あちこちに生徒さんがいますわね。 案内人さん、何か良いご提案はありまして?

#10061 Spot 0
player

あそこの掲示板にポスターを貼るのはどうでしょう? 十分目立つ場所にありますし、きっと宣伝効果も高いはずです。

#10062 Spot 0
ジニア

良い提案ですわね。 案内人としての才能を認めて差し上げますわ!

#10063 Spot 0
ジニア

あら? この掲示板に貼ってあるのは…… 生徒さんが書いた、ラブレターでしょうか? ……それにしても、想いを伝えるというのに、どうして名前を隠すのでしょう?

#10064 Spot 0
もちろん、教頭先生に特定されないためです。 → Spot 10065
これは、青春時代特有の、儚き美学なんです。 → Spot 10067
#10065 Spot 0
ジニア

生徒さん達は、わたくしが想像していたよりも、 ずっと処世術に長けていますのね。

#10067 Spot 0
ジニア

……理解に苦しみますわ。想い人に巡りあえたなら、 一刻も早く自分の名前を覚えてもらうべきだと思いますけれど。

#10068 Spot 0
player

ええ、「ジニア」という名前は覚えましたよ。

#10069 Spot 0
ジニア

……そ、それは当然ですわ! この「ジニア」という輝かしい名は、誰もが知り得るものではありませんのよ。

#10070 Spot 0
ジニア

何をニヤニヤしてるんですの……次の場所に行きますわよ!

#10072 Spot 0
ジニア

……ここのチラシも配り終えましたわ。 案内人さん、ついでに何か召し上がりませんこと?

#10073 Spot 0
ジニアさんは、学食の食べ物にも興味が? → Spot 10074
ちょうどいいですね、私もお腹がすきました。 → Spot 10076
#10074 Spot 0
ジニア

学生生活をしっかり体験するなら、 生徒さんの普段の食事を味わうことも必要ですもの。

#10076 Spot 0
ジニア

そうですわよね。案内人のお仕事もなかなか大変でしょうし。 わたくしがご馳走いたしますわ。あなたへの労いということで。

#10077 Spot 0
ジニア

あら、これは、以前にも見たことがありますわ。 「おでん」という一飜市のローカルフードですわよね?  学校でも、このようなものを売っていますのね。

#10078 Spot 0
ジニア

どんなお味がするのかしら…… ごめんあそばせ、おでんを二人前いただけますこと?

#10080 Spot 0
食堂の職員

まいど! おや、見ない子だね、新入生かい? ここのおでんは生徒に大人気なんだよ! 入学祝いに、つみれも二つ、おまけしてあげるね!

#10081 Spot 0
ジニア

あら? 思いがけないサービスですわね。 では、お言葉に甘えて……ほら、案内人さん、こちらはあなたの分ですわよ。

#10082 Spot 0
ジニア

……まあ、思っていたよりずっと奥深い食感ですわね。 なかなか悪くないのではなくて?

#10083 Spot 0
player

どうやら、すっかり学校の生徒に馴染んだみたいですね。

#10084 Spot 0
生徒A

うわ~! 今日のつみれ、最高! プリプリで旨味たっぷり……ほら、食べてみて! 何ぼーっとしてるのよ。いくよ、あーん。

#10085 Spot 0
生徒B

あー……うん、まあまあだな。 ……今日の大根、汁がよく染みてる。これ、やるよ。

#10086 Spot 0
ジニア

(じーっ)

#10088 Spot 0
ジニア

ふふっ……{var:player_nickname}さん。 わたくしのつみれも、一つ分けて差し上げますわ。お口をお開けになって?

#10089 Spot 0
player

えっ?

#10090 Spot 0
ジニア

学生生活をあらゆる面から体験するには、 生徒同士の交流におけるマナーも欠かせませんもの。

#10091 Spot 0
player

ジニアさん、あれは……

#10092 Spot 0
player

(小声で)あんなふうに食べさせ合う関係は、 もう普通のクラスメイトの域を超えてます。

#10093 Spot 0
ジニア

……!?

#10094 Spot 0
ジニア

そ、その……チラシは全部配り終えましたわ! これ以上時間を無駄にはできません! は、早く写真部の方に報告に行きますわよ!

#10097 Spot 0
写真部部長

お疲れ様、ジニアさん。 こんなに早くチラシ配りを終わらせてくれて、ありがとう。

#10098 Spot 0
ジニア

お安い御用ですわ。 他に何かお手伝いすることはありまして?

#10099 Spot 0
写真部部長

うーん、今のところは大丈夫かな。 そうだ、あなたって、新しく来た転校生だよね。 写真展も見ていかない?

#10100 Spot 0
ジニア

良いのですか?

#10101 Spot 0
写真部部長

もちろん! ちょうど入場券が二枚残ってるの。 ジニアさんには色々してもらったし、ちゃんとお礼がしたかったから!

#10102 Spot 0
ジニア

ふふ、では遠慮なく。 案内人さん、行きましょう?

#10104 Spot 0

写真展は、「青春」をテーマにしており、さほど広くない部室で開かれていた。 様々な写真が展示されているが、全体的な装飾はかなり簡素なものになっている。

#10105 Spot 0

使われなかった額縁が、清掃用具と一緒に無造作に隅に積まれており、 照明も薄暗い。展示準備をしていた生徒以外の見学者はほとんどいなかった。

#10106 Spot 0
ジニア

……お粗末すぎますわ。手抜きもいいところですわね。

#10107 Spot 0
player

……ジニアさん?

#10108 Spot 0

ジニアさんは腕を組み、展示された写真や設営に目をやりながら、わずかに顔をしかめた。

#10109 Spot 0
ジニア

……ご覧あそばせ。 これらの作品には、コントラストやアングルといった見るべきポイントがあるのに、 展示の仕方が……あまりにも雑すぎます。

#10110 Spot 0
ジニア

スポットライトもなければ、額縁の材質も作品と全く合っていません。 それに、招待状も、ただの紙に印刷しただけ。 この場所も、油彩を学ぶ生徒さんのアトリエとしてならまだしも、 展示会会場としては……失格ですわ。

#10111 Spot 0
player

まあ、結局は学生の素人展示会ですし、みんな精一杯やったんだと思いますよ。

#10112 Spot 0
ジニア

そうかしら? でもこの作品をご覧になって。 下校する生徒さんの、心弾む情景がこんなにも上手く撮れていますわ。 青春の躍動感が完璧に表現されています。

#10113 Spot 0
ジニア

それに、この一枚。 おそらく、生徒さんたちが真剣に勉強している姿を撮ったものなのでしょう。 この集中した表情の捉え方、プロの写真家でもなかなかできることではありません。

#10114 Spot 0
ジニア

これほど優れた作品が…… こんな設営のせいで埋もれ、誰の目にも留まらないなんて、残念でなりませんわ。

#10115 Spot 0
写真部の生徒A

……だめよ! こんな形で諦めるなんて、私、受け入れられない!

#10116 Spot 0
player

ジニアさん、あそこ、喧嘩ですかね……?

#10117 Spot 0
ジニア

……あら?

#10118 Spot 0
写真部の生徒B

受け入れられないって言ったって、どうしようもないよ。 しょせん、俺たちがやってるのはプロの写真展じゃないんだから。 誰も興味を持たないのも、当たり前だと思うよ。

#10119 Spot 0
写真部の生徒C

そうだよ、チラシも配ったし、みんなで一生懸命宣伝したけどさ、今日は学校中で 面白い催しをやってるんだし、無理やりみんなをここに連れてきて、見てもらう わけにもいかないだろ? 誰も見に来ないなら、いっそ今日はもう遊びに行こうぜ。

#10120 Spot 0
写真部の生徒A

でも、でもこれは、引退前の最後の写真展なんだよ。 こんな、何もないまま終わっちゃうなんて、悔しいよ!

#10121 Spot 0
ジニア

……。

#10122 Spot 0

ジニアさんは、泣き声交じりの写真部の女子生徒を興味深そうに見ている。 無意識だろうか、その指は自らの髪に触れていた。

#10123 Spot 0
ジニア

庶民の方は、悔恨の情を、こんなに……率直に表現するものなのですわね。

#10124 Spot 0
player

みんな頑張った。けど、運には恵まれなかったんですよ。

#10125 Spot 0
ジニア

運が足りない……。

#10126 Spot 0
ジニア

昔、わたくしは家に閉じ込められ、毎日つまらない作法の授業ばかりしていました。 散歩に出るにも届け出が必要で、あの頃のわたくしも、 同じくらい無力で……苦しかったですわ。

#10127 Spot 0
ジニア

やりたいのにできないというもどかしさは、わたくしもよく知っているものです。

#10128 Spot 0
ジニア

ねえ{var:player_nickname}さん、もしわたくしが、市の美術館から使われていない 展示台をいくつか借り出して、自宅のコレクションから習作を数点、 生徒たちの作品の引き立て役として持って来れば、展示会も少しは様になりまして?

#10129 Spot 0
player

手伝うってことですか?

#10130 Spot 0
ジニア

……勘違いなさらないでね。わたくしはただ、自由な才能が埋もれてしまうのが 我慢ならないだけ。それに、庶民に本物の芸術的な展示をお見せできるとなれば、 わたくしの社会活動にもなるでしょう。

#10131 Spot 0
ジニア

とにかく、このわたくしの展示会鑑賞の経験と審美眼をもってすれば、 この写真展は必ず輝きますわ。何かご意見はありまして?

#10132 Spot 0
貴族の力、見せてやってください。 → Spot 10233
やっぱり、生徒らしいやり方で解決しません? → Spot 10133
#10133 Spot 0
ジニア

そう……でも、案内人さん。 いわゆる「庶民の生徒さんらしいやり方」というのは、 具体的にどうすれば良いのかしら……?

#10134 Spot 0
player

ジニアさん、貴族とか庶民とか、一旦そういうのは忘れてください。 一番言いたいことを、そのまま言えばいいんですよ。

#10135 Spot 0
player

ジニアさんが昔感じたっていう、「やりたいのにできない」っていう気持ちは、 今の皆と同じだと思いますから。

#10136 Spot 0
player

なので、自分の本当の気持ちを、思い切ってぶつけてみればいいんです。 敢えて別の言い方をするなら……

#10137 Spot 0
player

「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」って言いますよね。 ジニアさんの展示会の経験を、みんなに共有してあげるのはどうでしょう?

#10138 Spot 0
ジニア

なるほど……わかりましたわ。

#10139 Spot 0
ジニア

案内人として、あなたは実に優秀ですわね。 では、行って参ります。わたくしの活躍を、しかとご覧になってね?

#10140 Spot 0
player

はい、ジニアさん!

#10142 Spot 0
ジニア

皆さん、どうやら一つ、勘違いをなさっているようですわね!

#10143 Spot 0
ジニア

展示の本質とは、「見られるのを待つ」ことではなく、 「存在の尊厳を宣言する」ことなのですわ!

#10144 Spot 0
写真部の生徒B

転校生! それは、どういう……?

#10145 Spot 0
写真部の生徒C

本質だの、見られるだの、尊厳だの…… 今はそんな地に足のついてない議論をする気分じゃないんだよ。

#10146 Spot 0
写真部の生徒A

そうよ、この小さな展示会ですら、続けられなくなってる状態なのに……。

#10147 Spot 0
ジニア

わたくしが申し上げているのは、まさにそのことですわ。

#10148 Spot 0

ジニアさんは、女王が自らの騎士を見定めるかのように、 一人一人の生徒に目を配った。

#10149 Spot 0
ジニア

王立芸術学院の教授は、かつてこうおっしゃいました。 「真の芸術家は、石に自らを語らせる」と。

#10150 Spot 0

ジニアさんはずんずんと窓辺に歩み寄り、窓を開け放った。 すると、芸術展覧会の喧騒が部室に流れ込んできた。

#10151 Spot 0
ジニア

今日は、多くの生徒さんや部活が、人々の注目を集めようと競っている……。 しかし、皆さんは作品を閉じ込め、理解者が訪れるのをただ待っているだけ。 これではまるで、魔女に囚われたお姫様ではなくて?

#10152 Spot 0
ジニア

もちろん、皆さんは呪われているわけではありませんわ。 しかし作品たちは、誰にも見向きもされないまま死んでいくでしょうね。

#10153 Spot 0
写真部の生徒A

呪われている? いったい何のこと……?

#10154 Spot 0
写真部の生徒B

何でそんな怖いこと言うんだ……。

#10155 Spot 0
写真部の生徒C

そんなこと、俺たちだってわかってる。 でも、やるべきことはやったし、他にどうしろって言うんだ。 俺たちだって……俺たちだって問題を解決したいよ!

#10156 Spot 0
ジニア

結構ですわ。問題を解決したければ、まずは行動を起こすこと。 これほどの作品を撮れる皆さんであれば、 きっと素晴らしい行動力をお持ちだと信じていますわ。

#10157 Spot 0
写真部部長

転校生……。 言いたいことはわかった。だけど、これ以上何ができるっていうの?

#10158 Spot 0
ジニア

わたくしに意見を求めますのね。 であれば、数え切れないほどの優れた美術展を鑑賞してきた、 わたくしの経験から言わせてもらいますわ。

#10159 Spot 0
ジニア

今回の展示のテーマは「青春」。 今こそ作品達を携えてこちらの鳥かごのような部屋を離れ、 この学校で最も青春に満ちた舞台を掴み取るべきではなくて?

#10160 Spot 0
写真部の生徒A

青春にふさわしい舞台……。 ……そういうことか! 写真展を、学校全体でやればいいんだね!

#10161 Spot 0
ジニア

ええ、学校全体を展示館に見立て、 一枚一枚の写真にとって、最も鮮やかに輝く場所を見つけて差し上げるのです。

#10162 Spot 0
ジニア

例えば……あの食べ物の写真。 わたくしの見立て通りなら、あれは食堂で売られているおでんですわよね? 皆に広く愛されているのに、なぜそれを食堂の一番目立つ場所に飾らないのです?

#10163 Spot 0
写真部部長

……おお、いいね! その写真が撮られた学校の風景の中に展示すれば、 確かにもっとインパクトがある!

#10164 Spot 0
写真部の生徒A

そのアイディア、最高じゃない! バスケのダンクシュートの瞬間の写真は、コートの横に置けば……!

#10165 Spot 0
写真部の生徒B

じゃあ、長距離走のゴールテープを切る瞬間の写真をグラウンド付近に置くのは? 通りがかった人は、絶対運動会のことを思い出すよ!

#10166 Spot 0
写真部の生徒C

いいな! そもそも俺たちって、 学校での青春の瞬間を思い出してもらうために展示をやってたんだよな! 誰も来ないなら、俺たちがみんなの所へ届ければいいんだ!

#10167 Spot 0

活発に意見が交わされる中で、ジニアさんは嬉しそうにこちらを向いた。

#10168 Spot 0
ジニア

さぁ、案内人さん。 わたくしたちも、作品をぴったりの場所に飾りましょう?

#10170 Spot 0

その後の時間は、私とジニアさんは、学校中に写真を飾っていった。

#10171 Spot 0
player

この「ゴールライン」も設置完了。 最後の一枚は……。

#10172 Spot 0
ジニア

こちらは、どこに飾れば良いのでしょう?

#10173 Spot 0
ジニア

普通の雲の写真にしか見えませんわ。 学校の青春とは関係ないように思いますけれど。 本当にこれが展示品なんですの?

#10174 Spot 0
player

えーと…… どこで撮ったかわかったと思います。 行きましょう。

#10176 Spot 0

向かった先は、傾斜のかかった草地。 遠くのグラウンドから、生徒の楽しそうな声が風に乗って運ばれてくる。 校内放送では、放送部員がよく通る声で芸術展覧会の実況中継をしていた。

#10177 Spot 0
ジニア

こんな場所に連れてきて、どうするおつもりですの?

#10178 Spot 0
player

こっち、寝転んでみて。

#10179 Spot 0
ジニア

……庶民の方々に伝わる不思議な儀式か何かかしら?

#10180 Spot 0

ジニアさんは戸惑った様子だったが、迷いのない私の行動を見て、 それに倣うかのようにスカートの裾を持ち上げ、芝生に寝転んだ。

#10181 Spot 0

そよ風が彼女の髪を撫でる。一日中忙しくしていた彼女は 少し疲れた様子だったが、その口元はかすかに上がっていた。

#10182 Spot 0
ジニア

はい、お望み通り寝ころびましたわよ。 そろそろ解説をお願いできまして、案内人さん。

#10183 Spot 0

草の爽やかな香りと、少女の髪の香りが交じり合う。 乱されそうになった思考を整え、私は咳払いをした。

#10184 Spot 0
player

この写真……「雲」の撮影日に気づいたんです。

#10185 Spot 0
player

その日、一飜市の高校は、どこも一学期の期末試験真っ最中のはずでした。 あ、一飜市の学校はみんな二期制で、 各学期末には試験を受けて、学習の成果を試されるんです。

#10186 Spot 0
player

なので、この「雲」は、期末試験を終えて、 解放感に溢れている時に撮ったものじゃないかと。

#10187 Spot 0
ジニア

ふふっ、そうでしたのね。

#10188 Spot 0
ジニア

……終わりですの?

#10189 Spot 0
player

……はい。

#10190 Spot 0
ジニア

なんですの、これから面白い物語が始まるのかしらと思いましたのに。

#10191 Spot 0
player

まあ……そういえば、ジニアさんは「期末試験」も知らないですよね。 どう説明すればいいかな……。

#10192 Spot 0
貴族の言葉で説明する。 → Spot 10193
麻雀の言葉で説明する。 → Spot 10196
#10193 Spot 0
player

えーと、 来る日も来る日も貴族の作法を学んだ令嬢が、一族の栄誉を掛けた舞踏会を 無事に終え、リラックスした時に創作した作品だと思ってもらえれば。

#10194 Spot 0
ジニア

それなら……身に染みてわかりますわ。

#10196 Spot 0
player

勝つまでやめられない麻雀を半年打ち続けて、やっと勝ったって時に、 ふと撮った写真だと思ってもらえれば。

#10197 Spot 0
ジニア

し……庶民の生徒さんも、そのような日々を送っていますのね。 あまりにも惨いですわ……。

#10199 Spot 0
ジニア

つまり、撮影した方は、努力と苦労に満ちた勉強の旅を終えたばかりでしたのね。 試験が終わった日、校舎を飛び出し、体を芝生に預けて…… 目の前には青い空が広がり、雲が何にも縛られずに浮かんでいる…… その時、この写真を撮った。

#10200 Spot 0
ジニア

こういう気持ちを表現していましたのね。 自分の努力が納得のいく回答になった時、呼吸まで雲のように軽やかになって…… 素朴で、楽しく、自由……それが、この方の考える青春。そういうことかしら?

#10201 Spot 0
player

ジニアさんは、共感力がとても高いんですね。

#10202 Spot 0
ジニア

ふふっ、あなたが面白い物語の中に連れて行ってくださった、と言うべきですわ。

#10203 Spot 0
ジニア

撮影した方の本当の意図は確かめようがありませんけれど、あなたのおかげで、 この写真と青春との繋がりが感じられましたわ。ありがとうございます。 さあ、展示を完成させましょう。

#10204 Spot 0
はい。 → Spot 10207
光栄です。 → Spot 10207
#10207 Spot 0

全員が努力した結果、学校の掲示板で写真展が話題になり、 写真が多くの人に見られることになったため、大成功を収めた。 役目を終えた「謎の転校生ジニア」と私は、 祝勝会をやっている中からそっと抜け出した。

#10208 Spot 0
ジニア

今日の学校体験は、期待を裏切らないものでしたわ。 いっそ朝葉高校の校長先生にお願いして本当の編入生にしてもらい、 より多くの時間を過ごせるようにしていただこうかしら。

#10209 Spot 0
ジニア

ああ、言い忘れていましたけれど、 校長先生とわたくしの父は長年の友人なのですわ。

#10210 Spot 0
player

ジニアさんなら、そういうことがあったとしても特に驚きませんね……

#10211 Spot 0
ジニア

本当に不思議なものですわね……。庶民の方が、ごく限られた条件下で、 芸術と呼べるような面白い創作ができるなんて、 あなたの案内がなければ、おそらく一生気づけないままだったと思いますわ。

#10212 Spot 0
ジニア

日直のこともそうですわ。 「当番が順番に黒板を消す」という約束について聞いた時、 貴族も同様に約束を重んじてきたことを思いだして、ますます面白いと思いました。

#10213 Spot 0
ジニア

それに学食のおでんも、取り立てて高価な食材が入っているわけでもなかったのに、 食べきってしまうのが惜しいほどに美味でしたわ。

#10214 Spot 0
ジニア

さらに、あなたは一日中「転校生」役を演じるわたくしにお付き合いくださって、 「一生懸命庶民のふりをしてるジニアさんは可愛いです」なんて言って、 笑ってくれましたわね。

#10215 Spot 0
ジニア

あなたがいなければ、今回の旅程も、ただの物見遊山になっていたことでしょう。 今日のように、本当にここの一員になった気持ちで、本来の身分やしがらみを忘れ、 素朴で活気に満ちた生活をずっと続けたいと思うこともなかったはずですわ。

#10216 Spot 0
ジニア

やはり頼れる旅の仲間がいるというのは、とても大事なことですわね。 今日の案内人としての評価は、ひとまず90点といたしますわ。

#10217 Spot 0
10点は、どこで引かれたんですか? → Spot 10218
#10218 Spot 0
ジニア

もちろん、あなたに伸びしろを残しておくためですわ。

#10219 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、少し休みましょう。 芝生に寝転んで、一緒に学校の夕空を眺めるのはいかが?

#10220 Spot 0
ジニア

きっととても素敵な、自由な気持ちになりますわ。

#10221 Spot 0
player

いいですよ。

#10222 Spot 0
ジニア

………………!?

#10223 Spot 0
player

どうしました?

#10224 Spot 0
ジニア

なぜ、わたくしを見ているのです。

#10225 Spot 0
player

ジニアさんも、私を見てましたよね。 でなければ、気付くこともないですよね?

#10226 Spot 0
ジニア

み、見てませんわ。 視界の端に入って、それで気付いただけですわ!

#10227 Spot 0
player

まあ、その…… ここには、空よりもっと見る価値のあるものがあるな、と……。

#10228 Spot 0

例えば、一緒に芝生に寝転んでいる人の、夕日に照らされた横顔とか。

#10229 Spot 0End

ジニアさんのきらめく瞳と、赤く染まっていく耳の先を見つめながら、 この学校ならではのときめきを伝えるのは、また次の機会にしようと思った。

End1.青春のときめき — 勇気の宝玉 ×1
#10233 Spot 0
player

ジニアさんの力が加わるのなら、写真展も期待できるものになりそうですね。

#10234 Spot 0
ジニア

ふふ、そういうことでしたら、 庶民の皆さんに本当の華麗なる芸術展がどういうものか、 見せつけて差し上げませんと!

#10235 Spot 0

ジニアさんは、写真部の生徒たちと何事か話した後、どこかに電話を掛けた。 まもなく、イベント会社からプロの設営チームが駆けつけた。 様々な道具や材料が運び込まれ、一同はすぐに作業に取り掛かった。

#10237 Spot 0
写真部の生徒A

い、痛たた……夢じゃないよね? プラスチックのパネルが、 マホガニーの額縁になってない? それに、この、人が通ると自動で音声が 流れる解説機……市立美術館にあるのと同じやつだよ!

#10238 Spot 0
写真部の生徒B

あ、あれ、真ん中の、ベルベットの赤い布がかかってる作品! 「ローズ芸術財団」が持ってる巨匠の作品の原本じゃないか! 保険料だけで、俺たちの写真展が十回は開けるって聞いたぞ!

#10239 Spot 0
噂を聞きつけた記者

そこの生徒さん! どうやってあの謎多き「ローズ芸術財団」からコレクションを 借りることができたのか、教えてくれないか!?

#10240 Spot 0
美術愛好家

ここの展示のレベルは、プロの美術館並みだ。 やはり、朝葉高校はすごい人材を隠してたんだな。

#10241 Spot 0
美術愛好家

目玉の巨匠の作品もさることながら、 学生たちの作品も、なかなかのポテンシャルを秘めている。 素晴らしい!

#10242 Spot 0
校長

皆さん、ちょっと通して……! 誰だ? どのクラスの生徒がこんな写真展を!? 誰のアイディアかね!?

#10243 Spot 0
写真部の面々

こ、校長先生!?

#10244 Spot 0
ジニア

校長先生、わたくしですわ。 見学に来た一般客のつもりでいたのですけれど、少々お手伝いしたくて。

#10245 Spot 0
校長

お手伝い!? この「解き放たれた薔薇」は、かの「ローズ」の所蔵品だぞ! って、あ、あなた様は……その背後にいる、一族の……ジニアお嬢様では!?

#10246 Spot 0
ジニア

しーっ。校長先生? わたくしはただ、静かに学生生活を体験したかっただけですの。 お静かにお願いしますわ。

#10247 Spot 0
校長

は、はっ! 静かに! 何があろうと静かにいたします!

#10248 Spot 0
校長

急げ! 今からジニアお嬢様とそのご友人はVIP待遇だ! ご来場のメディアの方々にも失礼のないように!

#10249 Spot 0
校長

レッドカーペットを校門から応接室まで敷け! 校内放送で歓迎の音楽を流せ! それから警備員! 警備員はどこだ!?  少なくとも十人は必要だぞ!

#10250 Spot 0
ジニア

!?

#10251 Spot 0
ジニア

……お静かにと、申し上げたはずですわよ?

#10252 Spot 0
player

あはは……。 校長先生が思う「静かに」は、ジニアさんのと少しズレてるんでしょうね。

#10253 Spot 0

その日、一族の作法に則り、私とジニアさんはVIPとして朝葉高校を見学した。 ジニアさんの優雅な微笑みの下には、わずかに寂しげな色が滲んでいた。

#10254 Spot 0End
ジニア

ああもう、こうなるってわかっていたら……。 家で執事が花に水をやる様子を眺めていた方がマシでしたわ……!

End3.好事魔多し — コイン ×12000
#10258 Spot 0
player

貴族が雇う専門チーム、どんなものか見てみたかったんですよ。

#10259 Spot 0
ジニア

ふふ、このわたくしが、あなたをがっかりさせることなどあり得ませんわ。

#10261 Spot 0
プロスタッフ

……つまり、我々は、この…… チラシを印刷すればいい、ということでよろしいでしょうか?

#10262 Spot 0
ジニア

ええ、必ず最高級仕様で頼みますわ。 要件はメールでお送りしたはずですが……いかがなさいました? その表情、何か問題でも?

#10263 Spot 0
プロスタッフ

いえ、とんでもございません。 ジニアお嬢様のご要望は、必ずや叶えてみせましょう!

#10264 Spot 0
プロスタッフ

では最後にもう一度、ジニアお嬢様のご要望を確認させていただきます。 300グラムのベルベット調特殊紙、両面24金箔押し、 角には手彫りエンボス加工、さらに校章は特注ロイヤルブルーのインクで…… と、これらの仕様でよろしいですね?

#10265 Spot 0
ジニア

ええ、問題ありませんわ。 あ、そうでした、一枚ごとに封筒も付けてくださいませ。もちろん封蝋も。

#10266 Spot 0
プロスタッフ

し、しかしこの仕様では…… 箔押しとエンボス加工だけで、最低でも三日分の工数ですし、 手作業の封蝋は一枚一枚個別に行う必要がございますので、恐らく……

#10267 Spot 0
ジニア

もちろん無理は承知の上ですわ。 ですが、皆さんをプロと見込んで、そこを即日でお願いしたいのです! 追加料金でしたらいくらでもお渡しします!

#10268 Spot 0
プロスタッフ

承知いたしました……! 直ちに全スタッフを動員し、最優先で作業して参ります!

#10269 Spot 0

三時間後、専門チームは、芸術品並に精巧なチラシの束を抱えて戻ってきた。 一枚一枚がベルベット調の封筒に入れられ、 封蝋のジニアさんの家の紋章が金に輝いている。しかし……

#10270 Spot 0
写真部の生徒

ジニアさん、手伝ってくれて本当にありがとう。けど、何と言えばいいか……。 今連絡があって、お客さんがあまりにも少ないから展示会は早めに終わらせるって。 チラシは……もう使わないかも。

#10271 Spot 0
ジニア

……そうでしたの、残念ですわね。 もう使わないようですし、 このチラシはそちらの製作サンプルとして使っても構いませんわ。

#10272 Spot 0
プロスタッフ

はっ! ジニアお嬢様、ありがとうございます!

#10273 Spot 0

多大な労力をかけて制作したものが世に出る機会を失い、 ジニアさんの見学する気も失せてしまった。

#10274 Spot 0
ジニア

ごく限られた時間だけで、誰も見てくれないからって打ち切るなんて……。 庶民の方は自分の芸術にそんなに自信がございませんの? わたくしの招待状の完成を待っていれば、事態は変わっていたかもしれませんのに。

#10275 Spot 0
ジニア

……その表情は、どういう意味かしら。 まさか……まさか本当に、わたくしが遅すぎたとおっしゃりたいんですの?

#10276 Spot 0
ジニア

……わかりましたわ。 どうやら、庶民の世界における「効率」について、 認識を改める必要がありそうですわね。

#10277 Spot 0End
ジニア

笑わないでくださいまし! もう……。罰として、また今度、一飜市の名所を案内してもらいますわよ。

End2.暴走するお嬢様 — コイン ×8000

ようこそ、貴族の世界へ!

絆LV5で開放

Possible Endings

End4.ジニアの世界
月光の福袋 ×1
End5.お屋敷見学ツアー
意志の宝玉 ×1

Scenario Script

Spots 1, Scenes 228, Choices 13, Endings 2

#10000 Spot 0
#10001 Spot 0
ジニア

着きましたわ、{var:player_nickname}さん。ようこそ、わたくしの屋敷へ。

#10002 Spot 0
player

もう着いたんですか? あのお屋敷までは、まだ距離がありますけど……

#10003 Spot 0
ジニア

あら? わたくし、申し上げませんでした? 今通り過ぎたあの門が、わたくしの家の正門ですわよ。

#10004 Spot 0
ジニア

一飜市に長期滞在すると決めたところ、 両親が、こちらの近郊のお屋敷を買ってくださいましたの。

#10005 Spot 0
ジニア

ここから先、今見えているエリアはすべて、 わたくしの家だと思っていただいて構いませんわ。

#10006 Spot 0
player

すべてのエリアが!?

#10007 Spot 0
ジニア

この間、朝葉高校をご案内いただいたひと時は、とても楽しかったですわ。 家に帰ってから、ずっとお礼はどうしようかとばかり考えていましたの。

#10008 Spot 0
ジニア

貴族の礼儀の中でも、とりわけ重要なのが、 借りには必ず見合うお返しをすること。

#10009 Spot 0
ジニア

そこで、色々と考えた結果、わたくしも案内役となって、 あなたをわたくしの家にお招きするのが一番だと思いましたの。

#10010 Spot 0
これじゃ釣り合ってないですよ! → Spot 10012
光栄の極みです……。 → Spot 10012
#10012 Spot 0
ジニア

遠慮は無用ですわ。これでもまだ足りないくらいですもの…… それでは、改めてご挨拶させてくださいな。

#10013 Spot 0
ジニア

ようこそ、わたくしのお屋敷へ、 {var:player_nickname}さん。

#10014 Spot 0
???

お嬢様…… やはり、この危険人物をお連れになったのですね。

#10015 Spot 0
player

えっ!? 危険人物って……わ、私のこと?

#10016 Spot 0
ジニア

いきなり失礼ですわよ。 ……コホン、ご紹介いたしますわ。わたくし付きの執事、メアリーです。 メアリー、先ほどの発言は一体どういう意味ですの?

#10017 Spot 0
メアリー

情報によれば、お嬢様が招待なさったこの客人は、 一飜市の複数の不穏分子と密接な関係にあるとのこと。

#10018 Spot 0
せ、説明させて……! → Spot 10020
私が? 不穏分子と? → Spot 10020
#10020 Spot 0
ジニア

メアリー、わたくし、あなたの意見はいつも尊重しているつもりですわ。 でもだからといって、わたくしの交友関係にまで 口出しして良いということにはなりませんわよ。

#10021 Spot 0
ジニア

わたくしは{var:player_nickname}さんを、あなたと同じくらいに信頼しています。 ですから、あなたにも同様に敬意を払ってもらいたいのですわ。 よろしくて?

#10022 Spot 0
メアリー

……かしこまりました、お嬢様。 ですが、本日はお嬢様にとって特別な日…… 本当に、これでよろしいのでしょうか。

#10023 Spot 0
ジニア

しーっ!

#10024 Spot 0
メアリー

……承知いたしました、ジニアお嬢様。 では、今回だけは特例といたしましょう。

#10025 Spot 0
特別な日……? → Spot 10026
#10026 Spot 0
ジニア

なんでもありませんわ。 とにかく、今日の予定は、きっと驚くこと間違いなしですわよ!

#10027 Spot 0
メアリー

それでは雀士様、どうぞ中へ。 わたくしはお嬢様のおそばで、お二方の身の安全をお守りいたします。

#10028 Spot 0
メアリー

(じー)

#10029 Spot 0
すごく、監視されてる感じが……。 → Spot 10031
ジニアさんの家でそんな危険なんて! → Spot 10031
#10031 Spot 0
メアリー

ご安心を。 あなた様とお嬢様が「執事令」を発動させるような行為をなさらなければ……

#10032 Spot 0
player

「執事令」……って、何ですか?

#10033 Spot 0
ジニア

わたくしの行動を制限し、安全を守るため、 家の使用人に与えられている特別な権限ですわ。

#10034 Spot 0
ジニア

つまり、有事の際は、使用人はわたくしの意志に関わらず 非常措置を取れる……と言えば良いかしら? 最も重い第一執事令ともなれば、 一飜市全域に戒厳令が敷かれる事態になるとかならないとか。

#10035 Spot 0
player

それって、すごく物騒なことでは!?

#10036 Spot 0
ジニア

そうそう発動するような条件ではありませんし、ご心配には及びませんわ。 さ、こちらへ。

#10037 Spot 0
ジニア

この先がメインの遊歩道ですわ。どうぞご覧あそばせ。

#10038 Spot 0
メイドたち

ご機嫌麗しゅう存じます、ジニアお嬢様!

#10039 Spot 0

オープンカーがメインストリートに入ると、 道の両脇に控えたメイド達が揃ってお辞儀をした。

#10040 Spot 0
player

ジニアさん、 白鳥の湖を一か所、緑地を二か所、 それから様式の違う庭園を三か所も案内してもらいましたけど……

#10041 Spot 0
player

ジニアさんの家って、どれだけ広いんですか!?

#10042 Spot 0
ジニア

うーん、具体的な面積はわたくしもよく存じていないのですけれど、 平方キロメートル単位……だったかしら?

#10043 Spot 0
player

へ、平方キロメートル……。

#10044 Spot 0
ジニア

ふふ、ずっと景色ばかり見ていても飽きてしまいますわよね。 わたくしが生活している屋敷の中もご覧あそばせ!

#10047 Spot 0
player

あの……景色を見るのはもう終わりって言ってませんでした? だとしたら、ここは一体……?

#10048 Spot 0
ジニア

ええ、言いましたわ。 ここは、あくまでもわたくしのウォークインクローゼット。 以前訪れた熱帯雨林のような内装にしただけですわ。ほら、カーテンを開ければ、 木の枝に服がかかっているのが見えますでしょう。

#10049 Spot 0
player

私だったら、どの服がどこにかかってるか、絶対に覚えられないな……。

#10050 Spot 0
ジニア

こちらは、わたくしの書斎。 とある科学都市を参考に改装しましたの。

#10051 Spot 0
player

科学都市……? 至って普通の書斎にしか見えないですけど……。

#10052 Spot 0
ジニア

ボタンを押せば、読みたい本が浮かび上がる仕組みになっているのですわ。 例えば、このように。

#10053 Spot 0
player

め、目の前に表示されてる! すごい……。 あ、この赤いボタンは?

#10054 Spot 0
ジニア

あ……。 あれは、取り留めもなく書いたボツ原稿を燃やすための火炎放射ボタンですわ。 使われる際はお気をつけくださいな。

#10055 Spot 0
player

室内にそんな危ないものを設置しないでくださいよ!

#10056 Spot 0
ジニア

では、ここが何の部屋なのか当ててみてくださる?

#10057 Spot 0
player

スキー場……? いやでも、いくら貴族だと言っても、家の中にスキー場があるなんて、 さすがに理解が追いつきませんね……。

#10058 Spot 0
ジニア

ぶっぶーですわ! ここはスイーツ庫。 あの辺りが隠し冷凍庫になっていて、いつでも様々なスイーツを揃えていますの。 一年中、室温を一定に保つための人工雪が降っているのですわ。

#10059 Spot 0
player

そういえば、一面の銀世界なのに、そこまで寒くないですね。

#10060 Spot 0
ジニア

冬の気分を味わえるよう、 気温を氷点下まで下げられる温度調節設備もありますけれど、いかが?

#10061 Spot 0
player

遠慮しときます! 絶対風邪ひいちゃいますって!

#10062 Spot 0
ジニア

……という具合で、これらの部屋の内装のインスピレーションや調度品は、 どれもこれまでの旅先から得たものなのです。 一種の旅の記念ですわ。

#10063 Spot 0
player

そう言われたら、確かに、ジニアさんの旅を追体験しているかのようでした。

#10064 Spot 0
ジニア

お褒めに預かり光栄ですわ。

#10065 Spot 0
ジニア

わたくし、有意義な旅の出来事は、いつまでも脳裏に焼き付いておりまして…… 好きな景色に出会うたびに、その感動をすぐ傍に置いておきたくなるのですわ。

#10066 Spot 0
player

普通、景色を残す方法というと、写真じゃないですか?

#10067 Spot 0
ジニア

でも、この方が、写真よりずっと生き生きと わたくしの生活に溶け込んでくれるでしょう。

#10068 Spot 0
ジニア

例えば、このバスルームは、かの有名な水の都をイメージして作りました。

#10069 Spot 0
ジニア

そこへ旅行した時、ちょうど年に一度のカーニバルをやっていたのです。 わたくしは祭りを祝う人々の流れに乗って、 通りや路地を練り歩きましたわ。

#10071 Spot 0
player

水の都って、たしかジニアさんのご実家近くですよね? 指折りのセレブなのに、水の都の誰も、ジニアさんに気付かなかったんですか?

#10072 Spot 0
ジニア

ええ、仮面をつけておりましたので。

#10073 Spot 0
ジニア

おかげで人目も気にせず、心ゆくまで食べ歩きをしたり……

#10074 Spot 0
ジニア

ストリートバンドに合わせて思う存分踊ったりして、 スカートの裾がしわくちゃになっても、誰も何も言いませんでしたわ。

#10076 Spot 0
話を聞いてると、すごく魅力的に感じます。 → Spot 10077
その時のジニアさんを見たかったです。 → Spot 10081
#10077 Spot 0
ジニア

ええ、わたくしが大切にしている思い出の一つですわ。

#10078 Spot 0
ジニア

でも当時は、こんな姿を見られたらどうしよう、と、とても心配していました。

#10079 Spot 0
ジニア

だから、いつか、もっと純粋な気持ちで祝祭を楽しめる日が来ることを、 心待ちにしているのですわ。

#10080 Spot 0
ジニア

その時は、あなたも一緒にお付き合いくださる?

#10081 Spot 0
player

……きっとすごく可愛いんでしょうね。

#10082 Spot 0
ジニア

い、いきなり何をおっしゃいますの! それに、わたくしはいつも十分魅力的ですわ!

#10083 Spot 0
ジニア

……でも、あの頃の自分も懐かしく感じられますわね。

#10084 Spot 0
ジニア

あなたと一緒なら、きっとより楽しめるような気がします。

#10085 Spot 0
ジニア

決まりですわ! 来年のカーニバルは、わたくしと一緒に行きますわよ!

#10086 Spot 0
メアリー

コホン。失礼いたします。

#10087 Spot 0
メアリー

お嬢様、レッスンのお時間でございます。

#10088 Spot 0
ジニア

……一日くらいお休みにできませんの? お客様もいらしていますのに。

#10089 Spot 0
メアリー

以前、旅行の時間と引き換えで、と仰いましたよ。 貴族として、ご自身の言動には責任をお持ちください。

#10090 Spot 0
メアリー

ましてや、本日は例の件もございます。 ですので、レッスンをキャンセルすることはできません。

#10091 Spot 0
ジニア

で、ですが……

#10092 Spot 0
メアリー

もし出来ないとおっしゃるのなら、 ありのままをお父上にご報告いたします。

#10093 Spot 0
ジニア

……本当に頑固なんだから。

#10094 Spot 0
ジニア

わかりましたわ、行けば良いのでしょう。 ただし、お客様も一緒ですわ。

#10095 Spot 0
player

……待って、私も参加するんですか!?

#10111 Spot 0
ジニア

幸い、本日は乗馬レッスンですから、ただ立っているだけの姿勢レッスンよりは ずっと面白いですわ。 では参りましょう。わたくしの親友をご紹介いたしますわ。

#10113 Spot 0
ジニア

どうどう、リュサンドロス。

#10114 Spot 0

全身雪のように真っ白な馬が、やや興奮したように前脚を上げた。 しかしジニアさんは少しも恐れることなく、そっとその首筋を撫でる。 馬が従順に頭を垂れると、彼女はひらりとその背に跨った。

#10115 Spot 0

馬上のジニアさんは、普段の優雅な雰囲気とは一味違って、 思わず仰ぎ見てしまうほどの気高さと誇りを纏っていた。

#10116 Spot 0
すごく格好いいです。 → Spot 10118
ジニアさんにこんな特技があったなんて! → Spot 10118
#10118 Spot 0
メアリー

この「リュサンドロス」は、この屋敷の馬の中でも一番気性が荒く、 誰にも懐こうとせず、お嬢様にだけ従順なのです。

#10119 Spot 0
メアリー

お嬢様も、リュサンドロスを他の方にお見せになることは滅多にありません。 あなた様のために、一番のお気に入りを連れてこられるとは……。

#10120 Spot 0
メアリー

どうやらあなた様は、わたくしが思う以上に、 お嬢様にとって重要な方のようですね。

#10121 Spot 0
メアリー

{var:player_nickname}様。

#10122 Spot 0
player

そんなに見つめられると、ちょっと怖いんですけど……?

#10123 Spot 0
メアリー

お嬢様は、些か衝動的な面がございます。あなた様さえ良ければ、 そんなお嬢様のブレーキ役になっていただきたいのです。

#10124 Spot 0
任せてください。 → Spot 10126
どこか含みのある言い方ですね? → Spot 10127
#10126 Spot 0
メアリー

あなた様のご理解に、今のうちに感謝申し上げます。

#10127 Spot 0
メアリー

これは、私からの善意による忠告とお受け取りください。

#10129 Spot 0
ジニア

どうです? わたくしのこのような格好いい一面、まだ見たことはございませんでしたでしょう?

#10130 Spot 0
すごく上手でした。 → Spot 10131
優雅! 実に優雅でした!! → Spot 10131
#10131 Spot 0
ジニア

お褒めにあずかり光栄ですわ。 馬はとても繊細な動物……騎手が焦ると、馬も荒れてしまいます。 ですから、この乗馬レッスンは、技術よりも忍耐力を鍛えるためのものなのですわ。

#10132 Spot 0
レッスンが全部嫌という訳でもないんですね? → Spot 10133
#10133 Spot 0
ジニア

……ええ、もちろん。昔、礼儀作法の授業に出たくないあまり、 わざと先生のカツラを椅子に貼り付けたことがありまして…… 罰として、父に厩舎での反省を命じられました。

#10134 Spot 0
ジニア

その時は、わたくしを気にかける者などおらず、わたくしは厩舎で座り込み、 馬に話しかけていましたわ。すると、あの子達は尻尾を振ってくれたり、 頭を手にこすりつけたりしてくれました。

#10135 Spot 0
ジニア

父は、「動物と心を通わせられるのも、貴族の素養の証」と言って、 乗馬のレッスンを追加したのです。でも、わたくしは割と気に入っています。

#10136 Spot 0
ジニア

わたくしが嫌うのは、ただ「一族の体面」のために、 偽りの自分を演じること……それだけですわ。

#10137 Spot 0
ジニア

貴族が礼儀作法を修めるのは、内面にしろ外面にしろ、 自らの尊厳、品格、そして教養を示し、 世の模範となるためであるべき。わたくしは、そう考えているのです。

#10139 Spot 0
player

ジニアさん……。

#10140 Spot 0
ジニア

こんな話、以前は馬にしか話せませんでしたけれど、 今はあなたがいてくださいますわね。やっと、聞いてくださる方ができましたわ。

#10141 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、 今日はわたくしの都合で振り回してしまって…… どうかご容赦くださいませね。

#10142 Spot 0
player

気にしないでください。 ジニアさんと一緒なら、何をしていても楽しいので。

#10143 Spot 0
ジニア

……わたくしも、そう思いますわ。 あなたがいると、時間が経つのがとても早く感じられます。

#10144 Spot 0
ジニア

……今日のレッスンはこれで終わりですわ! ここからは、わたくしたちの自由時間ですわよ。

#10145 Spot 0
メアリー

お嬢様、雀士様にはお帰りいただかねばなりません。

#10147 Spot 0
メアリー

大変申し上げにくいのですが……今晩のご準備に入られる時間です。

#10148 Spot 0
ジニア

……もちろん、忘れてなどいませんわ。

#10149 Spot 0
ジニア

メアリー、包み隠さずお話ししましょう。

#10150 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さんは、今宵の舞踏会のパートナーとして、 わたくしが招待したのです。

#10151 Spot 0
player

そうか……ん?

#10152 Spot 0
メアリー

本日雀士様をお招きになったのは、 事後承諾を狙ってのことでしょう。

#10153 Spot 0
ジニア

お見通しのようですわね、メアリー。 でも、わたくしは絶対に引きませんわよ。

#10154 Spot 0
player

えっと……私の意見は……?

#10155 Spot 0
メアリー

お嬢様、それは承諾しかねます。 お嬢様は一族の至宝、ただの庶民である雀士様など……。

#10156 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さんがいなければ、今夜のパーティーはなかったとしても?

#10157 Spot 0
メアリー

……。

#10158 Spot 0
ジニア

メアリー、今夜のパーティーのインスピレーションは、 まさにこちらの庶民の{var:player_nickname}さんから得ましたのよ。 ですから、これ以上にわたくしのパートナーに相応しい方などいないのですわ。

#10159 Spot 0
player

あ、あの! ちょっと質問いいでしょうか!

#10160 Spot 0
パーティーって、これまたどういう……? → Spot 10162
舞踏会なんて、初耳なんですけど……? → Spot 10162
#10162 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、わたくし言いましたわよね、釣り合ったお返しをすると。 そのお返しが、ただの屋敷の見学で終わるはずがありませんわ。 元々は、今夜のことはサプライズとしたかったのですけれど。

#10163 Spot 0
ジニア

この間の、朝葉高校でのこと……覚えていらっしゃいまして?

#10164 Spot 0
ジニア

生徒全員で芸術活動に取り組む様子は、とても印象深いものでした。 あのように芸術を追い求める方々にとって、自分を表現する機会は とても大切なものなのだろう……と思いました。

#10165 Spot 0
ジニア

そして、わたくしの身分と財力は、まさに芸術の夢を追う方々のための 輝かしい舞台を築くことが出来るものだ……と、考えたのですわ。

#10167 Spot 0
player

「特別な日」っていうのは、このパーティーのことだったんですね?

#10168 Spot 0
ジニア

そうですわ。初めてわたくしの名の下で開催するパーティーなのです。

#10169 Spot 0
ジニア

わたくしの一族にとって、パーティーの主催者となることこそ、自立の象徴。 そして、主催者が選んだダンスパートナーは、全出席者の注目の的となるのです。

#10170 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん。 わたくしの招待を受けて、今宵のパートナーになってくださいますか?

#10171 Spot 0
メアリー

庶民をパーティーに招いたばかりか、ダンスパートナーにまで選ぶとは……。 こんなこと、伯爵様に知られたら……。

#10172 Spot 0
ジニア

メアリー。{var:player_nickname}さんは、わたくしが認めたパートナーです。 そして、庶民の出の芸術家達は、わたくしが見出した宝です。 理由なんて、それだけで十分ですわ。

#10173 Spot 0
ジニア

さあ、{var:player_nickname}さん、お返事を聞かせてくださる?

#10174 Spot 0
光栄です、ジニアさん。 → Spot 10175
#10175 Spot 0
メアリー

……お嬢様、この件は再考の余地があるかと。

#10176 Spot 0
ジニア

これ以上の口出しは無用ですわ、メアリー。 わたくしの判断を信じあそばせ。 {var:player_nickname}さんは決してあなたを、一族を失望させませんわ。

#10177 Spot 0
メアリー

……。

#10178 Spot 0
使用人

お嬢様、メアリー様! 大変です!

#10179 Spot 0
メアリー

何事です。 そんなに慌てて、はしたない。

#10180 Spot 0
使用人

も、申し訳ありません! たった今、リリアン様が体調を崩され、 お嬢様のパーティーにご参加頂けなくなったと連絡が。

#10181 Spot 0
メアリー&ジニア

なんですって!?

#10182 Spot 0
メアリー

リリアン様は、著名人も認めるトップクラスの演奏家であり、 今夜のパーティーの要でもあります。あの方が出演出来ないとなると、 舞台に上がるのは庶民のみ……。私としては同意しかねます。

#10183 Spot 0
メアリー

お嬢様、今夜のパーティーは中止にいたしましょう。

#10184 Spot 0
ジニア

中止……?

#10185 Spot 0
ジニア

嫌ですわ! 一流の演奏家の方がいなければ何だと言うのです? わたくしが招待したゲストの方々のパフォーマンスも、とても素晴らしいですわ!

#10186 Spot 0
メアリー

お嬢様、これも一族の面子のためです。 いかなる理由があろうと、譲れません。

#10187 Spot 0
ジニア

ですが! ゲストの方々は、もうこちらに向かっていますのよ。 今日の公演をずっと楽しみにしていたというのに!

#10188 Spot 0
メアリー

お嬢様もわかっておいでのはずです。 一族の面子が何よりも重要であると。

#10189 Spot 0
ジニア

わたくしにとっては、一人一人の夢が尊重されることの方が重要ですわ!

#10190 Spot 0
メアリー

雀士様、先ほどの約束、覚えていらっしゃいますね。 お嬢様を説得して、パーティーを中止させてくださいますね?

#10191 Spot 0
ジニア

ありえませんわ。{var:player_nickname}さんは わたくしの味方をしてくださるはずよ!

#10192 Spot 0
ジニアを支持し、パーティーの準備を進める → Spot 10196
ジニアを説得し、パーティーを延期させる → Spot 10254
#10196 Spot 0
player

メアリーさん、何があろうと、私はジニアさんを支持します。

#10197 Spot 0
メアリー

雀士様、お嬢様の、身分を失いかねない衝動的な行動に歯止めをかけると、 お約束いただいたはずですよ。

#10198 Spot 0
player

……ですが、私はジニアさんの「貴族の素養」を信じています。

#10199 Spot 0
player

先日の、朝葉高校での常識に囚われない活躍は、 その場にいたすべての人から称賛されました。

#10200 Spot 0
player

突飛な発想をする時はありますが、決して無茶をする人ではありません。 何より、ジニアさんは既に、自分の決定に責任を持てる人です。

#10201 Spot 0
player

ジニアさん、このパーティーのために、ずっと準備してきたんですよね?

#10202 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん…… やはり、わたくしの目に狂いはありませんでしたわ。

#10203 Spot 0
メアリー

……はぁ……。承知いたしました。仮にパーティーが失敗となった場合は、 私の監督不行き届きとして、旦那様に私への処罰を願い出ることと致しましょう。 ですがお嬢様、一つだけ、条件がございます。

#10204 Spot 0
ジニア

条件? なにかしら。

#10205 Spot 0
メアリー

お嬢様ご自身が舞台に立ち、ご自身のやり方で、このパーティーが価値あるもの、 また「ジニア」の名にふさわしいものであるとお示しください。

#10206 Spot 0
ジニア

……ええ。 その条件、受け入れますわ。でも……

#10207 Spot 0
ジニア

メアリーがそう言わずとも、 わたくし、自分の力で証明してみせるつもりでいましたわ!

#10208 Spot 0
メアリー

結構です。 では、雀士様。あなたはわたくしと来ていただきます。

#10209 Spot 0
player

え? ど、どこへですか?

#10210 Spot 0
メアリー

そう警戒せずとも構いません。 ジニアお嬢様のパートナーを務めるからには、パーティーが始まる前に、 あなたの礼儀作法全般について、鬼の特訓をつけさせていただきます。

#10211 Spot 0
メアリー

これに関しては、交渉の余地はございません。 本日、私は既に十分すぎるほど譲歩いたしましたので。

#10212 Spot 0
player

鬼の特訓って何ですか! そんなの聞いてませんよ!?

#10213 Spot 0
ジニア

まぁ……確かに。 わたくしも、ちぐはぐなダンスを踊るあなたなんて見たくありませんもの。 頑張ってくださいまし。

#10214 Spot 0
player

た、助けてー! ジニアさーん!?

#10216 Spot 0

特訓を終えると、パーティーはつつがなく開催された。 ダンスの時間になると、ジニアさんがそっと私の右腕に手を絡めてくれる。 ――合図だ。緊張しながら、二人で舞台の中央へと歩み出た。

#10217 Spot 0

自分のダンスはややぎこちない動きになってしまったが、 鬼の特訓と彼女のリードのおかげで、 なんとかダンスを踊りきることができた。

#10220 Spot 0
ジニア

……ふふっ。

#10221 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、いかがでした? わたくしのお礼は、まさしく「ジニア」の名にふさわしいものでしたわよね?

#10222 Spot 0
player

もちろんです。お屋敷の風景にも圧倒されましたけど、 キラキラ輝くジニアさんは、もっと印象的でした。

#10223 Spot 0
ジニア

ふふ、では本日の記憶を、大切にしまっておいてくださいまし。

#10224 Spot 0
player

そうします、ジニアさん。

#10226 Spot 0
ジニア

……これまで、わたくしは、 心の赴くままに旅できるような自由が欲しいと思っていました。

#10228 Spot 0
ジニア

ですが今日、あなたがわたくしの味方になってくれた時、気付いたのです。 わたくしが本当に求めていたのは、「籠から逃れられる自由」ではなかったのだと。

#10229 Spot 0
ジニア

わたくしは、バディが欲しかったのです。

#10230 Spot 0
player

バディ?

#10231 Spot 0
ジニア

ええ。 一緒に屋敷をこっそり抜け出して、一緒に食事をしたり、動物達と話したり、 行きたい場所にどこへでも一緒に行けるような、そんなパートナーですわ!

#10232 Spot 0

ジニアさんは深呼吸を一つすると、まばゆいばかりの瞳で私を見つめた。

#10233 Spot 0
ジニア

……{var:player_nickname}さん、 わたくしのバディに、なってくださいますか?

#10234 Spot 0
もちろん、喜んで。 → Spot 10235
もう、なってるつもりだったよ? → Spot 10237
#10235 Spot 0
player

これからジニアさんが見せてくれる景色、楽しみにしてるよ。

#10237 Spot 0
ジニア

ふふ、その自信も、わたくしの影響かしら?

#10238 Spot 0
メアリー

……コホン。

#10239 Spot 0
ジニア

メアリー!? まだいたんですの!?

#10240 Spot 0
メアリー

雀士様、夜も更けましたので、そろそろお引き取りくださいませ。 お嬢様の住まいに部外者を宿泊させることは、一族の規則で禁じられております。

#10241 Spot 0
ジニア

またそんなことを……。 こんなに広いお屋敷なのですわよ、今夜はこちらで過ごしていただきますわ!

#10242 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、逃げますわよ!

#10243 Spot 0
メアリー

そんなこと、許されません! お嬢様! せめて部外者を寝室にお連れすることだけは! それは第三執事令に……!

#10244 Spot 0

焦りを含んだメアリーさんの呼びかけもどこ吹く風、 ジニアさんは私の手首を掴み、階段へと駆け出した。

#10245 Spot 0
ジニア

誰もついて来ないでくださいまし!

#10246 Spot 0
player

ジニアさん、私を誘拐でもするつもり?

#10247 Spot 0
ジニア

そうではありませんわ。 来月に一族の集まりがありまして、わたくし帰りたくないのです。 ですので……

#10248 Spot 0
ジニア

わたくしの逃避行を手伝ってくださらない? 一緒に旅をして、もっと多くの景色を見て、 より多くの「隠されしお宝」のために、舞台を作るのですわ!

#10249 Spot 0
player

そんな大事なこと、走りながら言うものじゃないよ! もっとこう、ちゃんと計画しないと!

#10250 Spot 0End
ジニア

ふふ。では、あなたにお任せしますわ! 楽しみにしておりますわよ!

End4.ジニアの世界 — 月光の福袋 ×1
#10254 Spot 0
player

メアリーさん、私もパーティーは延期すべきだと思います。

#10256 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん? あなたも、わたくしのわがままだと、そうおっしゃるの?

#10257 Spot 0
player

いや、ジニアさんの思いは、とても尊いものだと思いますよ。

#10260 Spot 0
player

でも、きっと今日招いたゲストにも、 リリアンさんに会えるのを楽しみにしてる人がいると思うんです。 なので、延期した方が、より良い形に納まるかもと……。

#10261 Spot 0
ジニア

それもそうですわね……。 気付かせてくれてありがとう、{var:player_nickname}さん。

#10263 Spot 0
メアリー

それではお嬢様、私の方で、リリアン様と改めて日程を調整いたします。 後日、必ずや素晴らしいパーティーを開催できることでしょう。

#10264 Spot 0
ジニア

ええ、お願い。 でも、招待した芸術家の方々は、もうこちらに向かっているはず。 このままお引き取りいただくわけには……。

#10265 Spot 0
ジニア

……! ひらめきました! まだ挽回する方法があるかもしれませんわ!

#10268 Spot 0
ジニア

芸術家の皆様、そこの木の上からでしたら、白鳥の湖が一望できますわ。 きっと皆様も気に入るはずです、ご一緒に登ってみませんこと?

#10269 Spot 0
メアリー

なっ!!!

#10270 Spot 0
メアリー

いけませんお嬢様、お客様を連れて木登りなど! ……たとえインスピレーションを 得るためだとしても、ワインセラーにお連れすることもなりません! 貴重なワインは、美術のための道具ではないのですよ!

#10271 Spot 0
ジニア

皆様、ついてきてくださいまし。 次のスポットはバラ園ですわよ~!

#10272 Spot 0

その日、訪れた市井の芸術家たちは、ジニア邸の観光客となって滞在した。 一方私は、ジニアから「副ガイド」に任命され、 二人でジニア邸の一日ツアーを催すこととなった。

#10273 Spot 0

普段は貴族の世界に触れる機会の少ない芸術家達にとっては、 きっと有意義な体験になったことだろう。

#10274 Spot 0
ジニア

パーティーを延期させたのも、案外損ではなかったかもしれませんわね? 皆さん、こちらにいらっしゃる前に比べて、創作意欲がさらに湧いたようですし。

#10275 Spot 0End
ジニア

でも、{var:player_nickname}さん、 今日は完璧なお礼ができませんでしたわね……。 また今度、必ず埋め合わせいたしますわ!

End5.お屋敷見学ツアー — 意志の宝玉 ×1

ジニア、逃げて!

契約を結ぶことで開放

Possible Endings

End6.旅立ちの時
祈願の巻物 ×1
End7.ジニア、次こそは!
日光の福袋 ×1

Scenario Script

Spots 1, Scenes 245, Choices 13, Endings 2

#10000 Spot 0
#10001 Spot 0
ジニア

はぁ……はぁ…… やっと撒きましたわね……

#10002 Spot 0
player

はぁ……疲れた……

#10003 Spot 0
一体どうなってるんだ? → Spot 10005
あの人たちは何者? → Spot 10005
#10005 Spot 0
ジニア

わたくしのボディーガードですわ、 わたくしを実家に連れ戻しに来たのでしょうね……!

#10006 Spot 0
ジニア

……おそらく、「例の件」が、メアリーにバレたものかと!

#10007 Spot 0
「例の件」? → Spot 10008
「ボディーガード」? → Spot 10008
#10008 Spot 0
ジニア

以前お約束した……

#10009 Spot 0
声

ジニアお嬢様、お姿をお見せください! 私どもも、戻って報告せねばならないのです。

#10010 Spot 0
ジニア

もう追いつかれそうですわ!!

#10011 Spot 0
ジニアと近くの服屋に隠れる → Spot 10013
ジニアを先行させ、自分がおとりになる → Spot 10245
#10013 Spot 0
player

ここ、本当に二人入れるのか……!?

#10015 Spot 0
ジニア

そんなことを言っている場合じゃありませんわ! 早くお入りあそばせ……!

#10016 Spot 0

やむを得ず、ジニアさんと服屋の試着室に隠れた。 隠れられる程度のスペースはある、しかし……

#10017 Spot 0

距離、近すぎない??

#10018 Spot 0

私たちは、ほとんど抱き合うような状態で、ぴったりくっついている。 しかも、さっきまで走っていたせいで、ジニアさんの額にはうっすらと汗が 滲んでおり、息も少し荒い。

#10019 Spot 0
ジニア

……{var:player_nickname}さん、もう少しそちらに詰めてくださらない?

#10020 Spot 0
player

あー……ごめん、難しそう。ここ、そもそも一人用だし……。 しばらく我慢するしかなさそうだね。

#10021 Spot 0
ジニア

とは言いましても……!

#10022 Spot 0
黒服A

こっちはまだ調べてないぞ!

#10023 Spot 0
ジニア

しーっ! こっちに来ますわ。

#10024 Spot 0
ジニア

…………

#10025 Spot 0

目で直接確認はできないが、 私の服の裾を強く握るジニアさんの手の感触は伝わってきた。

#10026 Spot 0
黒服B

おい! こっちをみろ! 地面に落ちているこの手袋、ジニアお嬢様のものだ!

#10027 Spot 0
黒服A

おお! 裏口から逃げたに違いない、追えっ!

#10028 Spot 0
ジニア

……足音が遠ざかっていきますわね。

#10029 Spot 0
player

すごい策略だなぁ。 いつ手袋を落としたのか、全然気づかなかったよ。

#10030 Spot 0
ジニア

ふふっ、如何なる時も貴族らしく優雅に、そして冷静に…… わたくしとしては当然の心構えですわ。

#10031 Spot 0
あの、そろそろ服を…… → Spot 10033
さっき言いかけた「約束」って? → Spot 10034
#10033 Spot 0
ジニア

あっ。ごめんあそばせ、緊張してつい……。 ほら、この前、逃避行を手伝ってくださるとお約束いただきましたでしょう?

#10034 Spot 0
ジニア

こちらをどうぞ。船のチケットですわ。

#10035 Spot 0
ジニア

これから一ヶ月ほどかけて、遥か北の地へ向かいますわ。 運が良ければ、オーロラが見られるそうですわ! いかがです、サプライズになりました?

#10036 Spot 0
そりゃ黒服の人達も追っかけてくるわけだ…… → Spot 10039
なんていうか、駆け落ちみたい? → Spot 10038
#10038 Spot 0
ジニア

な、何をおっしゃいますの! ただ、お友達と旅行に行くだけですわ!

#10039 Spot 0
ジニア

とにかく、メアリーは、わたくしたちが一緒にいることは知っているけれど、 どこに行くかまでは知らないはずですわ。

#10040 Spot 0
player

だろうね。当事者の私ですら、さっき知ったばかりなんだし……。

#10041 Spot 0
ジニア

ですから、今のうちに港に向かいますわよ。 船に乗ってしまいさえすれば、後はどうとでもなるはずですわ。

#10042 Spot 0
黒服B

……まだ中にいるぞ、逃がすな!

#10044 Spot 0
ジニア

戻ってきた!? どうして!? {var:player_nickname}さん、逃げますわよ!

#10045 Spot 0
player

いったん、またどこかに隠れて、やり過ごした方が良さそうだな。

#10046 Spot 0
麻雀会館に隠れる → Spot 10048
魂天神社に隠れる → Spot 10076
#10048 Spot 0
player

福姫さん! すみません。 少し匿ってくれませんか?

#10050 Spot 0
福姫

あらー、お得意さんが来はったなあ。 せやけど、さっき黒服の連中がコイン入り袋をこう、ジャラッと叩きつけて、 あんさん二人に懸賞金をかけてたで?

#10051 Spot 0
player

メアリーさん、ここに来ることを読んでたか……。

#10052 Spot 0
ジニア

ということは、ここも安全とは言えないようですわね。 他の所に行きましょうか?

#10053 Spot 0
雀士A

二人とも、待ちな! この俺と、麻雀で一局勝負しないか?

#10054 Spot 0
雀士A

貴族のお嬢様なんて、茶をしばくくらいしかできねえって聞いたぜ。 どうせ、麻雀の役もろくに知らねえんだろ?

#10055 Spot 0

ジニアは私の反応を覗うかのように、こちらを一瞥した。

#10056 Spot 0
そんなあからさまな挑発に乗るかっ! → Spot 10058
ジニアさんの名誉のために、戦うしかない! → Spot 10069
#10058 Spot 0
player

ジニアさん、あいつ、メアリーさんが来るまで時間を稼ぐつもりだ。

#10059 Spot 0
ジニア

あらあら、まさかこのわたくしを挑発するなんて。

#10060 Spot 0
ジニア

わたくしを乗り気にさせたいのなら、 まずはその拙いお芝居の腕を鍛え直していらっしゃいな。

#10061 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、参りましょう。

#10062 Spot 0

ジニアさんは、ごく自然に私の腕を取った。 そこまで強くない力ではあるが、揺るぎない意志が感じられた。

#10063 Spot 0
雀士A

ちょっ、やんねえのか? そ、それじゃ懸賞金が貰えねえだろうが! おい! 待ちやがれ!

#10064 Spot 0
福姫

ウチの会館は、不純な動機でやって来る雀士はお断りやで? 自分でシュッと出ていきます? それともうちの扇子でビュッと一発、 ご退場願いましょか?

#10065 Spot 0
雀士A

あ、アハハ、福姫の姐御、ご冗談を……。 ちょ、ちょ、わかったわかった! 自分で出て行きますから!

#10066 Spot 0
福姫

よろしい。 なんや事情がありそうやし、お二人さんの「かくまい代」はツケにしときましょ。 今回だけやで。

#10067 Spot 0
ジニア

福姫さん、感謝申し上げます! 日を改めて、必ずお礼に伺いますわ。

#10068 Spot 0
player

ありがとう、福姫さん!

#10069 Spot 0
ジニア

ふふ……それを待っていました。ロンですわ。

#10071 Spot 0
雀士A

な……!? せいぜい素人に毛が生えたようなモンだろうと思ってたら、 とんでもねえ打ち手じゃねえか!

#10072 Spot 0
ジニア

麻雀に対する真摯な気持ちは、誰にも負けませんわ。

#10073 Spot 0
雀士A

く、くそっ……! ただ時間稼ぎしときゃいいと思ってたのに、こんなひでぇラス食わせやがって……!

#10074 Spot 0
黒服C

さすがお嬢様。 勝利なされたことですし、そろそろお屋敷へお戻りください。

#10075 Spot 0
ジニア

うふふ、当然ですわ……

#10265 Spot 0
ジニア

って、ちょっと!?あなた、いつの間に!?

#10076 Spot 0
player

一姫、いる? ちょっと対局室借りるね!

#10077 Spot 0
かぐや姫

おお、凡人! ちんちくりんなら外に出ておるぞ。 今日はスーパーで無料試食祭りがあるとか言うてのう。 今、この神社はわらわのものじゃ!

#10259 Spot 0
player

……よし! かぐや姫様、少しの間だけここに身を隠したいんです、 どうかかくまっていただけないでしょうか!

#10079 Spot 0
かぐや姫

ぐひひ、そこまで言うなら許してやっても良いぞ! そうじゃ、ちょうどお茶が入った所だったのじゃ。 ありがたく味わうが良い。

#10080 Spot 0
player

ずっと走ってたし、確かに喉が渇いたな……。

#10081 Spot 0
ジニア

お待ちあそばせ。 このティーポット、どこかで見たような……。

#10082 Spot 0
かぐや姫

ティーポットも茶葉も、月の宮殿のお宝じゃ。 そこいらの凡人が見られるものではないはずじゃがのう。

#10083 Spot 0
かぐや姫

……わらわがこんなお宝を出してやっているというのに、さっさと飲まんか!

#10084 Spot 0
お茶を飲む。 → Spot 10086
お茶を飲まない。 → Spot 10090
#10086 Spot 0
player

飲まないと追い出されるかもしれないし、飲んでおこう。

#10087 Spot 0
player

ゴクゴク。 ……あれ、かぐや姫? いつから耳が四つに……ぐっ。

#10088 Spot 0
ジニア

頭が……クラクラしてまいりましたわ。 まさか、こんな、単純な罠だったとは……。

#10089 Spot 0
かぐや姫

ぐひひ~! あのボディーガードとやらの供物、効果テキメンじゃな。 ま、ただのハーブティーじゃが。

#10090 Spot 0
player

かぐや姫がそんな殊勝なことするかな……。 何か企んでるだろ。

#10091 Spot 0
かぐや姫

ぐ、ぐぬぬ……! 汝に見破られるとは!

#10092 Spot 0
かぐや姫

バレてしまっては仕方あるまい、教えてやろう。ボディーガードを名乗る凡人が、 この世に二つとないティーポットとやらを献上してきてのう。 わらわの月の宮殿のレモン入れにぴったりだと思ったのじゃ。

#10093 Spot 0
かぐや姫

その代わりとして、 わらわは汝らをそやつに引き渡すのじゃ、ぐひひ!

#10094 Spot 0
player

まずい! ジニアさん、先に行って! ここは私が食い止める!

#10095 Spot 0
ジニア

お待ちあそばせ、……かぐや姫さん、あなた、騙されていてよ!

#10096 Spot 0
ジニア

思い出したのですが、そのティーポット、我が家で普段使いしているものですわ。 この世に二つと無いなんてこと、あり得ません。 むしろ、欲しいのなら、いくらでも無料で差し上げますわ!

#10097 Spot 0
かぐや姫

な、なんじゃと!? 万に一つとない逸品と言うておったのに! 半日も大切に愛でていたティーポットが、ただのガラクタじゃと!

#10098 Spot 0
ジニア

ええ……もちろん嘘ですわ! さあ、{var:player_nickname}さん、逃げますわよ!

#10099 Spot 0
player

……おお!

#10100 Spot 0
ジニア

もう。あなたがあのまま捕まって、一人きりで「逃避行」しても何の意味もありませんわ。

#10102 Spot 0
player

ジニアさん……。

#10103 Spot 0
ジニア

ですので、もうあんな無茶はしないでくださいませ。 さあ早く。かぐや姫さん、そう簡単に諦めるような方ではなさそうですし。

#10104 Spot 0
デパートのスピーカー

カップルイベントへようこそ! 本日はたくさんのお客様にお越しいただき……

#10106 Spot 0
player

ふー……黒服の皆さん、なかなかしつこいなあ。

#10107 Spot 0
ジニア

……そうですわ、デパートの人混みに紛れましょう!

#10108 Spot 0

デパートのアトリウムにあるイベント会場で、 マイクを手にした司会者がリボン舞うステージに立っている。ステージの下には 人が密集しており、私たちはその中に紛れ込み、迫る追跡に備えていた。

#10109 Spot 0
司会者

そこのお二人! なんだか息ぴったりな雰囲気ですね! そう、あなたたちです! ぜひぜひステージに上がってください。「ラッキーパートナー・クイズチャレンジ」 に参加して、豪華賞品のペアクルーズチケットをゲットしましょう!

#10110 Spot 0
player

わ、私たちですか!?

#10111 Spot 0
ジニア

早くここを離れましょう、捕まったら厄介ですわ!

#10112 Spot 0

しかし、私たちが離れる前に、スタッフ二人が人混みをかき分け、 半ば強引に私たちをステージへと押し上げた。 スポットライトが私たちを照らすと、ジニアさんの顔がみるみる赤くなった。

#10113 Spot 0
司会者

可憐なお嬢さん、まずは皆さんに自己紹介をお願いします!

#10114 Spot 0
ジニア

……皆さん、ごきげんよう。ジニアと申します。

#10115 Spot 0
player

本名言ったら見つかるんじゃない……?

#10116 Spot 0
ジニア

貴族はいついかなる時も、自分の素性を隠したりしませんわ。

#10117 Spot 0
司会者

では、パートナーの方も、皆さんに自己紹介をお願いします。

#10118 Spot 0
{var:player_nickname}です。 → Spot 10120
善良な地域猫です。 → Spot 10121
#10120 Spot 0
ジニア

結構ですわ。やはり、あなたとわたくしは通じ合っていますわね。

#10121 Spot 0
ジニア

くすっ。ごきげんよう、ねこさん。

#10122 Spot 0
司会者

ははっ、二人ともありがとう! では、お二人のご関係は……?

#10123 Spot 0
ジニア

そうですわね、こちらはわたくしの……

#10124 Spot 0
親友です! → Spot 10126
恋人です! → Spot 10130
#10126 Spot 0
ジニア

ええ、親友ですわ!

#10127 Spot 0
司会者

なるほど、親友だったのですね! 先ほどの情熱的なアイコンタクトからして、 ただならぬ仲だとお見受けしたのですが! もしかして、本当は恋人同士とか~?

#10128 Spot 0
ジニア

こ、恋人!? そ、そのようなことは……!

#10129 Spot 0
player

今は話を合わせて、さっさと終わらせよう。 釈明は後でいくらでもできるし。

#10130 Spot 0
司会者

お、おお~~! やはりカップルだったのですね! それでは、早速クイズに答えていただきましょう!

#10131 Spot 0
ジニア

あ、あなた、何を言ってますの!

#10132 Spot 0
player

とりあえずそう言っておいただけ。今は、早くこの茶番を終わらせないと!

#10133 Spot 0
ジニア

気にしてるのはそこではありませんわ……! もう、この件は後できっちり確認させてもらいますからね。

#10134 Spot 0
司会者

では、お二人が一番よくデートする場所はどこですか?

#10135 Spot 0
ジニア

まずいですわ。あそこ、追手がもう来ていますわ!

#10136 Spot 0
player

落ち着いて、まずは質問に答えよう。 対局室です!

#10137 Spot 0
ジニア

でも、あれはデートというか…… まあ、対局室ですわね。

#10138 Spot 0
司会者

では第二問、お二人の共通の趣味は何ですか?

#10266 Spot 0
麻雀です! → Spot 10139
#10139 Spot 0
ジニア

麻雀ですわ!

#10140 Spot 0
司会者

これは驚異のシンクロ率! 第三問! 相手は自分にとってどんな存在か、一言で表してください!

#10141 Spot 0

追手が迫る中、ジニアさんが不意に私の手を掴んだ。

#10142 Spot 0
ジニア

落ち着いて、早く適当に何か言うのです。

#10143 Spot 0

ジニアさんと視線が交わった時、私の答えは決まった。

#10144 Spot 0
大切な人です。 → Spot 10146
特別な人です。 → Spot 10147
#10146 Spot 0
ジニア

大切な方、ですわ。

#10147 Spot 0
ジニア

特別な方……ですわ。

#10148 Spot 0
観客一同

おおっ!!

#10149 Spot 0
司会者

これは驚異のシンクロ率! 本当に豪華賞品をゲットできちゃうかもしれません! では、次の問題です!

#10150 Spot 0
player

まだ終わらないんですか!?

#10151 Spot 0
黒服C

見ろ! ジニアお嬢様がステージに!

#10152 Spot 0
ジニア

このチャンスは他の方に譲りますわ! ごめんあそばせ!

#10153 Spot 0
player

私たち、急いでるんで!

#10154 Spot 0
黒服D

待て! 逃げるな!

#10155 Spot 0
ジニア

はぁ……本当に散々な目に遭いましたわ。 さっきの様子をメアリーに見られたら、 きっと「貴族の品位を損なう」などと言われてしまいますわね。

#10157 Spot 0
ジニア

でもおかげでもう一つ、未知なる体験ができました。 庶民的なイベントについて知ることができたという意味では、 悪いことばかりではありませんでしたわ。

#10158 Spot 0
player

……それは、よかった?

#10159 Spot 0
ジニア

あなたの臨機応変さを褒めた、とお受け取りくださいな。 ですが、少し気になることが……。 さっきの答え、本当に「適当に言った」だけなのですか?

#10160 Spot 0
player

ん? どの答えのこと?

#10161 Spot 0
ジニア

あなたって、鈍感なんですの? それとも、ただのずるい方なのかしら? もちろん、あの……「大切な人」という……。

#10162 Spot 0
ジニア

あなたって、鈍感なんですの? それとも、ただのずるい方なのかしら? もちろん、あの……「特別な人」という……。

#10163 Spot 0
player

うーん、ジニアさんはどう思う?

#10164 Spot 0
ジニア

もう。その臨機応変さ、わたくしにまで発揮しないでくださいまし。 やはり、ずるいお方ですわね、{var:player_nickname}さん。

#10165 Spot 0
ジニア

もういいですわ、港に急ぎませんと。 これ以上遅れては、船が出てしまいますわ。 早く参りましょう。

#10166 Spot 0
player

うん。

#10167 Spot 0
ジニア

間に合いましたわ……!

#10169 Spot 0
player

出航まであと十分くらいか。

#10170 Spot 0
ジニア

……嘘、追手が……!

#10171 Spot 0

どこからともなく現れた黒服の集団が、私たちをぐるりと取り囲んだ。 先頭に立つ男は、いかにも屈強そうだ。

#10172 Spot 0
黒服のリーダー

ジニアお嬢様、お遊びはもうお仕舞いにいたしましょう。

#10173 Spot 0
ジニア

くっ……。

#10174 Spot 0
黒服のリーダー

さあ、ジニアお嬢様を車へお連れするんだ。 もう一人は、トランクにでも縛り付けておけ。

#10175 Spot 0
ジニア

おやめなさい!

#10176 Spot 0
player

……ジニアさん?

#10177 Spot 0

ジニアさんは、バッと私を背後にかばった。

#10178 Spot 0
ジニア

わたくしは、あなたたちと帰ることになっても構いません。 ですが、{var:player_nickname}さんを拘束することは許しません。 もし指一本でも触れたら、ただでは済みませんわよ!

#10179 Spot 0
ジニア

……さあ、早く行ってくださいまし。

#10180 Spot 0
ジニアの手を掴む → Spot 10182
ジニアを船に押し込む → Spot 10183
#10182 Spot 0

触れた指先は冷たく、微かに震えているのがわかった。 ジニアさんは、見かけほどには平静を保てていないのだとわかった。

#10183 Spot 0
ジニア

あ、あなた、何をなさるおつもり!?

#10184 Spot 0
player

ジニアさん、君には、向かう先を自分で決める権利がある。

#10185 Spot 0
player

君の家族がどれだけ堅苦しく古臭い人達だったとしても、 私がいる限り、やりたいことをやらせてあげる。

#10186 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん……

#10187 Spot 0
player

早く船に乗って。 あいつらは私が食い止めるから、早く!

#10188 Spot 0
ジニア

………っ。

#10189 Spot 0
ジニア

………馬鹿ですわね。

#10190 Spot 0
player

ジニアさん?

#10191 Spot 0

汽笛の音が力強く鳴り響いた。船がまもなく出航するのだ。 しかし、ジニアさんのしなやかな体は、今やその場に根を張った薔薇のように、 ぴくりとも動こうとしない。

#10192 Spot 0

潮風に煽られた長い髪が、俯いた顔を覆ってしまい、 その表情はほとんど伺い知ることができない。 かろうじて、真一文字に結ばれた唇だけが見えた。

#10193 Spot 0
ジニア

……行きませんわ。

#10194 Spot 0
player

……ジニアさん?

#10195 Spot 0
ジニア

あなたの言う通りですわね。 たとえ失敗しようと……最後まであなたと一緒に抗う。

#10196 Spot 0
ジニア

だって……行きたいと思ったんですもの。

#10197 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さんと一緒に、行きたいと思った場所なんですもの!

#10198 Spot 0
ジニア

たとえ今日失敗したとしても、私は絶対に諦めませんわ!

#10199 Spot 0

ジニアさんのまつ毛は、潮風に揺れる蝶の翼のように震えていたが、 それでも、強い意志を秘めた眼差しを私に向けていた。

#10200 Spot 0

そんな中で、一台の高級スポーツカーが目の前に停まり、 中から整った身なりの見慣れた人物が降りてきた。

#10201 Spot 0
黒服のリーダー

メアリー執事、到着されたのですね。

#10202 Spot 0
player

来るべき人が来たか……。

#10203 Spot 0
ジニア

……そうですわね。 今度は何時間のお説教になるでしょうか……。

#10204 Spot 0
メアリー

執事令は取り消したと伝えたはずですよ。 にも関わらず独断で行動して、どういうつもりですか。

#10205 Spot 0
黒服のリーダー

……! も、申し訳ありません! し、しかし、ジニアお嬢様にもしものことがあれば、我々では責任が……!

#10206 Spot 0
メアリー

……もう結構! 弁解は戻って聞きます。 今はそんなことより……。

#10207 Spot 0

メアリーさんがツカツカとこちらに歩いてきた。 ジニアさんは、これから訪れる嵐に備えるべく目を瞑った。

#10208 Spot 0
メアリー

……お嬢様。 そして{var:player_nickname}様。

#10209 Spot 0
メアリー

この度は、このような騒ぎを起こしてしまい、大変申し訳ございませんでした。 全て私の失態です。

#10210 Spot 0
player

い、いえいえ……。 って、え? どういう状況……?

#10211 Spot 0
ジニア

メアリー……? 私たちを連れ戻しに来たのではなくて?

#10212 Spot 0
メアリー

いえ、お嬢様が{var:player_nickname}様とご旅行されると伺い、 私はすぐに準備に取り掛かりました。

#10213 Spot 0
メアリー

しかし、まさかお嬢様が置き手紙もなしに出て行かれるとは思いもよらず、 第一執事令の発動を事前に止めておく措置が取れませんでした。 そのせいで、使用人総出でお嬢様を捜索する事態となりました。 改めて、使用人を代表してお詫び申し上げます。

#10214 Spot 0
player

何も言わずに出かけるだけで第一執事令……。 ジニアさん、一体どんな生活を送ってるんだ……?

#10215 Spot 0
ジニア

ええと……メアリーに非はないといいますか、 こちらこそ申し訳ないといいますか……。 ……となると、{var:player_nickname}さんと旅行に行っても構わないということ?

#10216 Spot 0
メアリー

もちろんでございます。 お嬢様のため、お役に立てそうなお荷物と資金もご用意いたしました。 また、同行や監視のようなこともしないとお約束いたします。

#10217 Spot 0
メアリー

この数日、査察と熟慮を重ねた結果、 {var:player_nickname}様はお嬢様のお世話を任せられる方であると判断いたしましたので。

#10218 Spot 0
player

メアリーさん……!

#10219 Spot 0
メアリー

とはいえ、最低でも週に一度は、我々にご無事の連絡をくださいませ。 そして、お帰りの際は、必ず予定時刻の誤差三時間以内に屋敷へお戻りください。

#10220 Spot 0
ジニア

メアリー……。 あなたって、妙なとこだけ頑固ですわよね……!

#10221 Spot 0
メアリー

それでは、お嬢様。 見たい世界を見に、いってらっしゃいませ。

#10222 Spot 0
メアリー

{var:player_nickname}様、お嬢様のことをよろしくお願いいたします。

#10223 Spot 0
player

任せてください!

#10224 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さん、ご覧になって! オーロラですわ!

#10226 Spot 0
ジニア

綺麗……わたくしも初めて見ましたわ。 写真より、動画より、ずっと壮観ね……。

#10227 Spot 0
player

……本当に綺麗だ。 ジニアさんと一緒に見られて本当によかった。

#10228 Spot 0
ジニア

うふふ、そうでしょう? 絶対にがっかりさせないと言いましたもの。

#10229 Spot 0
ジニア

あ、そうでしたわ。 パンパカパーン! これはなんでしょう?

#10230 Spot 0
player

……船のチケット? 前にも一度見せてくれたよね。

#10231 Spot 0
ジニア

そうですが、そうではありませんの。 今度は、南の国行きのペアチケットですわよ? わたくしたちの旅はまだ終わりませんわ!

#10232 Spot 0
ジニア

というわけで、次は南へお付き合いくださらない? 聞いた所によれば、 そこには変わった色の果樹があり、色とりどりの花を咲かせるそうなのです! オーロラより綺麗だったりするのかしら。

#10233 Spot 0
player

うーん……? (そんな植物、実在するのかな……。)

#10234 Spot 0
ジニア

それから、ジャングルの部族のアフタヌーンティーにもお邪魔したいですわ。 名物料理は「ピラニアの頭のレモン汁焼き」なんですって。 名前を聞いただけでわくわくしてきませんこと?

#10235 Spot 0
player

……ジャングルの部族? アフタヌーンティー?

#10236 Spot 0
ジニア

それから、昆虫の谷の、年に一度の大移動も見てみたいですわ! 去年は蝶の大群が渡りをして、谷の空一面が紫色に染まったんですって。 ……あ、それに、西にあるかの有名な無人の荒野も! 運が良ければ、ミステリアスな幽霊ガイド団に会えるかもしれませんわ!

#10237 Spot 0
player

ま、待って待って。 ジニアさん、一体どこでそんな旅行のネタを見つけてくるの!?

#10238 Spot 0
ジニア

どこでって、この旅行本ですわ。 古書店で見つけたのです。

#10239 Spot 0
player

それのせいで、旅行先がどこも 保険会社にブラックリスト入りされてそうな場所になってるのか……?

#10240 Spot 0
player

いつもメアリーさんが心配するのが、一気に理解できた気がする……。

#10241 Spot 0
ジニア

{var:player_nickname}さんと一緒ですし、何も怖くありませんわ。 だって私の最高のガイドなのでしょう?

#10242 Spot 0
player

……少し考えさせて! あくまで前向きに!

#10243 Spot 0
ジニア

結構ですわ、約束しましたからね。

#10244 Spot 0End
player

はっ……。 はい、お嬢様の仰せのままに。

End6.旅立ちの時 — 祈願の巻物 ×1
#10245 Spot 0

ステンドグラスから差し込む光が、『貴族マナー集』のページを照らしている。 ジニアさんは力なくそれを読み上げていた。ゆるく巻かれた髪が紙面に垂れ下がる。 まるで長毛種のいわゆる「ブサカワ猫」がしょげているかのようだ。

#10246 Spot 0
ジニア

キゾクハ……ショクジチュウ…… オオゴエヲダシテハ……ナラナイ……

#10247 Spot 0
ジニア

まさか、あそこまで周到に計画したのに、 結局捕まってしまうなんて……。

#10248 Spot 0
player

貴族はスープを飲む時、音を立ててはならない……。

#10263 Spot 0
player

……次は、メアリーさんが忙しそうなタイミングを事前に調べておけば、 きっと成功するよ。

#10249 Spot 0
ジニア

はぁ、こんな調子で、 いつになったら自分で行き先を決められるようになるのでしょう。

#10250 Spot 0
player

ごめんね、今回は力になれなくて。

#10251 Spot 0
ジニア

あなたのせいではありませんわ。

#10252 Spot 0
ジニア

むしろ……あなたが付いていてくれたから、 大胆な脱出計画を立てられたんですのよ。

#10253 Spot 0
メアリー

お二人とも、マナー講座の補習に戻ってきてくださったことは 大変喜ばしく思いますが、講座のルールは遵守していただかなくては。

#10254 Spot 0
メアリー

私語は慎んでください。

#10264 Spot 0
メアリー

{var:player_nickname}様、これ以上お嬢様とお話を続けられるようでしたら、 お嬢様に暗唱していただく量を倍にいたしますよ。

#10255 Spot 0
ジニア

わかりましたわ、メアリー。

#10267 Spot 0
player

わかりました、メアリーさん。

#10256 Spot 0
メアリー

結構です、続けてください。

#10257 Spot 0

メアリーさんが背を向けて去っていく。足音が遠のくと、ジニアは即座に元気を取り戻し、瞳をキラキラと輝かせて、 私の耳元に顔を寄せた。

#10258 Spot 0
ジニア

メアリーが次に気を抜いた時には、もう一度逃げてみませんこと? 北の地のオーロラ……どうしても自分の目で見てみたいのです。 もう新しい計画を練っていますのよ、次こそ絶対に成功させてみせますわ!

#10261 Spot 0End
player

うん、絶対成功させよう!

End7.ジニア、次こそは! — 日光の福袋 ×1